2022年11月27日 (日)

「とき」の道②  深川俊一郎

40年前の昭和57年11月14日、上越新幹線開業前夜に、181系特急「とき」が多くの人に見送られて去っていきました。
前回に続き、その雄姿をご覧いただきます。

M7810135ss
まなざし
クラシカルだけど、普遍的なカッコよさがある。
正視するとグッと引き込まれる。
東北本線 上野 minolta XE MD TELE ROKKOR 135mmF2.8 SS

M800150px
上野駅斜陽
西日が眩しかった上野駅8番線ホーム。
切符も持っていないのに、ふらっと乗ってしまいそうな誘惑に駆られた。
東北本線 上野 minolta XE MC ROKKOR 50mmF1.4 PX

M8204135txya3
羽ばたく
擬人化(人ではなく鳥?)するのはあまり趣味ではないが、何だか力強く羽ばたいているみたいで格好いい。
このクハ181-45は、オリジナルヘッドマークを付けて鉄道博物館に鎮座している。
東北本線 北浦和-与野 minolta XE MD TELE ROKKOR 135mmF2.8+YA3 TX

M8203135tx
想いを乗せて
本当に一瞬だった少年の視線。
金属製の行先標(サボ)が旅愁を誘う。
上越線 群馬総社-渋川 minolta XE MD TELE ROKKOR 135mmF2.8 TX

大きなヘッドマークの「とき」の文字には下に小さく「朱鷺」と書かれており、子供ながらに難しい漢字を覚えたものだ。その後イラスト入りに変わってしまったが、オリジナルのシンプルさがよかった。
特急「とき」の道、すなわち上野-新潟間を全区間歩き通した私にとって、その沿線の光景は今でもしっかりと脳裏に焼き付いている。ただし国境の清水トンネルだけは通れないので、谷川岳を(もちろんロープウエイを使わず西黒尾根を登って)踏破した。
都心の雑踏から埼玉の郊外、群馬の峠道や峡谷、そして国境を越えて上越の山峡から山里を下り、越後平野を新潟へ…この変化に富んだ道を、いつもは普通列車ばかりだったが、たまに乗る特急「とき」は、それは楽しい旅路だった。

M8205
水鏡
岩原の大カーブは12両編成の長い列車がきれいに見渡せる。
空と大地の境が分からなくなるころ、その狭間を照らすように列車がやって来た。
上越線 越後中里-岩原スキー場前 minolta XE MC W.ROKKOR 35mmF1.8 PX

M8005135px輝く
渋川を過ぎれば峠道が始まる。
軽やかに、そして力強く駆け登ってゆく。
上越線 敷島-津久田 minolta XE MD TELE ROKKOR 135mmF2.8 PX

M8112
夕暮れ時
夕暮れ時、うっすらけぶる向こうの集落を見ていると、遠い街に来たなとふと寂しくなる。
空っ風のない穏やかな師走だった。
上越線 津久田-岩本 minolta XE MC W.ROKKOR 35mmF1.8 TX

M8102200fx視界不良
湿雪で見る見る視界が霞んできた。
列車が舞い上げる雪も荒々しく重たげだ。
上越線 大沢-塩沢 minolta XE MD TELE ROKKOR 200mmF4 FX

M800235fx
閉ざされた駅
清水トンネルの入り口にある土樽駅は、新潟県側の国境駅だ。
雪に埋もれた入り口を開ければ、暖かいストーブが待っている。
上越線 土樽 minolta XE MC W.ROKKOR 35mmF1.8 FX

しんしんと雪が降り続く静かな午後の土樽駅。暖かいストーブの中で、まったりと休んでいた私は、時計の針が16時になるのを確認して腰を上げた。そして雪で重くなった扉を開けて絶句した。
そこは一寸先も見えない吹雪だった。まるで映画が終わって表に出ると真っ暗に日が暮れていた時のように、頭が追いつくのに一瞬の間が必要だった。
暴風雪が目と耳を襲うのも構わず歩き出す。路肩が消えそうな道路を黙々と進む。そして山中の線路がある方向に目星をつけて雪壁を登り始めると、輪カンを履いても腰まで深雪に埋もれてしまった。
ホワイトアウトと化した雪原をただひたすら力任せに泳いだ。

M8201
眼光
もう視界は僅かだった。
やがて群青色の宵闇に吸い込まれそうな森の奥から、鋭い眼光がこちらに向かってきた。
上越線 土樽-越後中里 minolta XD MD TELE ROKKOR 135mmF2.8 TX

M821135tx
惜別のとき
昭和57年11月14日の上野駅は別れを惜しむ人であふれた。
この後私は最後の181系、16:49発の特急とき23号に乗って新潟に向かった。
東北本線 上野 minolta XE MC W.ROKKOR 35mmF1.8 TX

(フィルム略号…FX:Panatomic-X PX:Plus-X TX:Tri-X SS:NEOPAN SS)

Vol.1677

 

2022年11月15日 (火)

「とき」の道  深川俊一郎

本日11月15日に上越新幹線が開業40周年を迎えました。そしてその前日、昭和57年11月14日は、私にとって生涯忘れられない日になりました。
40年という少しだけ切りのいいタイミングで、かつて上野-新潟間を走っていた181系特急「とき」の雄姿を2回に分けてご覧いただきます。

8101
雪をけたてて
ほんの30分前に列車が去った後なのに、もう線路は雪に埋もれてしまった。
いわゆる「ドカ雪」が降ると、いてもたってもいられなかった。
スノープロウが直接雪を掻いて走る姿が撮りたかったのだ。
上越線 岩原スキー場前-越後湯沢 minolta XD MD TELE ROKKOR 135mmF2.8 KR

810235kr
雪国
久しぶりの晴れ間で、雪国はつかの間の休息を迎える。
そして直ぐにまた次の雪雲がやってくる。
上越線 大沢-塩沢 minolta XD MC W.ROKKOR 35mmF1.8 KR

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銀世界
白銀の越後平野を見渡したくて、どこまでも歩いて行った。
遠くの弥彦山が穏やかに望まれた。
信越本線 東光寺-三条 minolta XD MD TELE ROKKOR 135mmF2.8 KR

上越線初の特急「とき」は昭和37年6月10日に誕生し、首都圏と新潟を飛躍的に近づけ、そして昭和57年11月15日にその使命を新幹線に渡すまで走り続けた。
その期間は僅か20年と少し。今考えればそれは鉄道技術が飛躍的に向上するための過渡期だったのかもしれない。
ボンネットに赤い鉢巻がトレードマークの181系(誕生時は161系)は、日本初の電車特急「こだま」の151系(誕生時は20系)を勾配線区仕様にしたもので、これらはのちに性能を統一して181系とされた。その均整がとれたスタイルと風格は今なお色褪せることがない。
「とき」の他にも東海道新幹線開業後は山陽本線、そして信越本線「あさま」、中央東線「あずさ」など直流区間の花形列車として活躍した181系は、老朽化で順次撤退。最後まで残った上越線「とき」でも常に引退が囁かれていたが、14往復中の3往復で遂に最後まで走り続けてくれた。特急「とき」の終焉が181系引退の舞台となったのだ。

7805
早春
雪国の春は目が覚めるように清冽だ。
残雪と新緑と山桜の諧調がカンバスを彩っている。
上越線 土樽-越後中里 minolta XD MC TELE ROKKOR 135mmF2.8 KM

800550km
春光
スキー客であれだけ賑わっていた冬が嘘のように静かな春。
無人のスキー場を見ていると何だかホッとしてしまう。
上越線 越後中里-岩原スキー場前 minolta XD MC ROKKOR 50mmF1.4 KM

8205xe35kr
郊外の春
大宮を出てしばらくすると、そこにはまだ雑木林が広がっていて「郊外」という響きが似合っていた。
瑞々しい緑に赤とクリームの塗装が鮮やかに映えていた。
高崎線 桶川-北本 minolta XE MC W.ROKKOR 35mmF1.8 KR

幼少から軽井沢や越後湯沢へ行くのによく「そよかぜ」「あさま」「新雪」「とき」などの181系特急に乗っていた私は、中学生になって一眼レフにリバーサルフィルムで本格的に写真を撮るようになり、初めてテーマをもったのも自然と181系だった。
車両そのものと路線の魅力、181系か上越線かどちらに惹かれたのだろうか…答えはもちろん両方なのだが、そこには必然的な要素があったと思っている。
私は車両マニアではないが181系だけは別で、先頭車を見ればナンバーまで分かるほど好きであったし、山やスキーで馴染みのある沿線は、明確な四季と情緒あふれる風情が魅力的だった。
当時の上越線には183系や485系特急に165系急行などがうじゃうじゃ走っていたがあまり撮らなかったし、昨今引退を前にして騒がれている湘南色の115系など来てもフィルムがもったいなくて撮らなかった。また181系が他の線区を走っても、そこまで追いかけることはなかったかもしれない。
自己満足かもしれないが、肝心なのは、自分がその魅力に惹かれて好きで撮っていたということに他ならない。

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長い雨
しとしと降る長い雨を撮りたかった。
山里の緑が嫌という程潤っていた。
上越線 岩原スキー場前-越後湯沢 minolta XD MC W.ROKKOR 35mmF1.8 KR

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盛夏
出穂前の澄んだ黄緑色の田んぼが目に優しい。
湧き出る夏雲が郷愁を誘った。
信越本線 北長岡-押切 minolta XD MC W.ROKKOR 35mmF1.8 KR

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薄暮
夕刻のみちがうっすらと霞んできた。
橙色のスモールランプが寂しげに灯った。
信越本線 保内-加茂 minolta XD MD TELE ROKKOR 200mmF4+MC4 KM

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夕煙立つ頃
稲穂が色づくと、芳しい香りが鼻をくすぐる。
夕空を駆けてゆく列車の音がいつまでも響き渡っていた。
信越本線 帯織-東光寺 minolta XD MC W.ROKKOR 35mmF1.8 KR

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秋霖
秋の雨は一度降り出すと長い。
夕暮れ時は乳白色から群青色にゆっくりと移ろってゆく。
上越線 石打-大沢 minolta XD MC W.ROKKOR 35mmF1.8 KR

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深秋
雪が来る前、錦秋の山あいは明るく澄み切って、そして静かだった。
落葉を踏む音が、やがて来る次の季節を予感させた。
上越線 湯桧曽-土合 minolta XD MC W.ROKKOR 35mmF1.8 KM

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次の季節へ
最後の1年を切ってからは、常に次の季節はないと心に念じながら臨んでいた。
西日を受けて輝くその姿は、どこか遠くへ飛び立っているようで寂しげだ。
高崎線 新町-倉賀野 minolta XD MD TELE ROKKOR 135mmF2.8 KM

(フィルム略号…KM:Kodachrome25 KR:Kodachrome64)

次回に続きます。

Vol.1673

2022年11月 3日 (木)

遥かなる旅愁-光る秋  深川俊一郎

旭岳に初冠雪の便りが届く頃、北の大地は絞り出すように彩色が施されます。
つい先日まで半袖に汗をかいていたことを思うと、四季の曲がり角がそこにあったのだと気づかされます。

22057
残月静やか

煌々と空に浮かんでいた残月が、静かに西の空に眠ろうとしている。
陰陽が融合した穏やかな朝だった。
根室本線 山部-下金山 HASSELBLAD 201F Planar FE 110mmF2 T* RDPⅢ

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光る秋

目を瞑って息を吸い込むと、色づいた木々の香ばしい匂いが鼻をくすぐる。
少しばかりの風を残して列車が足早に駆けて行った。
根室本線 金山-東鹿越 HASSELBLAD 201F Distagon FE 50mmF2.8 T* RDPⅢ

22056
森のささやき

列車が来ない長い時間がゆっくりと過ぎていく。
葉が擦れる音に鳥のさえずり、時々エゾシカの甲高い声が森の奥から聞こえてくる。
根室本線 金山-東鹿越 HASSELBLAD 201F Tele-Tessar FE 250mmF4 T*+2XE RDPⅢ

22059
錦秋のスクリーン

午後の列車が来る頃には陽は既に傾いていた。
水辺の錦秋は陰影が強くなってきた。
根室本線 金山-東鹿越 HASSELBLAD 201F Distagon FE 50mmF2.8 T* RDPⅢ

22058
雪虫舞う頃

秋の陽が山の端に隠れる頃、底抜けの明るさが大地を照らす。
少し早い冬の使者が盛んに踊っていた。
根室本線 山部-下金山 HASSELBLAD 201F Tele-Tessar FE 250mmF4 T* RDPⅢ

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月夜の北斗

北斗七星がゆっくりと北の空を辿ってゆく。
月が高く登ればやがてうっすらと見えなくなるのだろう。
根室本線 山部-下金山 HASSELBLAD 201F Distagon FE 50mmF2.8 T* RDPⅢ

Vol.1669

2022年10月21日 (金)

路面電車紀行-初秋の熊本市電  深川俊一郎

城下町をせわしく走る熊本市電では、未だに多くの旧型車が現役で活躍しています。
目抜き通りから曲がりくねった裏道、そして軒先を掠める専用軌道…そこにはスマートで「トラム」と呼びたくなる新型車ではなく、武骨で一つ目ライトの「市電」と呼びたくなる旧型車が似合うのです。

22053
せわしい朝
電車と車と歩行者がせわしく行きかう朝。
熊本市電 洗馬橋-西辛島町 HASSELBLAD 201F Tele-Tessar FE 250mmF4 T*+2XE RDPⅢ(+1/2)

22047
店先は電車道
電車の音が聞こえるとつい振り返ってしまう。
熊本市電 慶徳校前-辛島町 HASSELBLAD 201F Distagon FE 50mmF2.8 T* RDPⅢ

22043
名残の夏
台風一過とはまさにこんな空だ。
熊本市電 西辛島町-辛島町 HASSELBLAD 201F Distagon FE 50mmF2.8 T* RDPⅢ

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小さな歓声
電車が見える羨ましいプール。
熊本市電 新町 HASSELBLAD 201F Distagon FE 50mmF2.8 T* RDPⅢ

22047_20221020202901
至極のランチ
長崎次郎書店の喫茶室は珈琲も香り高いがカレーもめっぽう美味い。
熊本市電 蔚山町-新町 HASSELBLAD 201F Distagon FE 50mmF2.8 T* RDPⅢ

22049
古参同士
登録有形文化財に旧型車がよく馴染む。
熊本市電 慶徳校前-辛島町 HASSELBLAD 201F Distagon FE 50mmF2.8 T* RDPⅢ(+1)

22044
眩しい軌道
眩しい日差しが淀んでいた午後の軌道。
熊本市電 熊本駅前-祇園橋 HASSELBLAD 201F Tele-Tessar FE 250mmF4 T*+2XE RDPⅢ

22049_20221020202901
そよかぜの散歩道
川風が少しだけ暑さを癒してくれた散歩道。
熊本市電 熊本駅前-祇園橋 HASSELBLAD 201F Distagon FE 50mmF2.8 T* RDPⅢ(+1)

Vol.1665

2022年10月 9日 (日)

祝 只見線再開通!  深川俊一郎

2022年10月1日、ついにこの日がやってきました。只見線再開通です。
振り返れば2011年7月30日の新潟・福島豪雨により会津川口と只見の間で鉄橋や路盤が流失してから、既に11年の時が経ちました。
福島県と沿線自治体、そして地元の方々の熱意による上下分離方式による復旧は、鉄道を残すことでの将来性に賭ける選択がなされたわけです。
折しもJR各社が線区ごとの輸送密度を発表し、北海道のみならずローカル線の存続に物議を醸しています。只見線の例が今後のローカル線の未来に一石を投じることになれば、こんなにうれしいことはありません。
交通手段としての鉄道かバスかが議論されても、私たちが鉄道にこだわるその気持ちは理屈ではないのですから。

22054_20221007203901
おかえり

一番列車をどこで迎えようかと考えたとき、只見の隣の駅、会津蒲生に決めた。
もう40年以上も前に初めて只見線に乗った時、その深い山里の中に佇んでいた小さな駅の姿がとても印象的だったからだ。
只見線 会津蒲生 HASSELBLAD 201F Distagon FE 50mmF2.8 T* RDPⅢ

22054
再会のとき

山里に突然現れた細い急カーブの鉄橋は、初めて見たときは驚きを禁じ得なかった。
長らくの眠りから覚め、再び列車が走る日がきたことは半ば夢のようだ。
只見線 会津蒲生-只見 HASSELBLAD 201F Distagon FE 50mmF2.8 T* RDPⅢ

22055
水の郷ふたたび

これほど水辺に手が届きそうな車窓があるだろうか。
その険しさと静寂は、前身が田子倉ダム資材輸送のための専用線であったことを教えてくれる。
只見線 会津塩沢-会津蒲生 HASSELBLAD 201F Tele-Tessar FE 250mmF4 T* RDPⅢ

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峻峰の里

峻峰・蒲生岳の袂には小さな蒲生の集落がある。
抜けるような秋天のもと、刈入れ間近の穂波が黄金色に染まっていた。
只見線 会津蒲生-只見 HASSELBLAD 201F Distagon FE 50mmF2.8 T* RDPⅢ

22054_20221007204001
よき日に

散歩道の向こうから、本当に久しぶりに列車がやって来た。
このよき日に只見線がくれたのは、晴れ渡る10月の空のように穏やかで満たされた気持ちだった。
只見線 会津横田-会津大塩 HASSELBLAD 201F Distagon FE 50mmF2.8 T* RDPⅢ

Vol.1661

☆追記
私も後で知ったのですが、7月22日に放映されたNHK BSP 新日本風土記「絶景鉄道 只見線」で、2001年に発行(共著)した写真集「望郷-只見線」を地元の方が見てくれているシーンがありました。「高校の図書館にあり、ほんと好きで毎日見ていた」「人の営みが写っている」など、当時の私たちが大切にしていたメッセージをくみ取っていただけたのは、とてもありがたいことです。なお、10月14日の20:45からスペシャル版で再度放映されるようです。

2022年9月27日 (火)

遥かなる旅愁-芳香の水辺  深川俊一郎

短い北国の夏に訪れる至福の時。少し甘くてほろ苦い風が鼻を掠めてゆきます。
ラベンダー咲き誇るこの水辺を、いかにも儚げに列車が過ぎてゆくのです。

22034
芳香の水辺

夏の盛りを印象付けるようにその時は訪れる。
これもまた白昼夢だったのだろうか。
根室本線 金山-東鹿越 HASSELBLAD 201F Tele-Tessar FE 250mmF4 T*+2XE RDPⅢ

22036
水紋やわらか

やわらかく、少し不規則なリズムで水面が揺れている。
遠くの緑はゆっくりとその表情を変えてゆく。
根室本線 金山-東鹿越 HASSELBLAD 201F Distagon FE 50mmF2.8 T* E100

22035
かすかな記憶

遠くの歓声が微かに聞こえてきた。
そこを一瞬列車が通り過ぎたことを、きっと誰かが覚えていることだろう。
根室本線 金山-東鹿越 HASSELBLAD 201F Tele-Tessar FE 250mmF4 T*+2XE E100

Vol.1657

2022年9月15日 (木)

小さな夏列車-小湊鐵道2022  深川俊一郎

熱気が籠る乗換駅を、小さな夏列車が出発します。
暑さを少しだけ我慢していれば、そのうち車窓から受ける風が肌を優しく癒してくれるのです。

22041_20220914102601
夏列車
始発駅には列車の熱気と旅の期待が溢れていた。

22041
またいつか
この子供たちとまたどこかで出会うことがあるかもしれない。

22041_20220914102602
蝉時雨の駅
いよいよ里山の奥へと進む。

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草いきれ
本当に目の前を草木が掠めてゆく。

22041_20220914102702
小さな記憶
途中下車駅での小さな夏の記憶。

小湊鐵道 HASSELBLAD 500CM Distagon CF 50mmF4 T* RDPⅢ

Vol.1653

2022年9月 3日 (土)

北へのいざない-つかの間の楽園  深川俊一郎

北国の夏の入り口は、逞しく咲き誇る花々に迎えられます。
エゾスカシユリとエゾカンゾウの共演が、遥かな大地を儚げに彩るのです。

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花街道
気高く咲き誇るエゾスカシユリが北国の夏を謳歌する。
釧網本線 北浜-原生花園 HASSELBLAD 201F Distagon FE 50mmF2.8 T* RDPⅢ

22032
長い道
遠くでエゾシロチョウがゆっくりと乱舞していた。
釧網本線 北浜-原生花園 HASSELBLAD 201F Tele-Tessar FE 250mmF4 RDPⅢ

22032_20220902132802
北の楽園
儚い夢のような北の楽園。
釧網本線 北浜-原生花園 HASSELBLAD 201F Tele-Tessar FE 250mmF4 RDPⅢ

Vol.1649

2022年8月21日 (日)

路面電車紀行-広島電鉄2022盛夏  深川俊一郎

湧き出る汗が止まらない広島の街を、深い二色に復元された被爆電車653号車が走ります。
戦後77年目、暑い夏の一コマです。

22039
優しい木陰
被爆樹木であるシダレヤナギが、今も生きながらえて優しい木陰を与えてくれる。
広島電鉄 比治山下-比治山橋 HASSELBLAD 201F Distagon FE 50mmF2.8 T* RDPⅢ

22040
夏の曲がり角
深く青い塗装が夏空に吸い込まれてゆく。
広島電鉄 的場町-段原一丁目 HASSELBLAD 201F Distagon FE 50mmF2.8 T* RDPⅢ

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忘れない夏
熱気が駆け抜けていった真夏の路地。
広島電鉄 土橋-小網町 HASSELBLAD 201F Tele-Tessar FE 250mmF4 T*+2XE RDPⅢ

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軒先の電車道
電車道の傍らで見かけた涼しそうな店。
広島電鉄 土橋-小網町 HASSELBLAD 201F Distagon FE 50mmF2.8 T* RDPⅢ

Vol.1645

2022年8月 9日 (火)

線路端の光景-16 曇天の港町  深川俊一郎

列車が去った後には・・・長くゆったりとした時間と空間が流れてゆきます。
そこにはいつも、いずれまたやって来る次の列車の予感があるのです。
線路から付かず離れず、そこにある名もない小さな一瞬を見つけては、ささやかなアルバムの1ページを重ねてゆきます。

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曇天の港町

蝦夷梅雨と称されるのが妙にしっくりくるような、重く肌寒い空模様が続く。
でも服装は少し前のめりで軽装だ。
涼しげな湿気が肌にまとわりついていた夏の始まり。
函館市電 HASSELBLAD 201F Planar FE 110mmF2 T* XP2

Vol.1641

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