路面電車紀行-処暑の熊本市電2024 深川俊一郎
広島の撮影を朝のうちに切り上げ、さらに西を目指します。岩国から下関へ、そして九州に入り、目的地の熊本へ。9月10日、青春18きっぷの有効最終日でした。
初秋に熊本を訪れるのがここ数年定番になりました。一番の推しは元西鉄市内線の5014号ですが、他にも旧型車が多く、とても楽しめます。
まだ猛暑の余韻が残る秋の初めでした。
眠たい朝
朝の日陰に、季節が一歩進んだことを知らされる。
熊本市電 蔚山町 HASSELBLAD 201F Planar FE 110mmF2 T* RDPⅢ
旭暉
雨雲が去ったあとの、本当に澄んだ朝だった。
熊本市電 洗馬橋 HASSELBLAD 201F Distagon FE 50mmF2.8 T* RDPⅢ
素通しの朝
素通しの朝陽が眠いからだに心地よい。
熊本市電 車内 HASSELBLAD 201F Distagon FE 50mmF2.8 T* RDPⅢ
窓辺の休息
150年の歴史がある長崎次郎書店は休業してしまったが、2階の喫茶室が健在なのは嬉しい。
熊本市電 蔚山町-新町 HASSELBLAD 201F Distagon FE 50mmF2.8 T* RDPⅢ
足踏みの夏
振り返ればまだ夏が居座っていた。
熊本市電 新町 HASSELBLAD 201F Planar FE 110mmF2 T* RDPⅢ
大禍時
夕立の狭間から、ようやく涼やかな風が吹いてきた。
熊本市電 慶徳校前-辛島町 HASSELBLAD 201F Distagon FE 50mmF2.8 T* RDPⅢ
Vol.1919
余談
「青春18のびのびきっぷ」として最初に登場したのが昭和57年、大学1年生になる春でした。181系特急とき最後の年で、随分お世話になったものです。
今回、東京から熱海は追加料金を払ってグリーン車に、その先は下関までほぼクロスシートで、汽車旅気分が存分に味わえました。
特に岩国から下関の在来線は、夜行列車以外乗った記憶がなく、瀬戸内の穏やかな車窓がとても印象に残っています。車両は何と115系。2ドア転換クロスシートに改造されているとはいえ、DT21コイルバネ台車の硬い乗り心地と、MT54主電動機の高らかに唸るようなモーター音に、気持ちは一気に40年も前に引き戻されるようでした。
次の冬からモデルチェンジされ、新たに3日用も出るようですが、連続した日程で、しかも複数人使用もできないなど、物議を醸しています。
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