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本来は夕景を楽しみにしていたのですが、荒天の予報で残念ながら撮影会は早めの切り上げになりました。それでも持ちこたえた秋空のもと、愛らしい姿をじっくり堪能することができました。
現役時代に訪れたのは1回きり。昭和55年8月、高校2年の夏休みでした。その後私は、上越線に北海道に只見線と夢中で撮り込んでいたため、この小さな鉄道に目を向ける余地がなかったことに、今更ながら言いようのない後悔の念に駆られるのでした。
秋天のレールバス6
秋風にのって、微かに雨雲の匂いがした。
南部縦貫鉄道 七戸 HASSELBLAD 203FE Distagon FE 50mmF2.8 T* RVP100
秋天のレールバス7
ぺったんこの椅子にエンジンの振動が心地よい。
南部縦貫鉄道 七戸 HASSELBLAD 203FE Distagon FE 50mmF2.8 T* RVP100
秋天のレールバス8
油の匂いが記憶の引き出しを開けてくれた。
南部縦貫鉄道 七戸 HASSELBLAD 203FE Distagon FE 50mmF2.8 T* RVP100
Vol.2081
このところ何度かお伝えしているもと木曽森林鉄道のお話。現在の赤沢自然休養林の中にある鉄道です。今回ご紹介するのは実に可愛らしいモーターカーです。小規模の人員輸送、保線や見回りなどの用途に使われることの多かったモーターカーですが、大きさも軽自動車くらいで何といってもこの顔がたまらなくかわいいです。ここ赤沢に動態保存されているのは実際に木曽森林鉄道で使用されたのち、長く動ける状態ではなかったものを関係者の尽力でレストアして復活させた個体です。
写真で見ての通りのキュートなお姿。こんな小さな車両が森の中の線路をチョロチョロ走り回るのですから実に愛嬌があります。そもそも少人数の使用で旅客ではなく関係者の乗用なので、車内は狭くむき出しになったエンジンはなかなかにぎやかで振動もけっこうあります。でもそれも味わいのひとつ、かわいいから何でも許せてしまうんです。
SONY α7Ⅳ 24−105/4 VOL.2080
国内の特急列車で唯一、ロシア語に由来する列車名を持つ「オホーツク」。
最初にヘッドマークの「OKHOTSK」 を見た時には読みづらいスペルだなぁと思ったものです。
OKHOTSKは英語表記だそうですが、これは日本語の「オホーツク」の英語表記ではなく、ロシア語の「Oxotckoe」の英語表記だからこうなるんだそうです、分かったような分からないような…。(2番目のkはknowのkと同様、サイレントレターなんですね。)
JR北海道 石北本線 OKHOTSK 白滝ー上川・遠軽ー瀬戸瀬・丸瀬布ー白滝
Sony α7R3・α7M3 / FE70-200mm F2.8M2・FE16-35mm F4
vol.2079
「夕暮れ撮影会」の文字に誘われて、11月の七戸十和田に降り立ちました。平成の世になっても唯一現存していた「南部縦貫鉄道のレールバス」に無性に会いたくなったのです。
地元の愛好会が七戸駅と車両を整備して、貴重な鉄道遺産を後世に残してくれていることは、とても尊くありがたいことです。
秋天のレールバス1
実に45年ぶりの対面だが、その姿は何ら変わっていなかった。
南部縦貫鉄道 七戸 HASSELBLAD 203FE Distagon FE 50mmF2.8 T* RVP100
秋天のレールバス2
そういえばこんな感じのホームだったっけ。
南部縦貫鉄道 七戸 HASSELBLAD 203FE Distagon FE 50mmF2.8 T* RVP100
秋天のレールバス3
軽い身のこなしで登場!
南部縦貫鉄道 七戸 HASSELBLAD 203FE Planar FE 110mmF2 T* RVP100
秋天のレールバス4
小さなホームは紅葉が真っ盛りだ。
南部縦貫鉄道 七戸 HASSELBLAD 203FE Distagon FE 50mmF2.8 T* RVP100
秋天のレールバス5
愛らしいコンビが顔を揃えた。
南部縦貫鉄道 七戸 HASSELBLAD 203FE Distagon FE 50mmF2.8 T* RVP100
次回に続きます。
Vol.2077
前回の記事でご紹介した赤沢自然休養林での撮影会の続きです。このボールドウィンは1両だけ保存されている蒸気機関車です。静態保存なので自力走行することはできませんが、この日は車庫からDLに引っ張り出してもらい、そして発煙+蒸気の演出もあって、なかなかリアルな撮影会となりました。
僕は木曽森林鉄道がまだ現役だった1970年代にほんの2回ほど上松で撮影したことがあります。廃止間際の最晩年で運材列車の本数も減り、上松の構内とその周辺で少し撮影しただけです。当然この蒸気機関車が現役だった頃はまったく経験していません。古い写真をいろんなところで見て、さぞかしすばらしい鉄道情景だったことだろうと想像するだけです。今回の撮影会はその想像を実現する良い機会となりました。
実に可愛らしいモーターカーとのツーショットも実現してうれしいかぎり。このモーターカーは自走可能で実際に乗せてもらいました。エンジンやギヤの音が狭い車内に響いてにぎやかでした。次回の記事でこのモーターカーの写真をお披露目します。
HASSELBLAD 500CM PLANAR 80/2.8 CFVⅡ50C, SONY α7Ⅳ 24−105/4 VOL.2076
津軽鉄道と言えば「ストーブ列車」、終点まで一往復乗車しながら美味しいお酒とおつまみを頂けて、地元酒蔵の杜氏さんとのお話やお土産も付いている「ゆったり酔いしれる奥津軽 ストーブ列車と日本酒の冬物語」と銘打たれたイベント列車が今冬に4回運行されます。12月開催時に乗車できましたのでその様子を少し。(少しと書いたのは、復路を走り出す頃にはけっこうお酒がまわりまして、どう撮っていたのかあまり記憶もございませんで…。)
12月終わりの運行ですので雪景色を期待して参りましたが、そうはいかずの暖かい日でした。これはこれでありがたいことです。




イベント列車発車時には賑やかなお囃子の音色に見送られ、車内では地元の皆様の津軽弁が耳に心地よく、冬の夜のあったかいひとときを過ごせました。
*津軽鉄道のHPお知らせによりますと、年末に気動車と客車の連結部分に不具合が起きて1月6日時点ではストーブ列車の運行を見合わせているそうです。
運休中にはホームに客車を1日停車して車内に入れるようにし、ストーブ列車の雰囲気を味わえるとのことです。早く治り元どおりの運行になりますように願います。
年明けOMAKE話
年明け2回目の記事なので今年の誓いを一つ。
撮影では転ばない、ケガをしないこと!!
12/31の記事中に宗谷本線の「秋たびそうや号」がありますが、実はこの数時間前、ある駅前でわずかな傾斜につまずいて大転倒をやらかしました。あまり痛くなかったのでカメラを持ち続けましたがだんだんと痛みと腫れがひどくなり、帰ってから診てもらったら手首の剥離骨折というサマでした。これまでもしょっちゅう転んでいるのですが、カメラは壊れても身体はなんともなく、今思えばカメラが身代わりになってくれていたのでしょう。カメラ様もこんなに何度も転ばれたら「もうやってられないぜ!」と、今回は身体を守ってはくれませんでした、ごもっともです。
今年は機材も身体も大切に、落ち着いて(年齢なりに)動こうと思います。皆様も撮影の際などにはくれぐれもお気をつけてくださいませ。
津軽鉄道「ストーブ列車と日本酒の冬物語」
Sony α7R3・α7M3 / FE70-200mm F2.8M2・FE16-35mm F4
vol.2075
本年もよろしくお付き合いいただきたく、お願い申し上げます。
昨年の春頃には、来年のこの場の記事に「私も遂にデジタル化」と書くのかな・・・と覚悟しておりましたが、結局叶いませんでした。というより「今年も変わらずに6×6・フィルムで行きます」と胸を張れることに安堵しているのです。
「撮りたいものが少なくなったな」というのが最近の正直な気持ちです。それが車両であれ、風景であれ、また人(スナップ)であれ、言い換えれば「撮りにくくなった」ということもあるかもしれません。
レイル・オンとして活動を始めた頃は、表現としての鉄道写真を世に問う覚悟で発表していましたが、今は写真や鉄道を取り巻く環境も変わっています。表現者としての原点である「伝えること」は忘れてはなりませんが、その根底にある「楽しむこと」自体を楽しもうと思っています。
そんなわけで、今年も撮影・現像・スキャンの手順を踏みながら、少しタイムラグのある記事をご覧いただくことになるかと思います。また行動範囲や撮影頻度の縮小で、何かの折に旧作をご覧いただくことがしばしばあるかもしれません。それでも雪の便りを聞けば北への思いが募り、まだ行ったことのない街で路面電車も撮りたいと思っているのです。
霊峰現る
鈍色の雪雲から利尻富士が現れる瞬間は、何とありがたいことか。
そしてその向こうにはすぐに次の低気圧が迫っている。
宗谷本線 下沼-豊富 HASSELBLAD 500CM Sonnar C 250mmF5.6 T* RDPⅢ(+2)
Vol.2073
みなさま、明けましておめでとうございます。
新年最初の写真は往時の木曽森林鉄道の全盛期を彷彿とさせるボールドウィン1号機の姿です。秋に長野県の赤沢自然休養林内にある木曽森林鉄道の施設を借りての撮影会で撮った写真です。この日は夜間撮影に備えてライティングを準備し、さらに現役蒸気の雰囲気を出すために煙や蒸気の演出まで含めて非常に凝ったすばらしい撮影会でした。紅葉はほぼピッタリで良かったのですが、あいにくの雨模様の天気で終始肌寒い1日でしたが、雨に濡れた汽車の車体はしっとりして艶やかでした。
実際にはこのボールドウィンは静体保存なので自力で動くことはないのですが、写真でご覧のとおり、今にも走り出しそうなリアルな姿です。アメリカのロッキー山脈あたりのナロー森林鉄道の情景だといったら、信じてしまいそうな雰囲気です。最近はこういった静態保存機を演出して撮影することもしばしばあるのですが、たとえ動かずとも、このような写真が撮れるのならなかなかいいものです。
今年も僕の好きな蒸気機関車、ナローゲージ、トラムを中心にローカルな鉄道をいろいろ訪ねてみたいと思っています。本年もどうぞよろしくお願いします。
こちらも現役時代を彷彿とさせる酒井のDL。木曽森林鉄道特有の湘南顔が懐かしいです。
HASSELBLAD 500CM PLANAR 80/2.8 CFVⅡ50C VOL.2072
明けましておめでとうございます。
いつも当ブログをご覧いただきましてありがとうございます。
われわれがレイル・オンと名乗って鉄道写真のグループ活動を始めたのが1990年のことです。メンバーは当時20代後半の若者でしたが、はや60歳を過ぎ電車の中で優先席に座っていてもそれほどおかしくない年齢になりつつあります。年をとるのは避けられないことですが、年齢よりは少し若い気持ちを保つように心がけています。
鉄道写真家の大御所、広田尚敬さんは昨年90歳を迎え、今も変わらずお元気で日々写真を撮っていらっしゃいます。今年は新年早々写真展があり、さらに5月には大規模な展示を開催すると聞いています。この偉大な先達を及ばずとも目標にして、人生を充実して過ごすための大切な楽しみとして、これからも鉄道写真を撮り続けていきたいと思っています。
さて毎年恒例のお正月特別企画として、あさって1月3日に各メンバーの本年最初の記事を連続してアップします。どうぞお楽しみください。
皆さまにとって本年がより良き一年となりますように心より願っております。今年もレイル・オンブログ「現代鉄道写真研究所」を引き続きよろしくお願いいたします。
令和八年 元旦
レイル・オン一同
Vol.2070
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