海に向かって 予讃線下灘駅 服部一人
海が間近に見える駅としてとても有名な愛媛県の下灘駅に行ってきた。青春18きっぷのポスターに使われたのが人気が出るきっかけではないかと思うのだが、今や映画やテレビ、雑誌などで多数紹介されてすっかりメジャーになった。僕は土曜日に訪れたのだが、周囲に海以外に特に何もない無人駅が数十人以上の観光客がいて驚いた。見ているとどうも海に向かってベンチに座り、後ろ姿を撮影するのが定番らしい。地元の高齢者の方々がボランティアで会場整理などに努めておられる。大勢の観光客を相手に順番に撮影できるように声がけし、記念写真のシャッターを押し、外国人に対しては英語で伝えるなど大活躍で、現場を上手に仕切っていて感心した。
ここは特に夕日の時間に来るのがポイントらしいが、ちょうどそんな時間に観光列車の「伊予灘ものがたり」号が到着した。停車時間が少しあるので乗客はホームに降りてそれぞれ写真を撮り始めた。海沿いの小さな無人駅がさらに一段と賑やかになった。目の前が海という以外に何もない小駅だが、ホームから眺めた景色の抜け感はたしかに素晴らしい。ローカル線活性化のためにもこれからも多くの人が訪れてほしい。
CANON EOSR6 MarkⅡ RF24-104/4 VOL.1910
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