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2025年3月

2025年3月30日 (日)

北へのいざない-宗谷本線2025⑥  深川俊一郎

最北の鉄路には、青い特急列車が似合います。
厳しい風雪に立ち向かうその姿は、今どきの列車の中でも特に魅力的です。

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氷霜のみち
白く霞んだ朝だった。
温度と湿度が織りなす造形がそこにはあった。
宗谷本線 美深-天塩川温泉 HASSELBLAD 500CM Sonnar C 250mmF5.6 T* RDPⅢ(+1)

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鈍色の大地
鈍色の寒風が頬に突き刺さる。
北の大地を象徴する今どきの光景だ。
宗谷本線 勇知-抜海 HASSELBLAD 500CM Sonnar C 250mmF5.6 T* RDPⅢ(+1)

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雪雲襲来
鼠色の絵の具を厚塗りしたような空だった。
弱々しい陽射しは一瞬で吸い込まれた。
宗谷本線 佐久-天塩中川 HASSELBLAD 500CM Tele-Tessar CF 350mmF5.6 T*+2XE RDPⅢ(+1)

Vol.1976

☆写真展開催中
根室本線-大地の軌跡(札幌開催)
富士フイルムフォトサロン札幌(札幌市中央区大通西6丁目1番地)
2025年3月28日(金)~4月2日(水)
10:00~18:00(会期中無休・入場は17:50迄)
https://www.fujifilm.co.jp/photosalon/sapporo/25032801.html

☆写真集発売中
根室本線-大地の軌跡
発行:共同文化社
https://www.kyodo-bunkasha.net/items/82060722
写真展会場では数量限定ですが特別価格で販売中です!

2025年3月27日 (木)

弘南鉄道ラッセル キ104+ED333   服部一人

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前回の函館市電と同じく、これも1月下旬のこと。青森県の弘南鉄道弘南線でラッセル車キ104+ED333のチャーター運転撮影会に参加してきた。撮影前日までにかなりの降雪があったが当日はおおむね好天に恵まれた。

降雪の中、盛大に雪を飛ばしながら進む迫力ある姿は見られなかったものの、贅沢は言っていられない。ラッセル車は無論のこと、この電気機関車も今や大変貴重な車両である。走っている姿を見られただけでもありがたいというものだ。午後から半日、場所を移動しながら撮影して日没まで堪能した。

弘南鉄道は大鰐線の廃止表明が出るなど厳しい状況が続く。この2両も何か冬の観光資源として集客できないものだろうか。

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SONY α7Ⅳ FE24-105/4                      VOL1975

2025年3月24日 (月)

LongDistance  *** Blue Sky blue 釧網本線 流氷物語号 2025 ***  梅村貴子

今年に入り、冬の北海道の様子をいくつか載せてまいりました。(途中、別の色物もありましたが)
もうすぐ桜が咲き出しそうなこの頃ですが、冬模様の締めとして釧網本線の流氷物語号、一往復乗車時の数コマをお送りします。

冬季の釧網本線には「SL冬の湿原号(釧路ー標茶)」と「流氷物語号(網走ー知床斜里)」の2つの観光列車が運行されているのですが、かたやSLプラス客車、もう一つはキハ40の2両編成という雰囲気の違いからきっと両方に乗車されるお客様もたくさんいらっしゃるのではと思います。
流氷物語号には何回か乗車しましたが、 今は言わずと知れたこのご時世、海外からのお客様で大にぎわい!これまでで一番の混雑でした。

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上3枚 網走駅

 

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ちなみに乗車は2月の初旬で流氷は見られずでしたが、アムール川河口から一生懸命南下してくることを考えるとすごいなぁと思います
流氷がいなくても、素晴らしい青空が出迎えてくれました

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上4枚 北浜駅
北浜駅の展望台は何回行っても上がってしまいます

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上2枚 知床斜里駅

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250324_013帰路 浜小清水駅

JR北海道 釧網本線 流氷物語号
Sony α7R3・α7lll  / FE16-35mm F4・FE70-200mm F2.8M2
vol.1974 

2025年3月21日 (金)

北海道の旅  250321  太和田光一郎

以前に何度かご紹介しました九州在住の元同僚のメンバーに誘われて、厳冬の北海道釧路湿原のタンチョウに会いに行ってきました。

氷点下の中、白銀に舞うタンチョウの優雅で神々しい姿には、世界中から集まった観光客の皆さんと共に身も心も陶酔しました。

また、近くを走るJR釧網本線のSL冬の湿原号は今年で25周年!合間で少し撮影出来ましたので、どうぞご覧ください。

遥か山の斜面にエゾシカの姿が見える(茅沼駅周辺・写真下)Pmd_0159kt_2_20250315154001

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Pmd_0064kt_2_20250313154201線路脇には、たくさんの足跡が・・・。きっと大勢のファンがここからSL冬の湿原号を撮ったに違いない。塘路-茅沼間(写真上)

Pmd_0197kt_2_20250313162301雪に埋もれた車止めが、何かを語りかけてくるようだ・・・。(塘路駅 写真上)

Pmd_0952kt_2_20250315165101直線区間を猛進するSL冬の湿原号の迫力にエキサイト!(塘路-茅沼間 写真上)

Pmd_1058kt_2サルボ展望台からSL湿原号の折り返しを狙う。塘路駅周辺(写真上)

Pmd_0106kt_2茅沼駅の脇では、タンチョウが羽を休めていた。(写真上)

Pmd_0993kt_2仮監峠踏切 釧路湿原-細岡間(写真上)

Pmd_0882kt_2_20250315150701実に31年ぶりに訪れた塘路駅(写真上)

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鶴居村にある伊藤サンクチュアリに集まったタンチョウたちの華麗なる求愛ダンス。(写真上)
細岡展望台から見た釧路湿原(写真左) 
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鶴居村から塘路駅へ向かう途中で見つけた北海道らしい原風景。この日の朝の気温は、-17°Cだった。(写真上) かつて四国の小松島で活躍したC58 88号機の動輪。茅沼駅前(写真下)

Nikon Z8    Z14-30mm ・ Z24-70mm ・ Z70-180mm

Z TC-2.0x ・ FD500mm ・ FD2x-A

撮影:2025.2.15・17

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Vol.1973

2025年3月20日 (木)

写真展開催のご案内  深川俊一郎

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☆写真展 根室本線-大地の軌跡(札幌開催)

厳しくも美しい北海道の大地を舞台に、光り輝く小さな列車がゆっくりと辿ってゆく…
根室本線の富良野~新得間81.7㎞が営業終了し、この3月31日ではや一年が経過します。
昨年3月に富士フォトギャラリー銀座で開催した写真展を、再構成して札幌で開催します。
北海道を舞台にした作品を当地で開催できることは、大変喜ばしい限りです。
この区間は、根室本線の中でも森と湖と大地が織りなす繊細で美しい光景が広がり、そこを辿る小さなローカル列車は、北への旅愁を誘う魅力にあふれています。
このかけがえのない光景を永遠の記憶として残し、伝えたいと思います。
銀座で開催の際は、デジタル一辺倒の昨今、緻密で奥行きのある6×6判フィルムカメラと高精細な大伸ばしプリントの表現に、多くのご評価の声を頂戴しました。
北海道の皆様のご来場をお待ち申し上げます。

富士フイルムフォトサロン札幌(札幌市中央区大通西6丁目1番地)
2025年3月28日(金)~4月2日(水)
10:00~18:00(会期中無休・入場は17:50迄)
https://www.fujifilm.co.jp/photosalon/sapporo/25032801.html


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☆写真集 根室本線-大地の軌跡 発売中

発行:共同文化社
定価:2,420円(税込み)
https://www.kyodo-bunkasha.net/items/82060722

写真展会場では数量限定ですが特別価格で販売します!

2025年3月18日 (火)

北へのいざない-宗谷本線2025⑤  深川俊一郎

3月14日を最後に、抜海駅は廃止されました。
さいはての寂寥感漂うこの大地にかつて駅があったことなど、いずれ忘れ去られる日が来るのでしょうか。

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さいはての駅
私が抜海駅を訪れたのは、これが最後になった。
吹雪に閉ざされたその姿を、そっと瞼に焼き付けた。
宗谷本線 抜海 HASSELBLAD 500CM Distagon CF 50mmF4 T* RDPⅢ(+1)

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初めて抜海駅に降り立った時に買った入場券。よくある記念モノではない、純粋にその駅の証として…

Vol.1972

2025年3月15日 (土)

函館市電ささら電車   服部一人

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1月後半のことだが、函館市電の雪かきささら電車のチャーター撮影会に行ってきた。今年の東北、北海道の豪雪はすごかったが、この時はまだ大雪の前で、ご覧の通り、ささら電車にとっては何とも様にならない雪なしの撮影日であった。とはいえ、今や国宝クラスの貴重な電車が動いているところを撮影できただけでもありがたいこと。また途中の十字街ではライトアップされた歴史的建造物をバックにいい夜景が撮れたので言うことなし。チャーター運転が終わった後は車庫に入って休んでいるところを少しだけ撮影させてもらって満足して帰ってきました。

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SONY α7Ⅳ FE24-105/4 RICOH GRⅢx 26.1/2.8.            VOL1971

写真展のお知らせ

いま青山のギャラリーにて写真展をやってます。鉄ネタではありませんが、よろしければご覧ください。25年前の東京のスナップ写真です。

服部一人写真展「パノラマ・東京・ミレニアム」

2025年3月17日(月)〜3月23日(日)会期中無休

12:00−19:00 最終日は16:00まで

ギャラリーストークス

東京都港区南青山6−2−10TIビル4階

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2025年3月12日 (水)

LongDistance  *** Spring Lights & Colors ***  梅村貴子

春よこい はーやく来い!と 願いながら

久しぶりの光と色採集をしてみました

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東急電鉄 自由が丘駅 / 東京臨海高速鉄道りんかい線 車内 / 東京メトロ 銀座駅
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2025年3月 9日 (日)

見なれた街Ⅱ  250309  太和田光一郎

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自宅の2階の窓から見える住宅の解体が突然始まり、より一層、列車が見えるようになりました。今後、どんな写真が撮れるか楽しみです。

撮影:2025.3.6   京成本線 京成船橋-海神間

Nikon Z8   FD135mm F2.8
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2025年3月 6日 (木)

北へのいざない-宗谷本線2025④  深川俊一郎

(前回より続きます)
私が学生の頃の宗谷本線には、旭川発稚内行の、321列車が走っていました。
私はぎりぎり蒸気機関車現役世代ではありませんので、牽引機はDD51でしたが、旧型客車の長距離普通列車の旅情は味わい深いものがありました。
一日の撮影を終えると、抜海駅から夕刻の321列車で稚内の街を目指すのでした。

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時刻表には上下6本ずつの列車が書かれており、そのうちの1本ずつは客車列車だ。①

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長距離列車が到着すると、にわかに駅が活気づく。②

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稚内に向けてもう一息だ。③

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寂しさをホームに忘れてきた、さいはての駅。④

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321列車の走行写真が撮りたくて、日没迫る原野を彷徨った。
夕闇の長い帰り道は、とても心細かった。⑤

稚内行
①~④宗谷本線 抜海 minolta XE MC W.ROKKOR 24mmF2.8 TX
⑤宗谷本線 抜海-南稚内 minolta XE MD TELE ROKKOR 135mmF2.8 TX

Vol.1968

2025年3月 2日 (日)

夜の南富山駅   服部一人

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富山地鉄の南富山駅は鉄道線の駅に市内電車の軌道線が乗り入れている駅だ。鉄道線の片隅に軌道用の低いホームが1線だけある小ぢんまりとした好ましい佇まいだ。このように鉄道線と軌道線の接点となる駅はかつてはいろいろあったのだろうが、今や非常に少なくなった。愛媛の伊予鉄道の古町駅も同様だが、ともに僕の気に入りの駅である。

市内から電車に乗って終点のここに到着すると、少なくなった乗客はバラバラと下車してそれぞれ駅から町の暗がりの中に散ってゆく。

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少し歩けば車庫があり、公道からでもわりと撮影しやすい。訪れたのは底冷えする寒い夜だったが、ツートンカラーの電車が2両も止まっていてラッキーだった。帰路は鉄道線の方に乗車して富山駅まで戻る。車内は暖かく、外で撮影して冷えた体がほっと一息ついた。

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SONY α7Ⅳ FE24-105/4 RICOH GRⅢx 26.1/2.8.            VOL1967

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