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高校1年の夏に初めて北海道に渡り、それ以来何度も訪れることになった宗谷本線。中でも一番親しみのあった抜海駅が3/15のダイヤ改正で廃止になります。
最後にもう一度訪れたくて、北へ向かいました。私は時間が許す限り、新幹線で北海道に渡ります。東京から新函館北斗、そこから札幌まで特急北斗、そして旭川まで特急カムイ。一泊して、翌朝6:03発の普通列車で稚内を目指しました。
群青色の車窓に、踏切の赤いシグナルの残像が焼き付いた。
北へ向かう暖かな車内に眠気が漂う。
雪の重みに耐えてきた跨線橋が印象的な美深駅。
音威子府を過ぎれば天塩川が近づいてくる。
汽笛を目いっぱい鳴らしても鹿は平気で線路を横切る。
分厚い雪化粧が厳しさを物語る。
笑顔の出迎えがあった勇知駅。
抜海駅は変わらずに寂しげだった。
西海岸の向こうにあるはずの利尻富士は、厚い雲に隠れていた。
宗谷本線 車内 HASSELBLAD 500CM Distagon CF 50mmF4 T* RDPⅢ(+1)
Vol.1956
富山地鉄の市内線と富山ライトレールが接続して直通運転が始まり、高架になった富山駅の下に乗り入れたのは2020年3月のことだった。それから時間が経ってしまったが、直通後、今回初めて見に行ってきた。
富山市はコンパクトシティ構想を掲げ、積極的な公共交通の改善を進めてきた。富山ライトレールの開業、市内中心部の環状線の建設、そしてJR富山駅の乗り入れと直通運転といった具合にトラムが元気がいい町のひとつだ。
高架下の市内線富山駅で撮影していると頻繁に電車がやってくる。上を新幹線が走り、すぐ下に現代的な低床車両の連接車が活躍している姿はこれからの時代の活気ある地方都市の姿に見えて、とても頼もしい感じがした。
SONY α7Ⅳ FE24-105/4 VOL1951
本年もよろしくお付き合いいただきたく、お願い申し上げます。
最近はフィルムや現像料金が値上がり、今まで以上に1枚1枚を大切に心を込めて撮影しています。デジタルの利便性はもちろん興味ありますが、何かきっかけや突発的な出来事(例えば致命的な機材トラブル?)がなければ、なかなか積極的にフィルムをやめる気持ちにはなりません。
そんなわけで、今年も引き続きマイペースで、撮影・現像・スキャンの手順を踏みながら、少しタイムラグのある記事をご覧いただくことになるかと思います。
昨年、根室本線が一区切りついてから、小湊鐵道、市電(函館・広島・熊本…)、そして三岐鉄道北勢線をよく訪れています。
どれも、愛らしく魅力的な鉄道風景が、イベントではなく、日常で繰り広げられていて、今年もじっくり撮りたいと思います。
そして、3月のダイヤ改正で、宗谷本線の抜海駅が遂に廃止になります。初めて訪れてからもう45年が経ちますが、とても思い入れのある駅です。残り少ないですが、再度訪れることができればと思っています。
なお、本年3月28日から4月2日まで、富士フイルムフォトサロン札幌で、「根室本線-大地の軌跡」巡回展を開催することになりました。近くなりましたらまた当ブログでご案内いたします。
それでは本年の一作目、吹雪に霞む抜海駅です。
暴風雪
息もできない暴風雪が、途切れることはなかった。
そこに駅があるだけで、少しだけ救われた。
宗谷本線 抜海 ROLLEIFLEX V Tessar 75mmF3.5 T E100S
Vol.1948
あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。
普段はローカル線が好きなのですが、たまには違ったこともいいかと思って首都圏近郊の未乗区間を訪ねてみました。首都圏の鉄道はほぼすべて乗車した経験があるのですが、新線ができると新たな未乗区間が現れます。今回は相鉄と東急を結ぶ東急新横浜線の大倉山〜西谷の乗車です。正直なところ地下区間が多いので乗車してもあまりおもしろみがありません。そこで少し足を伸ばして相鉄いずみの線のゆめが丘駅まで行ってみました。
ここは相鉄沿線の駅の中でも周囲がまだ未開発で一番のどかな環境だったと思います。それが今年7月に相鉄ソラトスという大型ショッピングモールが駅前にできて雰囲気が一変しました。駅前には大型マンションの建設も始まっており、数年後には景色が大きく変わっているかもしれません。すぐ近くには横浜地下鉄の下飯田駅もあり、利便性があるこの土地は大きく変貌するような気がします。
HASSELBLAD 907x, CFVⅡ50C VOL.1947
明けましておめでとうございます。
いつも当ブログを見てくださってありがとうございます。このブログを始めたのは2012年の6月ですが、今年半ばにはついに2000回を迎えることになります。ひとえに皆さまのご支持があってこそ続いていると思っています。
このブログの母体となるレイル・オンの活動を始めたのが1990年のことなので今年はその35年目に当たることになります。気がつけば長い年月が過ぎてしまい遠い昔のことを想うような気持ちもありますが、結成当時の情熱は今でもはっきりと思い出すことができます。
昨今、世間はレトロブームで昭和や平成の物事が取り上げられてもてはやされております。鉄道趣味を続けていますと、どうしても姿を消していった美しい鉄道情景や古い車両などを惜しむ気持ちが出てきます。昔撮った写真を眺めて往時を思い返すのも大切な楽しみのひとつですが、今の時代にしか撮れない現代の鉄道写真をめざしてこれからも楽しんでいきたいと思っています。
さて毎年恒例のお正月特別企画として、あさって1月3日に各メンバーの本年最初の記事を連続してアップします。どうぞお楽しみください。
本年が皆さまにとって良き一年となりますように。趣味が楽しめるのも平和があってこそ。世界が安定と平穏を取り戻すことを心より願っています。今年もレイル・オンブログ「現代鉄道写真研究所」を引き続きよろしくお願いいたします。
令和7年 元旦
レイル・オン一同
VOL.1945
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