« 2025年4月 | トップページ | 2025年6月 »

2025年5月

2025年5月30日 (金)

路面電車紀行-熊本市電5014号車引退②  深川俊一郎

昭和32年製、元西鉄福岡市内線の車両が、西鉄時代の塗装に復刻され、平日の朝だけ熊本の街を走っていました。
吊り掛け駆動ではない、初期の中空軸平行カルダン駆動の「スゥィー」とスムースなモーター音、川崎車輌独自のOK台車の硬めだが安定感ある乗り心地…もっと古い車両が他にも存在するのに、どうにも惹かれてしまうのです。
何より愛らしいそのデザインとシックな塗装をみていると、今どきの電車が機能性ばかりでつまらなく思えるのでした。

25010_20250529111501
最後の朝
眠気が漂う夜明けの電車道。
(最終日は一番電車に乗って夜明けを迎えた)
熊本市電 車内 HASSELBLAD 201F Distagon FE 50mmF2.8 T* RDPⅢ

25010_20250529111502
橙色の軌道
ビルの狭間から遅い朝陽が差し込んできた。
(隣にいた福岡出身の女性が「地元の西鉄が懐かしい」と感慨深げに見送っていた)
熊本市電 水道町-九品寺交差点 HASSELBLAD 201F Tele-Tessar FE 250mmF4 T* RDPⅢ

25010_20250529111503
急カーブ
その造形がとてもユニークな急カーブの電車道。
(A系統は特徴的な電車道が続く)
熊本市電 河原町-慶徳校前 HASSELBLAD 201F Distagon FE 50mmF2.8 T* RDPⅢ

25007
夜街へ
週末の夜街に人々が吸い込まれてゆく。
(白熱電球の大きなヘッドライトが一際輝いていた)
熊本市電 花畑町 HASSELBLAD 201F Planar FE 110mmF2 T* RDPⅢ

250092
夜の城下町
まだ復旧途上の熊本城が、繁華街を見守っていた。
(5014号車の夜景を撮影するのは、これが最初で最後になった)
熊本市電 通町筋 HASSELBLAD 201F Tele-Tessar FE 250mmF4 T* RDPⅢ

Vol.1996

2025年5月27日 (火)

香港のトラム⑨ 観光用特別車   服部一人

_skh2085

_skh1210

Kh004944

香港のトラムには数両だが観光用の特別車がある。28号は1986−1987年にかけて改装され貸切専用車として使われた。見ての通り2階にバルコニーのような展望席がある。もともとは貸切専用車としていたようだが、僕が撮影した2024年9月は68号とともに観光用として運用についていた。 

茶色い68号は2016年に改装された観光用車両である。こちらも2階に展望席がある。個人の観光客用に1日3往復運転されていた。この2両とも中国では縁起の良い数字とされている2、8などの数字を割り当てている。

_skh1067

_skh2216

_skh2194

SONY α7Ⅳ FE24-105/4                   VOL.1995

2025年5月24日 (土)

LongDistance ○〇〇 キハ40系 南国天国 指宿枕崎線 〇〇○ 梅村貴子

どんどんとその数が減って行くキハ40系車両、製造年からすると仕方のないことではありますが、会えるなら会える時に会っておきましょと。
昨年に続いて今年も南国南九州まで足を伸ばしてまいりました。今回は指宿枕崎線での一コマです。

250524_001
早朝に展望台に上がるも、前夜の大雨からの湿気で下界は全て霧の中でしたが、待つうちに視界がひらけてありがたき。
西頴娃ー頴娃

250524_002
緑濃い中をお出ましになられます    薩摩塩屋ー松ケ浦

250524_003
お日様サンサンがよく似合う     石垣ー水成川
    
250524_004


250524_005
戦時中、特攻隊員のみなさんが出撃する際に最後に見た本土の景色が開聞岳だったという…、
今の平和な時代に心から感謝いたします。  
大山ー西大山

JR九州  指宿枕崎線
Sony α7R3・α7lll  / FE16-35mm F4・FE24-105mm F4・FE70-200mm F2.8M2(トリミングあり)
vol.1994 

2025年5月21日 (水)

見なれた街Ⅱ  250521  太和田光一郎

Pmd_0413raf66_2_20250521185701  確か乗り入れが始まったのが1968年だったと記憶していますが、何年経っても京成本線で京急を見ると、心が時めきます。  

撮影:2024.3.10 ・ 2021.8.19 京成本線 京成船橋-海神間

Nikon Z8  Z24-70mm F2.8 ・ Z7Ⅱ  ED400mm F3.5

Pmd_0841raf67_2_20250521185701
Vol.1993

2025年5月18日 (日)

路面電車紀行-熊本市電5014号車引退①  深川俊一郎

去る2月22日に、私のお気に入りであった熊本市電5000形5014号が引退しました。
当ブログで何度かご覧いただきましたが、その佇まいが何とも琴線に触れるというか、惹かれてしまい、幾度も熊本まで足を運ぶことになったのです。
ここ数年は平日朝のB系統(上熊本-健軍町)1往復だけの運用でしたが、最後の3日間はA系統(田崎橋-健軍町)でも特別運行され、その愛らしい姿をたっぶり堪能して、見送ることができました。

25010
土曜の朝
光る電車道が眩しかった土曜の朝。
(普段は平日しか走らないので、土曜日に走る姿は貴重だった)
熊本市電 水道町-九品寺交差点 HASSELBLAD 201F Tele-Tessar FE 250mmF4 T* RDPⅢ

25008
古参同士
登録有形文化財にクラシカルな容姿がよく馴染む。
(A系統は狭い路地を縫うように走る)
熊本市電 慶徳校前-辛島町 HASSELBLAD 201F Distagon FE 50mmF2.8 T* RDPⅢ

25008_20250517165601
冬ざれの電車道
かわいた寒風が電車道を吹き抜けてゆく。
(裏通りの狭い電車道に、冬の日差しが溢れていた)
熊本市電 祇園橋-呉服町 HASSELBLAD 201F Tele-Tessar FE 250mmF4 T*+2XE RDPⅢ

25009
二月の午後
澄み切った冬空にシックな塗装が映えていた午後。
(白川に架かる大甲橋は、熊本市電随一の橋。車と被さらなかったのが幸いだ)
熊本市電 水道町-九品寺交差点 HASSELBLAD 201F Distagon FE 50mmF2.8 T* RDPⅢ

25006
夕映え
柔らかな西日が優しく照らしてくれた。
(私は車両マニアではないが、この愛らしい電車は画面いっぱいに捉えたかった)
熊本市電 熊本駅前-祇園橋 HASSELBLAD 201F Tele-Tessar FE 250mmF4 T*+2XE RDPⅢ

Vol.1992

2025年5月15日 (木)

香港のトラム⑧ 一風変わった電車. 服部一人

_skh1413 _skh0558_20250515195601

昨年(2024)は香港のトラム開業120周年だったので、その宣伝用に300号車が可愛らしいラッピングに変更されて走っていた。一般客を乗せる営業用には使われず、適度に市内を流して運行されていた。

_skh0208_20250515195601 _skh0775_20250515195601

香港のトラムは車体全面に広告ラッピングをまとっているのが大きな特徴だが、数少ないがまったく無広告の電車も存在する。この46号もその1両で濃いグリーン一色の車体はなかなか渋い雰囲気で僕は好きだ。

_skh1141_20250515195601

香港はおおむね暑くて湿気の多い土地柄だが、トラムはほとんど冷房化されていない。この88号は2014年に冷房改造され試運転ののち2016年から営業運転に入っている。しかしながら香港のトラムは電気設備の関係で冷房車を走らせたとしても全線で10両程度が限界と言われている。この88号以外にも冷房車は数両あるというが、今後増備する具体的な計画はないらしい。

_skh1146_20250515195601

2000年に新造された新世代の車両で全面窓が1枚の固定式になっているのが特徴である。しかし前述の冷房化が進まない現状では全面窓固定では換気が悪いということで、数両が作られただけで増備には至っていない。

SONY α7Ⅳ FE24-105/4                        VOL1991

2025年5月12日 (月)

LongDistance  〜〜〜  はんなりと てんこつ  京都 嵯峨野観光鉄道トロッコ列車  〜〜〜  梅村貴子

昨年のGWに展望台から眺めた嵯峨野観光鉄道トロッコ列車、今年は乗車することができました。
新緑の中を行く列車の窓から入り込む風は気持ちよく、連休を楽しむ観光客の皆様と、御多分にもれずに多くの海外からのお客様とで車内は満席、多国籍な言語が飛び交うちょっと不思議な雰囲気を楽しみました。

250512_002
トロッコ亀岡駅から乗車するとすぐに保津川に沿って走ります

250512_003

250512_004 
途中の嵐山駅ではお客様の多くが下車して嵯峨野駅までは急にガランとしました

 

250512_001
トロッコ列車と言えばDE10!   ここでもスマイル君が頑張っています!!

 

250512_005

250512_006

 

250512_007
優しい色が混じり合い、ちょっとはんなりな気分

250512_008

250512_009

 

250512_010


「はんなり」とは京ことばで優しいとか優美な、という意味…反意語としての「てんこつ」は無骨、いかついということで、このトロッコ列車は両方を持ち合わせているように思えたのでタイトルに入れてみました

京都嵯峨野観光鉄道 トロッコ列車
Sony α7R3・α7lll  / FE16-35mm F4・FE70-200mm F2.8M2(トリミング有)

vol.1990

2025年5月 9日 (金)

見なれた街Ⅱ  250509  太和田光一郎

・・・ 名残り桜 Ⅱ ・・・

Pmd_1277kt_2 我家から一番近いお花見スポット、船橋市内有数の桜の名所「海老川ジョギングロード」の桜並木です。近くを東葉高速鉄道が走っていて、この辺りには2028年新駅が開業の予定です。(写真上)

撮影:2025.4.4  東葉高速鉄道 東海神-飯山満間

Nikon Z7Ⅱ  Z14-30mm F4・Z70-180mm F2.8

Pmd_1148k_2

Vol.1989



2025年5月 6日 (火)

落花盛ん-小湊鐵道2025  深川俊一郎

毎年東京の開花宣言よりも一足先に咲く、近所の桜があります。今年は開花から最後の一輪が散るまで数えたら、何と25日間でした。
長かった今年の桜が、惜しげもなく舞ってゆきます。

25015
春の入口
小さな扉の向こうに、柔らかな春が待っている。
小湊鐵道 高滝 HASSELBLAD 500CM Planar CF 80mmF2.8 T* RDPⅢ

25016
片隅の春
花びらが気まぐれに舞ってきた。
小湊鐵道 高滝 HASSELBLAD 500CM Distagon CF 50mmF4 T* RDPⅢ

25015_20250505165502
花盛り
植えたてのキンセンカが、曇天を明るく照らしていた。
小湊鐵道 高滝-里見 HASSELBLAD 500CM Distagon CF 50mmF4 T* RDPⅢ

25015_20250505165401
落花盛ん
散り際は寂しいけれど、一番美しい。
小湊鐵道 高滝 HASSELBLAD 500CM Planar CF 80mmF2.8 T* RDPⅢ

Vol.1988

2025年5月 3日 (土)

香港のトラム⑦ 数珠つなぎ   服部一人

Kh004789

_skh0437

Kh004795

_skh1127

昨年出かけた香港、10月から12月にかけて6回の記事にしてアップしたが、実はまだ続きがありました。今回は「数珠つなぎの電車」。この電車が溜まってしまう現象はトラムならではのもの。

一般的には終点や始発の停留所で起こることが多いが、信号などの関係でどこでも起こる可能性がある。3台くらいだと、まぁ普通だが、4、5台並ぶとなかなか見応えがある。香港のトラムはカラフルなので色とりどりの電車がくっついているのは楽しい眺めだ。

_skh1283

 

SONY α7Ⅳ FE24-105/4                        VOL1987

« 2025年4月 | トップページ | 2025年6月 »

最近のトラックバック

2025年6月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30