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広島の撮影を朝のうちに切り上げ、さらに西を目指します。岩国から下関へ、そして九州に入り、目的地の熊本へ。9月10日、青春18きっぷの有効最終日でした。
初秋に熊本を訪れるのがここ数年定番になりました。一番の推しは元西鉄市内線の5014号ですが、他にも旧型車が多く、とても楽しめます。
まだ猛暑の余韻が残る秋の初めでした。
眠たい朝
朝の日陰に、季節が一歩進んだことを知らされる。
熊本市電 蔚山町 HASSELBLAD 201F Planar FE 110mmF2 T* RDPⅢ
旭暉
雨雲が去ったあとの、本当に澄んだ朝だった。
熊本市電 洗馬橋 HASSELBLAD 201F Distagon FE 50mmF2.8 T* RDPⅢ
素通しの朝
素通しの朝陽が眠いからだに心地よい。
熊本市電 車内 HASSELBLAD 201F Distagon FE 50mmF2.8 T* RDPⅢ
窓辺の休息
150年の歴史がある長崎次郎書店は休業してしまったが、2階の喫茶室が健在なのは嬉しい。
熊本市電 蔚山町-新町 HASSELBLAD 201F Distagon FE 50mmF2.8 T* RDPⅢ
足踏みの夏
振り返ればまだ夏が居座っていた。
熊本市電 新町 HASSELBLAD 201F Planar FE 110mmF2 T* RDPⅢ
大禍時
夕立の狭間から、ようやく涼やかな風が吹いてきた。
熊本市電 慶徳校前-辛島町 HASSELBLAD 201F Distagon FE 50mmF2.8 T* RDPⅢ
Vol.1919
余談
「青春18のびのびきっぷ」として最初に登場したのが昭和57年、大学1年生になる春でした。181系特急とき最後の年で、随分お世話になったものです。
今回、東京から熱海は追加料金を払ってグリーン車に、その先は下関までほぼクロスシートで、汽車旅気分が存分に味わえました。
特に岩国から下関の在来線は、夜行列車以外乗った記憶がなく、瀬戸内の穏やかな車窓がとても印象に残っています。車両は何と115系。2ドア転換クロスシートに改造されているとはいえ、DT21コイルバネ台車の硬い乗り心地と、MT54主電動機の高らかに唸るようなモーター音に、気持ちは一気に40年も前に引き戻されるようでした。
次の冬からモデルチェンジされ、新たに3日用も出るようですが、連続した日程で、しかも複数人使用もできないなど、物議を醸しています。
香港のトラムは香港島を東西に走り、西の終点、堅尼地城(ケネディタウン)から東の終点、筲箕灣(サウケイワン)までの約13.5キロ、それにループになった支線約2.7キロですべてである。今回は東の端の筲箕灣あたりの風景である。このあたりは住宅街と地元住民相手の市場などがある庶民的なエリアである。
香港のトラムは両運転台式であるが終点にはそれぞれループ線があり、電車は半径の小さなループで向きを変えるため通常は片側の運転台しか使わない。路面電車の常で信号や渋滞でときどき電車が数珠繋ぎになってしまうことがある。ここ筲箕灣でも4台、5台が並ぶ様子がときおり見られてファンとしては楽しい。
SONY α7Ⅳ FE24-105/4 VOL.1918
10月14日の「鉄道の日」前後には各地で鉄道フェスティバルがたくさん開催されてどこも大賑わいだったようです。少し前までお出かけや集まりをじっと我慢したご褒美に、皆様が楽しいひと時を過ごせたならそれは何よりです。
とくれば、ここで鉄道フェスティバルの様子が出てくるのかと思われるでしょうがひねくれ作者だもんでそうはいかず…今回は都バス開業100周年を記念してこれまでよりも大規模に開催された「バスまつり」会場への臨時バスとゆりかもめのコラボを載せようと思います。
この辺りは休日には路線バスが数本通るところなのだが、次から次にくるのは珍しいこと
逆方向は会場から築地の国立がん研究センター経由で勝どき駅へ。
10台くらいのバスが10時から16時頃まで何回も行ったり来たりしていました。
お天気はあまり良くない日でしたがバスまつり会場も賑わっていたそうです。
昔の色柄のラッピングバスも何台か走っていたのですが、タイミングが合わずでうまく撮れませんでした。
ちなみに上のナンバー714は1982年から1998年に採用されていたデザインの復刻塗装で黄緑部分を斜めに折り曲げて配したことでナックルカラー、通称「ナックル」と呼ばれているバスです…。(と、鉄道から外れた話題ばかりで失礼いたしました。)
新交通ゆりかもめ 市場前〜有明 ( 都営バス バスまつり臨時便 )
Sony α7R3 ・α7M3 / FE16-35mm F4・FE70-200mm F2.8M2 (トリミングあり)
vol.1917
先月、6月にご覧いただいた『阿蘇の旅』と同様、九州在住の元同僚の編集OB『親友会』のメンバーと共に、悠久の大自然・屋久島の旅を満喫してきました。
折しも勢力の強かった台風10号の影響で、予定していた『縄文杉のトレッキングツアー』が中止となり愕然となりましたが、代わりに自然休養林『ヤクスギランド』で、数多くの屋久杉を鑑賞することが出来ました。
また、屋久島の降水量は日本一と言われていますが、天候に恵まれて、気の置けない仲間との感動と出会いの旅は、楽しさいっぱい‼ 次回の冬の北海道の旅が今から楽しみです。
『屋久杉自然館』では、屋久杉搬出の花形だったDLとトロッコが、静かに余生を送っていた・・・。(写真上4枚)
安房森林軌道の屋久島電工線(屋久島電工株式会社)の苗畑ステーション。これより先は、関係者以外立ち入ることは出来ない。(写真上)
道路の跨線橋より、軌道が見えるところを撮影する。途中、ヤクザルは何度か見かけたが、ヤクシカには出会えなかった・・・。(写真下)
* * *
撮影: 2024.9.2-5 Nikon Z8 14-30mm ・ 40mm
前回ご覧いただいた北勢線を撮影後、青春18きっぷの旅は続きます。関西本線を桑名→亀山→柘植まで進み、そこから草津線で草津まで出て、その先東海道・山陽本線をひたすら乗り継ぎ、広島に入りました。(当日はトラブルによる大幅な遅れで姫路-岡山は新幹線を使いましたが…)
広島駅の再開発が進み、それに伴い2025年に市電のルートも大きく変わります。
趣のある地平の櫛形ホームを出て、ビル谷に佇む小さな猿猴橋町電停、そして荒神橋を渡って的場町電停までの区間が廃止されます。
この日は珍しく京都市電出身の1900形が朝の広島駅に登場しました。
駅前通り
まだ眠気の残る朝の駅前通りを、旧型車がやってきた。
広島電鉄 広島駅-猿猴橋町 HASSELBLAD 201F Tele-Tessar FE 250mmF4 T*+2XE RDPⅢ
ビル谷の電停
ビル谷に取り残されたような小さな電停。
広島電鉄 猿猴橋町 HASSELBLAD 201F Distagon FE 50mmF2.8 T* RDPⅢ
変わる街
日常の風景も少しずつ変わってゆくのだろう。
広島電鉄 猿猴橋町-的場町 HASSELBLAD 201F Distagon FE 50mmF2.8 T* RDPⅢ
Vol.1915
先月久しぶりに香港に行ってきた。1980年代から90年代にかけてはたびたび香港を訪れてはトラムの写真を撮っていたのだが、最近はすっかりご無沙汰していた。前回行ったのはいつだったかと調べてみたら、すでに10年以上前のことだった。
そのトラムだがしばらくぶりに再会してみて、沿線の街並みや車両など大きく雰囲気が変わったという感じはしなかった。しかし10年も経てばいろんな変化はある。車両の広告も以前は日本企業のものがよく目についたが現在は欧米のブランドや中国企業が多い。
またこの特徴的な二階建てトラムも外見は昔のままだが、かつて多かった吊り掛け式の電車は順次車体が更新され、現在はVVVFインバーター制御の電車も増えている。今回から数回にわたって最新の香港のトラムをご覧いただきたいと思う。
SONY α7Ⅳ FE24-105/4 VOL.1914
4月のGWから10月初旬まで運行される釧網本線の観光列車ノロッコ号、今シーズンは6日を最終日に終了致しました。
ノロッコ号には釧路駅から塘路駅間を往復運転する通常タイプに加えて、
○シーズン中に数回、川湯温泉駅まで延伸運転する「ノロッコ川湯温泉号」(この列車の様子は7/27記事に掲載)、
○釧路湿原駅に長時間停車する「よくばりノロッコ号」
○日の入りが早くなってくる9月下旬の10日間に、釧路湿原に沈む夕日を車窓から眺めよう!というコンセプトの「夕陽ノロッコ号」
と、バリエーションがいくつかあります。
それぞれダイヤが異なるので運行には色々と気を使うことがあるでしょうに、お客様に楽しんで頂こうというありがたいお気持ちが今年で35周年という歴史を作ってきたのだなぁと頭が下がる思いです。
今回記事は初めてお目にかかることができた「夕陽ノロッコ号」を。
夕陽ということで、DE10スマイル君はいつもの緑色ではなく、オレンジ色の憎い奴!?が引っ張ります。
釧路湿原ー遠矢 満員のお客様を乗せて 復路の後追い
この時はギンギラの夕陽模様とはいきませんでしたが、夕暮れ時の走行は乙なものでした。
1シーズン、お疲れ様〜。
JR北海道 釧網本線 夕陽ノロッコ号 (2日間撮影)
Sony α7R3 ・α7M3 / FE16-35mm F4・FE24-105mm F4・FE70-200mm F2.8M2 (トリミングあり)
vol.1913 Thanks 326氏
昭和の匂いが残る駅・・・。銚子電鉄外川駅。
先日、久方ぶりに銚子に訪れた帰り道、終着駅外川に立ち寄って、しばし昭和の空気に包まれた・・・。
2015年、デハ801は『昭和ノスタルジー館』として展示され、その後、閉館したが、2017年にはきれいにリフレッシュされ生まれ変わった。
現在は残念ながら諸事情により、車内見学が中止になっている。(写真上から2番目)
駅構内で販売している銚子電鉄オリジナル商品の数々。(写真右上)
銚子電気鉄道 外川駅・我家の庭の親子バッタ(写真下)
Nikon Z8 Z14-30mm F4 ・ Z40mm F2 SE ・ FD200mm F4マクロ
撮影:2024.9.15・22
Vol.1912
今年の夏は、ふと思い立ち、青春18きっぷを買いました。
今回何十年ぶりかで買ったのですが、いざどこへ行こうかと考えたとき、長距離でクロスシートの普通列車に乗るには、どうしても東京から西になります。そこで頭に浮かんだのが、北勢線でした。
まず7月の梅雨明け後に一度桑名まで往復し、北勢線を訪れました。当ブログで8月にご覧いただいた分です。これで2日分使いました。
全部で5日使えるので、残りは3日。もう1回往復しても1日余るので、次はもっと西へと進みました。まず東京から桑名で1日、次に桑名から広島で1日、そして最後に広島から熊本で1日…ここで使い切り、帰りは新幹線です。
それでは再び北勢線。9月に入っても相変わらずの暑さだったので、前回の続きとしてご覧いただきます。
そして次回以降、広島市電と熊本市電もご覧いただく予定です。
仲秋
背中の西日が焼けるように熱いけど、色づく穂波が懸命に秋を演じていた。
北勢線 楚原-麻生田 HASSELBLAD 201F Planar FE 110mmF2 T* RDPⅢ
夏の余情
早い野焼きが夏を連れ去ってゆく。
北勢線 大泉-楚原 HASSELBLAD 201F Planar FE 110mmF2 T* RDPⅢ
夏の果て
静かで寂しげな夏の終わり。
北勢線 大泉-楚原 HASSELBLAD 201F Tele-Tessar FE 250mmF4 T RDPⅢ
Vol.1911
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