2018年10月 9日 (火)

只見線がくれたもの-2018長月  深川俊一郎

稲穂の芳しさが鼻をくすぐる頃、会津盆地は黄金色に染まります。
季節の折り返しともとれるこの時期を境に、野山は一歩ずつ冬に向けて歩き出すかのようです。

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朝靄の彼方


長い秋雨がようやくあがった。
朝靄の向こうには、収穫間近の実りの里が輝いていた。
只見線 会津高田-根岸 HASSELBLAD 201F Tele-Tessar CF 350mmF5.6 T*

18049
甘い秋風


線路端に甘い秋風が漂ってきた。
列車はゆっくりと、秋桜を揺らしながら去ってゆく。
只見線 会津柳津-郷戸 HASSELBLAD 201F Planar FE 110mmF2 T*

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宵闇へ


同じ時刻の列車を撮っていると、ふと日が短くなったなと思う。
広い一本道が、宵闇に吸い込まれてゆくようだ。
只見線 会津高田-根岸 HASSELBLAD 201F Distagon CF 50mmF4 T*

Vol.1157

2018年9月27日 (木)

秋の足音‐小湊鉄道  深川俊一郎

猛暑の後に、続く長雨・・・容赦なく激しい季節の変わり目は、風流な秋の訪れとはかけ離れています。
歩けばまだ汗が背中に滲むような線路端の小道に、秋を知らせる曼珠沙華が静かに燃えていました。


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秋の足音


小さな線路へ続く細道に、どことなく秋の気配が漂っている。

小湊鉄道 上総大久保-養老渓谷 HASSELBLAD 201F Planar FE 110mmF2 T*

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線路端の曼珠沙華


お彼岸が近くなると、不意にあぜ道は赤く縁取られる。

小湊鉄道 上総大久保-養老渓谷 HASSELBLAD 201F Planar FE 110mmF2 T*

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優しい秋風


華奢なコスモスをやんわりと揺すぶる優しい秋風。

小湊鉄道 上総久保-高滝 HASSELBLAD 201F Planar FE 110mmF2 T*

Vol.1153

2018年9月15日 (土)

遥かなる旅愁-色あせた夏  深川俊一郎

朝晩の涼しさに身をさらすと、もう夏はとっくに終わっていたんだと、しみじみ思います。
これから北の大地は、ひと風ごとに彩色を変え、その様相を深めてゆくのです。

この度の胆振東部地震について、北海道が好きで応援する者として、大変痛ましい思いです。できることは限られていますが、これからもこの地を訪れ、写真を通して応援していく所存です。

17045
涼しい海風


朝の柔らかい陽射しが心地よく感じるようになった。
釧網本線 北浜 HASSELBLAD 201F Planar FE 110mmF2 T*

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都会へ


行くのか、それとも帰るのか・・・荷物より重いものがあるのかもしれない。
釧網本線 止別 HASSELBLAD 201F Distagon CF 50mmF4 T*

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色あせた夏


夏花は色あせ、秋花が慎ましく咲く。自然の花畑に訪れた、静かな季節の折り返し点。
釧網本線 北浜-原生花園 HASSELBLAD 201F Distagon CF 50mmF4 T*

17046
気まぐれな空


厚くて速い雲が、斜里岳に吸い込まれるように次から次へとやってくる。
釧網本線 南斜里-清里町 HASSELBLAD 201F Distagon CF 50mmF4 T*

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夏のうしろ姿


激しい通り雨とともに、夏が不意に去っていった。
釧網本線 北浜-原生花園 HASSELBLAD 201F Sonnar C 250mmF5.6 T*

Vol.1149

2018年9月 3日 (月)

パステルカラーの夏-四日市あすなろう鉄道②  深川俊一郎

昨日9月2日、可愛らしかったパステルカラーの旧型車が静かに引退しました。
残暑厳しかった線路端のささやかな残像が、夏の彼方へゆっくりと消えてゆくのです。
18044
夏空のオレンジ

青空に浮かび上がる爽やかなオレンジが眩しい。
日永 HASSELBLAD 201F Distagon CF 50mmF4 T*

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変わらない朝


お別れのペイントが目に飛び込んできた、いつもの朝。
日永 HASSELBLAD 201F Distagon CF 50mmF4 T*

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小さなターミナル


小さな乗換駅には、何とも言えない旅情が漂っている。
日永 HASSELBLAD 201F Sonnar C 250mmF5.6 T*

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涼風


小魚の影が覗き、トンボが滑るように行き交う。涼し気な水辺。
赤堀-日永 HASSELBLAD 201F Distagon CF 50mmF4 T*

17042
夏枯れ


蛇口を全開にして、頭から被りたい衝動に駆られる。
南日永 HASSELBLAD 201F Distagon CF 50mmF4 T*

18045
変わりゆく街


この場所にもやがて家が建ち、列車が見渡せることもなくなるだろう。
泊-追分 HASSELBLAD 201F Distagon CF 50mmF4 T*

18045_2
過ぎ行く夏


厚い雲がかかれば、ふと寂しげな表情を見せる夏の終わり。
泊 HASSELBLAD 201F Sonnar C 250mmF5.6 T*

Vol.1145
 

2018年8月21日 (火)

只見線がくれたもの-2018葉月  深川俊一郎

各地で異常な最高気温が騒がれる頃、只見でも記録を更新したとの知らせが届きました。
気温は高いけれど、少しだけ爽やかな風が吹いていた、平成最後の8月です。

18041
見上げれば夏


見上げると、ゾクゾクするような、鉄橋らしい鉄橋だ。
山峡の夏がそこにある。
只見線 会津柳津-郷戸 HASSELBLAD 201F Distagon CF 50mmF4 T*

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炎熱のみち


線路端で謳歌する大輪の花。
暑さで気がもうろうとなる炎熱のみち。
只見線 会津柳津-郷戸 HASSELBLAD 201F Tele-Tessar CF 350mmF5.6 T*

18042
郷里の夕べ


暑かった陽が山の端に隠れると、少しだけ身体が楽になる。
旧盆の頃は、山里にも束の間の賑わいが訪れる。
只見線 入広瀬 HASSELBLAD 201F Distagon CF 50mmF4 T*

Vol.1141

2018年8月 9日 (木)

暑かった夏-三岐鉄道北勢線  深川俊一郎

今回は三重県にあるもう一つの762㎜という狭軌、三岐鉄道北勢線です。
こちらは野山を走る本格的なローカル線で、乗り応え、撮り応えたっぷりです。
ツートンカラーのレトロな車両が、少し寂しげに真夏の郷愁を漂わせます。

18037
朝風とともに


一番列車から受ける朝風は、既に猛暑の予感がある。
車内 HASSELBLAD 201F Distagon CF 50mmF4 T*

18037_2
暑かった夏


暑すぎた夏に、のどかな浮雲はささやかな気休めだ。
穴太-東員 HASSELBLAD 201F Distagon CF 50mmF4 T*

18038
猛暑


熱気が溜まっていた線路端。
東員-大泉 HASSELBLAD 201F Distagon CF 50mmF4 T*

18039
白昼


めまいがしそうな白昼に、気が遠くなりそうな夏空が広がっている。
楚原-麻生田 HASSELBLAD 201F Distagon CF 50mmF4 T*

18039_2
気だるい午後


今日は終業式。少し狭い車内は膝がくっつきそうだ。
車内 HASSELBLAD 201F Distagon CF 50mmF4 T*

18039_3
陽炎の細道


細い細い線路が、暑さに揺れていた。
楚原-麻生田 HASSELBLAD 201F Sonnar C 250mmF5.6 T*

Vol.1137

2018年7月27日 (金)

パステルカラーの夏-四日市あすなろう鉄道  深川俊一郎

三重県には762㎜という狭軌の鉄道があります。
その一つ、四日市あすなろう鉄道は、線路や電車との距離感が何だかとても近く、親しみを覚えます。
もうすぐお別れのパステルカラーの可愛い電車が、猛暑の街を彩ります。

17041
線路端の夏休み


真夏の静寂が小さな線路端に漂っていた。
追分-小古曽 HASSELBLAD 201F Distagon CF 50mmF4 T*

17042
高いそら


妙にノッポな架線柱が、高いそらに向かって伸びている。
日永-南日永 HASSELBLAD 201F Sonnar C 250mmF5.6 T*

17041_2
熱波


狭くて細い線路を、熱気を残して小さな列車が去っていった。
泊 HASSELBLAD 201F Sonnar C 250mmF5.6 T*

17036
真夏の追いかけっこ


自転車の子供達といい勝負だ。
車内 HASSELBLAD 201F Distagon CF 50mmF4 T*

17042_2
パステルカラーの夏


優しくて柔らかくて、少し涼し気な彩り。
日永-南日永 HASSELBLAD 201F Distagon CF 50mmF4 T*

Vol.1133

2018年7月15日 (日)

梅雨の晴れ間‐小湊鉄道②  深川俊一郎

平年ならそろそろ梅雨明けが気になる頃。予定では梅雨明けに合わせるはずでしたが、想定外の真夏になってしまいました。
近くて懐かしい房総の小さな鉄道は、暑い夏が似合います。

180353
水無月の通学路


一日に2回だけ賑わう線路端の一本道。
黄緑色の空気が瑞々しく漂っている。
小湊鉄道 上総川間 HASSELBLAD 201F Tele-Tessar CF 350mmF5.6 T*

18035
雨上がりの月曜日


水たまりが名残惜しそうに夏空を映している。
週初めの朝はまだ少し眠たげだ。
小湊鉄道 上総川間 HASSELBLAD 201F Distagon CF 50mmF4 T*

18036
蒼い木陰


紫陽花は日陰が似合う。
鮮やかだった初夏の日の光と影。
小湊鉄道 高滝-里見 HASSELBLAD 201F Distagon CF 50mmF4 T*

18036_2
夏の気配


二色の色彩が濃い緑に浮き立っている。
初夏の里山は郷愁に溢れている。
小湊鉄道 高滝-里見 HASSELBLAD 201F Distagon CF 50mmF4 T*

Vol.1129

2018年7月 3日 (火)

梅雨の晴れ間‐小湊鉄道  深川俊一郎

夏至を迎える頃、ひとたび陽が差せばその強さは強烈です。
一気に真夏日から猛暑日へ・・・気持ちもからだも付いていくのが精一杯です。

18036
梅雨の晴れ間


雨上がりの紫陽花は控えめに美しい。
ひとけのないホームからの眺めは飽きることがない。
小湊鉄道 高滝 HASSELBLAD 201F Distagon CF 50mmF4 T*

18036_2
眩しい木漏れ日


駅前の一本桜はもう真夏の装いだ。
見上げれば目が眩みそうな木漏れ日が降ってきた。
小湊鉄道 高滝 HASSELBLAD 201F Distagon CF 50mmF4 T*

18036_3
ひといき


朝から気温は上昇。
涼しい日陰を探すのも苦労しそうだ。
小湊鉄道 高滝 HASSELBLAD 201F Distagon CF 50mmF4 T*

Vol.1125

2018年6月21日 (木)

路面電車紀行‐陽春の函館市電②  深川俊一郎

緑が濃くなりつつも、相変わらず寒暖差激しい北国の春。
派手な広告電車に紛れて、少し褪せた萌黄色の812号もさりげなく走っています。

18030
眠たげな駅前広場

気だるさ残る朝の交差点を、擦れ合うように市電がすれ違ってゆく。
函館市電 函館駅前 HASSELBLAD 201F Tele-Tessar CF 350mmF5.6 T*

18027
港町風情

静かな朝の港町に、市電の低い唸りが響く。
函館市電 十字街-末広町 HASSELBLAD 201F Planar FE 110mmF2 T*

18032
街の顔

市電は皆に優しい身近な乗り物だ。
函館市電 十字街 HASSELBLAD 201F Distagon CF 50mmF4 T*

18031
温もりの車内

木の床が無性に懐かしく温かい。
函館市電 車内 HASSELBLAD 201F Distagon CF 50mmF4 T*

18031_2
七つの掟

今も生きている大事な約束。
函館市電 車内 HASSELBLAD 201F Distagon CF 50mmF4 T*

18030_2
微笑みの街角

陽射しは日に日に眩しくなってゆく。
函館市電 松風町-函館駅前 HASSELBLAD 201F Distagon CF 50mmF4 T*

Vol.1121

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