2020年1月18日 (土)

路面電車紀行-函館市電530力走②  深川俊一郎

師走の早朝に、私たちの貸し切り、函館市電530が力走しました。
谷地頭で折り返し、十字街まで戻り、今度は函館どつく前へ。
そして小休止の後、駒場車庫前への帰り道、十字街から乗車して乗り心地を堪能するという、楽しいひとときでした。

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寝覚めの坂道2
谷地頭の坂道に唸るようなモーター音が響き渡る。
函館市電 青柳町-谷地頭 HASSELBLAD 201F Tele-Tessar CF 350mmF5.6 T*

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白い港町
早朝で人影もまばらな白い八幡坂。
函館市電 十字街-末広町 HASSELBLAD 201F Planar FE 110mmF2 T*

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小休止
静かな終着駅でつかの間の休息。
函館市電 函館どつく前 HASSELBLAD 201F Distagon FE 50mmF2.8 T*

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遅い朝
ようやく希薄な朝陽が差してきた。
函館市電 十字街-末広町 HASSELBLAD 201F Tele-Tessar FE 250mmF4 T*

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柔らかな朝陽
温かな車内は木と鉄の匂いで溢れていた。
函館市電 車内 HASSELBLAD 201F Distagon FE 50mmF2.8 T*

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任務完了
行程を無事終えて入庫すると、また小雪が舞ってきた。
函館市電 駒場車庫前 HASSELBLAD 201F Distagon FE 50mmF2.8 T*

Vol.1323

2020年1月 6日 (月)

路面電車紀行-函館市電530力走①  深川俊一郎

師走の夜明け、函館市電530が出庫準備を終えて静かに待機しています。
実は有志での貸し切り走行。その重厚な姿と乗り心地を楽しんだので、2回に分けてご覧いただきます。
駒場車庫前を出発し、まずは十字街から谷地頭へ向かいます。

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出番前1
夜明けの構内で一際存在感を漂わせている。
函館市電 駒場車庫前 HASSELBLAD 201F Distagon FE 50mmF2.8 T*

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出番前2
クラシカルなナンバーは塗装ではなくレリーフだ。
函館市電 駒場車庫前 HASSELBLAD 201F Distagon FE 50mmF2.8 T*


190622 出番前3
重厚な佇まいに小雪が舞っている。
函館市電 駒場車庫前 HASSELBLAD 201F Distagon FE 50mmF2.8 T*

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出番前4
いよいよ本線へ繰り出す時がきた。
函館市電 駒場車庫前 HASSELBLAD 201F Distagon FE 50mmF2.8 T*

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赤紫の夜明け
東の空が群青色から赤紫へとトーンを変えてゆく。
函館市電 杉並町-五稜郭公園前 HASSELBLAD 201F Distagon FE 50mmF2.8 T*

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寝覚めの坂道1
昨夜の雪で、青柳町の坂道は真っ白だった。
函館市電 青柳町-谷地頭 HASSELBLAD 201F Tele-Tessar CF 350mmF5.6 T*

1/18の②へ続く

Vol.1319

2020年1月 3日 (金)

「Rail-On 謹賀新年号 4号車」  深川俊一郎

本年もよろしくお付き合いいただきたく、お願い申し上げます。
令和最初の新年にあたり、何を感じ、何を伝え、何を残したいのか考えたとき、「いいな」と思う瞬間はいつの時も普遍的であるということです。
現代の最新の列車や近代的な路線が、30年後に「懐かしさ」を感じるようになるかは別として、鉄道を舞台に繰り広げられる情景の憧れや面白さは変わらないと信じつつ、相変わらず古きよきものを探して撮りたいと思います。
本年は特に、その存続が大きく報道されている北海道の鉄道を、「伝える」というかたちで少しでも応援したいと思います。
そして各地の市電(やはり古い車輌が好きですが・・・)は、撮っていて純粋に楽しくなり、こちらも堪能したいです。
只見線は復旧に向けて工事が順調に進んでいるようですが、この3月に遂に車輌が新しくなるようで、いずれ来る時が「とうとう来たか」という感じです。
昨年レンズを2本も買ってしまったので、6×6・フィルムの撮影スタイルも、今のところ不変です。
それでは、本年の一作目。寒々しい吹雪の函館市電です。

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凍える街角

小雪ちらつく師走の函館駅前通り。
信号待ちの僅かな合間に、不意に地吹雪が街を包んだ。
函館市電 松風町-函館駅前 HASSELBLAD 201F Tele-Tessar FE 250mmF4 T*

Vol.1315

2019年12月31日 (火)

2019 今年の1枚 行楽日和  深川俊一郎

今年も一年お付き合いいただき、ありがとうございました。
新元号になって、昭和がまた一つ昔に遠ざかっていきましたが、昭和の匂いや面影に、ますます惹かれてゆくこの頃です。
この1年を思い返すに、街の風情や古い電車が走る路面電車、特に函館市電に誘われる日々が増えました。

今年の1枚も、函館のさわやかな海風と暖かな光を感じたワンシーンです。しかしながら、このカットはまだ未完成なのです。
舞台は函館を象徴する有名な八幡坂。この坂を港から眺めると、光る坂をバックに市電が浮き立つように撮れるのです。
狙いは39号車・ハイカラ號で、運転手と車掌がデッキでシルエットになることが条件。そこに散策する人々が偶発的に入ると楽しい画面になるのですが、自動車が割って入ることも多く、なかなか納得のいくシーンが撮れません。
次の春、ハイカラ號の運転が再開する頃に、またチャレンジしようと思います。

今年はレンズを2本も入手しました。1本は3月のブログでもお知らせしたとおり、最初で最後?の新品(未使用品)である、Distagon FE 50mmF2.8 T*。もう1本はTele-Tessar FE 250mmF4 T*で、こちらは一般的な中古品だったので入手次第リフレッシュしました。
どちらもハッセルブラッドのフォーカルプレーン機専用で、レンズシャッターがないため解放f値が一絞り明るく、その性能を堪能しています。
それでは皆さまどうぞよいお年をお迎えください。

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行楽日和

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Vol.1310

2019年12月18日 (水)

有軌電車のある街-大連市電12  深川俊一郎

クラクションとエンジン音に歓声が入り混じった喧騒。
その奥から唸るような低い音に振り返ると、そこには変わらない市電がいます。

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霞む街

霞む西の空にぼんやりと夕陽の輪郭が現れた。
ビルの谷間がゆっくりと夕闇に飲まれてゆく。
大連市電 東関街-大連火車駅 HASSELBLAD 500CM Sonnar C 150mmF4 T*

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不夜城

日が暮れると唐突に別世界が現れる。
目を背けたくなるほどのネオンの海に、吸い込まれてゆきそうだ。
大連市電 大連火車駅-勝利橋 HASSELBLAD 500CM Distagon CF 50mmF4 T*

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ぬくもり

白熱電球の車内は、言葉にならない郷愁に駆られる。
残念ながら蛍光灯に変えられた今、もう二度と味わうことができない。
大連市電 車内 HASSELBLAD 201F Distagon CF 50mmF4 T*

Vol.1306

2019年12月 6日 (金)

キハ205化粧直し-ひたちなか海浜鉄道  深川俊一郎

この秋キハ205が、眩しいほどの化粧直しをして出場しました。
ペンキの匂いを振りまいて、のどかな田園をゆっくり走ります。

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準備万端
塗装を輝かせて静かに出番を待つ。
ひたちなか海浜鉄道 那珂湊 HASSELBLAD 201F Distagon FE 50mmF2.8 T*

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西日の印象
西日に映える二色塗りの気動車が、郷愁の彼方へといざなう。
ひたちなか海浜鉄道 中根-高田の鉄橋 HASSELBLAD 201F Distagon FE 50mmF2.8 T*

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小春日和
早い日暮れに、野焼きの煙が微かに揺れていた。
ひたちなか海浜鉄道 金上-中根 HASSELBLAD 201F Planar FE 110mmF2 T*

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暮色
影絵のような枝ぶりが少し寂しかった暮色。
ひたちなか海浜鉄道 金上-中根 HASSELBLAD 201F Tele-Tessar CF 350mmF5.6 T*

Vol.1302

2019年11月24日 (日)

遥かなる旅愁-行く秋②  深川俊一郎

抜けるような深い秋空が、色彩を解き放ち、ゆっくりと照度を失ってゆきます。
薄暮から宵闇へ、荘厳な世界が繰り広げられます。

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宵闇迫る

残照のグラデーションに意識がうっすらと吸い込まれてゆく。
稜線が蒼く冷たいシルエットを描いている。
根室本線 山部-下金山 HASSELBLAD 201F Distagon FE 50mmF2.8 T*

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月夜煌々

月明かりのスクリーンが陰影に浮かび上がる。
星がゆっくりと散歩している。
根室本線 山部-下金山 HASSELBLAD 201F Distagon FE 50mmF2.8 T*

Vol.1298

2019年11月12日 (火)

遥かなる旅愁-行く秋  深川俊一郎

流れる季節を追いかけて北の大地までやってくると、そこにはもう秋のうしろ姿がありました。
風音は遠い空の向こうへ、そして鉄路の彼方からは次の季節の便りが届くのです。

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初霜

最近まで半袖を着ていた身にとって、氷点下の朝は気が引き締まる。
季節が早送りされたかのようだ。
根室本線 下金山-金山 HASSELBLAD 201F Planar FE 110mmF2 T*

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つめたい朝

冷たい朝霧が深い森に吸収されてゆく。
光と陰の狭間には、次の季節への予感がある。
根室本線 金山-東鹿越 HASSELBLAD 201F Tele-Tessar CF 350mmF5.6 T*

19051
行く秋

秋が遠い山の向こうへと去ってゆく。
門番の踏切は寡黙にそれを見守っている。
根室本線 山部-下金山 HASSELBLAD 201F Tele-Tessar FE 250mmF4 T*

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早い日暮れ

向こうの山は名残の西日でまだ燃えている。
早々と青く陰った鉄路が妙に寒々しい。
根室本線 山部-下金山 HASSELBLAD 201F Tele-Tessar FE 250mmF4 T*

Vol.1294

2019年10月30日 (水)

只見線がくれたもの-2019神無月  深川俊一郎

季節が一進一退を繰り返し、「異常な」という形容動詞が多用されるこの頃です。
それでも冷たい朝霧に包まれていると、着実に秋が深まってゆくのを肌で感じます。

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夢の続き
深い朝霧の奥に、赤いシグナルが瞬きだした。
眠気まなこには、まるで夢の続きのように見える。
只見線 若宮-会津坂下 HASSELBLAD 201F Tele-Tessar FE 250mmF4 T*

19048
薄黄色のホーム
夜が明けてみれば、田んぼはすっかり薄黄色に染まっていた。
朝霧の向こうから、列車のタイフォーンが微かに聞こえてきた。
只見線 若宮 HASSELBLAD 201F Tele-Tessar FE 250mmF4 T*

19049
お出迎え
一日一回の通学列車が到着した。
クロちゃんはいつもどこかでさりげなく出迎えている。
只見線 会津坂下 HASSELBLAD 201F Distagon FE 50mmF2.8 T*

Vol.1290

2019年10月18日 (金)

片隅の秋-小湊鉄道  深川俊一郎

暑さが一息ついた頃、線路端は可憐な花々で彩られます。
静かな里に、穏やかな空気がゆっくりと流れてゆくのです。
(2度の大きな台風で被害にあわれた方々には、心よりお見舞い申し上げます)

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片隅の秋
忘れかけていた季節を呼び覚ますような、片隅の秋。
小湊鉄道 高滝 HASSELBLAD 201F Distagon FE 50mmF2.8 T*

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彼岸の頃
曼珠沙華が踊っていた彼岸の線路端。
小湊鉄道 高滝-里見 HASSELBLAD 201F Tele-Tessar FE 250mmF4 T*

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秋風とともに
列車が残した柔らかな風が心地よい。
小湊鉄道 上総鶴舞-上総久保 HASSELBLAD 201F Distagon FE 50mmF2.8 T*

19047
秋桜の残像
目を閉じても脳裏に可憐な姿が残っていた。
小湊鉄道 上総鶴舞 HASSELBLAD 201F Distagon FE 50mmF2.8 T*

Vol.1286

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