2017年10月15日 (日)

只見線がくれたもの-2017神無月  深川俊一郎

例年よりだいぶ遅れて、会津盆地が黄金色に染まりました。
不順な夏が終わり、季節は一進一退を繰り返しながら、深まってゆきます。

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収穫日和


久しぶりの秋晴れに、皆が収穫に忙しい。
稲の芳ばしい香りが、高いそらに吸い込まれてゆく。
只見線 会津高田-根岸 HASSELBLAD 201F Distagon CF 50mmF4 T*

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秋天の里


ゆっくりと、ゆっくりと、時が流れてゆく。
山の向こうから少し冷たい風が吹いてきた。
只見線 会津高田-根岸 HASSELBLAD 201F Tele-Tessar CF 350mmF5.6 T*

Vol.1029

2017年10月 3日 (火)

只見線がくれたもの-2017長月  深川俊一郎

特定されなかった梅雨明け、長雨と日照不足・・・いつの間にか終わった夏に、遅れてきた残暑。
農作物への影響は少し心配ですが、それでも秋はやってきました。大地は実り、草花は優しく風に吹かれているのです。

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線路端の秋桜


華やかだけど、少し寂しげな初秋の彩り。
涼風にゆっくりと揺れている。
只見線 会津柳津-郷戸 HASSELBLAD 201F Planar FE 110mmF2 T*

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白秋


蕎麦の花と只見線は、色合いがとても似ている。
少し冷ややかな風が、実りの秋を運んでくる。
只見線 会津坂本-会津柳津 HASSELBLAD 201F Planar FE 110mmF2 T*

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気まぐれな空


振り向けば秋の空。
黄金色の穂波が吸い込まれるような、大らかな雲が広がっていた。
只見線 会津高田-根岸 HASSELBLAD 201F Distagon CF 50mmF4 T*

Vol.1025

2017年9月21日 (木)

線路端の光景-15 夏の残像  深川俊一郎

列車が去った後には・・・長くゆったりとした時間と空間が流れてゆきます。
そこにはいつも、いずれまたやって来る次の列車の予感があるのです。
線路から付かず離れず、そこにある名もない小さな一瞬を見つけては、ささやかなアルバムの1ページを重ねてゆきます。

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夏の残像


日中の暑さの中では身体も頭もずっしり重い。
陽が陰る頃になって、ようやく気持ちも軽くなってきた。
遠い記憶をかすめていった、ある夏の夕べ。
四日市あすなろう鉄道 HASSELBLAD 201F Distagon CF 50mmF4 T*

Vol.1021

2017年9月 9日 (土)

遥かなる旅愁-夏の記憶  深川俊一郎

いつの間にか去っていった夏。
北の駅で出会った小さな一瞬に、儚い夏の記憶を重ねます。

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夏の記憶


お盆を過ぎれば北国の夏休みは終わる。
厚い鉛色の雲が迫ってくれば、その向こうには秋が控えている。
そういえば夏は終わったんだと、ふと我に返る。
根室本線 東釧路 HASSELBLAD 201F Distagon CF 50mmF4 T*

Vol.1017

2017年8月27日 (日)

路面電車紀行-炎暑の広島電鉄②  深川俊一郎

石畳の線路がしっかりと繋いでいる街並み。
旧型の路面電車が走る日常がそこにはあります。


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炎熱の細道


暑さで気が遠くなりそうな電車道の向こう。
橋-小網町 HASSELBLAD 201F Tele-Tessar CF 350mmF5.6 T*

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暑さひとしお


日陰のない小さな電停は、気だるい暑さが漂っている。

宇品二丁目 HASSELBLAD 201F Distagon CF 50mmF4 T*

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照り返しの道


真夏の目抜き通りは道路の向こう岸が思いのほか遠い。

本川町 HASSELBLAD 201F Sonnar C 250mmF5.6 T*

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軒下の誘惑


頭上で揺れている涼し気な誘惑。

天満町-観音町 HASSELBLAD 201F Distagon CF 50mmF4 T*

Vol.1013

2017年8月15日 (火)

路面電車紀行-炎暑の広島電鉄①  深川俊一郎

被爆電車として知られる650形は、1942年製の半鋼製車で、今でも3台が現役で健在です。そのうち653号は当時の塗色に復元し、中国放送との共同プロジェクトで夏の間特別運行されています。
そして651・652号は主に平日朝に通常運行されますが、特に8月6日には必ず運用に入るようです。
炎暑の街に、旧型の路面電車が唸りを上げて走ります。

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遠い夏雲


ぬるい川風が肌をかすめてゆく。
原爆ドーム前-本川町 HASSELBLAD 201F Tele-Tessar CF 350mmF5.6 T*

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細道へ


昔からある細い電車道へ、車体を軋ませながら交差点を曲がってゆく。
観音町-西観音町 HASSELBLAD 201F Distagon CF 50mmF4 T*

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薄暮のみち


薄暮の目抜き通りには、まだ息苦しいほどの暑さが残っていた。
本川町 HASSELBLAD 201F Planar FE 110mmF2 T*

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残照


寂しげな8月5日の夕暮れ。
原爆ドーム前-本川町 HASSELBLAD 201F Distagon CF 50mmF4 T*

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熱い夏


8月6日の朝、電停前の熱気は凄まじい。
原爆ドーム前 HASSELBLAD 201F Distagon CF 50mmF4 T*

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祈りのとき


8時15分に合わせるかのように650形がやってきた。
原爆ドーム前 HASSELBLAD 201F Distagon CF 50mmF4 T*

Vol.1009

2017年8月 3日 (木)

線路端の光景-14 束の間の夏  深川俊一郎

列車が去った後には・・・長くゆったりとした時間と空間が流れてゆきます。
そこにはいつも、いずれまたやって来る次の列車の予感があるのです。
線路から付かず離れず、そこにある名もない小さな一瞬を見つけては、ささやかなアルバムの1ページを重ねてゆきます。

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束の間の夏


遅い梅雨があけると、もうすぐ立秋だ。
束の間の夏らしい空が、少し物悲しい。
只見線 若宮-会津坂下 ROLLEIFLEX V  Tessar 75mmF3.5 T

Vol.1005

2017年7月24日 (月)

レイル・オン ブログ1000回記念 路面電車紀行-カドゥキョイのトラムヴァイ  深川俊一郎

今回、私たちのブログは1000回という節目を迎えました。今までご覧いただきましたことに感謝申し上げるとともに、これからもお付き合いいただきますよう、よろしくお願い申し上げます。
5年前の6月に始めて以来、私のテーマは、ライフワークである只見線に、永遠のテーマである北海道、近くて魅力的な小湊鉄道、そして各地の路面電車が主なところです。
私の近年の撮影機材は、6×6版のフィルムカメラで、これをスキャンしてデジタルデータにしています。
時には情報的要素を発信することもありますが、基本的にはじっくり撮った作品を、少々のコメントと共に発表するスタイルです。
継続することで見えてくることもたくさんあり、これからも、ささやかなメッセージを発信していきたいと思います。
引き続きお付き合いいただければ幸いです。

さて、1000回の今回は、トルコ共和国のイスタンブール市街を走る路面電車(トラムヴァイ)です。
19世紀に開業した路面電車は、一度全廃し、その後1990年台に順次開通。その中でもヨーロッパ側のT2号線とアジア側のT3号線は、ノスタルジックトラムとして、旧型車が走ります。
残念ながら、ヨーロッパ側イスティクラール通りに沿って、より古い車輌が走るT2号線は、運行を中止しているようですが(廃止なのか、再開発による工事中なのかわかりませんが・・・)、アジア側カドゥキョイ地区の環状線T3号線は、観光目的の路線でありながらも、異国情緒あふれる市街地をかすめるように走る姿が見られました。車輌は少し古めの、東ドイツの払い下げのようです。
ねこが気ままに暮らしていることも、私にとっては大いに気になるところです。


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カドゥキョイのトラムヴァイ

狭い路地をぎりぎりにかすめながら走ってゆく。
ねこも犬も人も、妙に距離感が近くて嬉しくなる。

イスタンブール トラムヴァイT3号線 HASSELBLAD 500CM Distagon CF 50mmF4 T*

Vol.1000
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写真展のご案内

いよいよ明日7/25(火)から7/30(日)まで、ジャパンクリエイト株式会社主催の鉄道写真企画展が開催されます。
私たちレイル・オンでは、梅村・服部・深川3名で、北海道の鉄道の魅力をテーマに出品します。
また、「猫と鉄道」コーナーでは、深川が単独で出品します。
猛暑が続きますが、ご高覧頂ければ幸いです。
火・金・土・日は、メンバーが誰かしらおりますので、お気軽にお声をかけていただければと存じます。

Dm


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https://railwayphoto2017.jimdo.com/

2017年7月12日 (水)

線路端の光景-13 鳴らない踏切  深川俊一郎

列車が去った後には・・・長くゆったりとした時間と空間が流れてゆきます。
そこにはいつも、いずれまたやって来る次の列車の予感があるのです。
線路から付かず離れず、そこにある名もない小さな一瞬を見つけては、ささやかなアルバムの1ページを重ねてゆきます。

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鳴らない踏切


北海道における鉄道の礎である手宮線跡は、街の喧騒から逃れられる静かな散歩道だ。
遅い紫陽花と涼しい木陰が、北国の夏を感じさせる。
旧手宮線 HASSELBLAD 201F Distagon CF 50mmF4 T*・Planar FE 110mmF2 T*

Vol.996

2017年6月30日 (金)

只見線がくれたもの-2017水無月 特別編  深川俊一郎

只見線復旧が決定!
6月19日に、福島県とJR東日本が基本合意書を締結し、2021年度の復旧に向け来年度に着工することが決まりました。
2011年の新潟・福島豪雨からもうすぐ6回目の夏を迎えます。只見線の会津川口と只見の間で3か所の鉄橋が流失し、それも含めた全体の補修額は81億円に上りますが、その2/3を自治体が負担するとのこと。
この小さなローカル線に対し、「鉄路による復旧」という、福島県を中心とした自治体の総意が実現することは、単なるインフラとしての役割を超えた価値が、只見線にあることを証明したといっていいのではないでしょうか。
上下分離方式ということで、今後は維持費の負担も自治体にかかってきますが、何より乗る人が増えなければその先はありません。
見守る私たちも、この復活を未来に繋げるべく、真剣に考えていきたいと思います。

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緑風さわやか


深緑色の風がゆっくりと歓声を運んでいった。
さわやかな熱気がいつまでも残っていた。
只見線 会津蒲生-只見 HASSELBLAD 500CM Distagon CF 50mmF4 T*

Vol.992

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