2018年12月 9日 (日)

有軌電車のある街-大連市電11  深川俊一郎

この街にも地下鉄が走り、少し本数が減ったように感じますが、市電はまだ健在です。
それでも黄昏の街は益々きらびやかになり、街は着実に変わってゆきます。

18057
ネオン街へ


歴史ある大連駅も、きらびやかな電飾で少し若返ったようだ。
市電は重い音を響かせて、夜の街に潜ってゆく。
大連市電 大連火車駅 HASSELBLAD 201F Distagon CF 50mmF4 T*

18055
帰途


薄明かりを受けて、エンジの車体が鈍く光る。
帰り道は少し冷えてきた。
大連市電 大連火車駅 HASSELBLAD 201F Planar FE 110mmF2 T*

18055_2
待ちくたびれて


もう何分待っただろうか。
歩いて帰ろうかと諦めかけた頃に、ようやく電車がやってきた。
大連市電 民主広場 HASSELBLAD 201F Planar FE 110mmF2 T*

Vol.1177

2018年11月27日 (火)

只見線がくれたもの-2018霜月  深川俊一郎

青い川面に揺らめく木々が紅に染まる頃、季節は最後の追い込みをかけるかのようです。
雪融けから浅い深緑、深まる緑、黄金色の穂波・・・等々が瞼の裏側を走馬灯のように駆け巡るのです。

18058
深秋


青く深い静寂の底から、秋が滲みだす。
赤味を増した西日が山峡を包み込んでゆく。
只見線 会津宮下-早戸 HASSELBLAD 201F Distagon CF 50mmF4 T*

18058_2
儚い秋


秋の日はどこか懐かしく、寂しげだ。
澄んだ光の奥底には、季節が暮れ行く儚さがある。
只見線 会津水沼-会津中川 HASSELBLAD 201F Planar FE 110mmF2 T*

18058_3
夕ばえ


山の端に微かな残光が差している。
薄紫にけぶる山里の夕ばえ。
只見線 若宮-会津坂下 HASSELBLAD 201F Tele-Tessar CF 350mmF5.6 T*

Vol.1173

2018年11月15日 (木)

静かな秋‐小湊鉄道  深川俊一郎

風のない日は、まだ汗ばむほどの陽気がホームに降り注ぎます。
いつもの駅に漂う、少し眠気を覚える空気がそこにはありました。

180542
静かな秋


暑くもなく寒くもなく、穏やかで静かな秋。
小湊鉄道 高滝 HASSELBLAD 201F Distagon CF 50mmF4 T*

18054
小さな使者


片隅で静かに冬を待ちわびる小さな使者が待っていた。
小湊鉄道 高滝 HASSELBLAD 201F Distagon CF 50mmF4 T*

Vol.1169

2018年10月21日 (日)

遥かなる旅愁-遠い風音  深川俊一郎

目を閉じてゆっくり息を吸えば、色づいた木々の香りが脳裏に染み入ります。
北国の秋は、いつも最初に瞼の裏で感じるのです。

18052
彩色秋冷


氷点下の朝、深い霧がどこまでも冷たい。
ようやく水面が姿を現したころ、ぎりぎりまで抑えられた色彩が甦る。
根室本線 金山-東鹿越 HASSELBLAD 201F Tele-Tessar CF 350mmF5.6 T*

18051
清秋


色づく木々の中で、清らかな光を全身に浴びる。
ひと風ごとに季節はみるみる深まってゆく。
根室本線 山部-下金山 HASSELBLAD 201F Distagon CF 50mmF4 T*

18050
冬支度の森


山から秋が駆け下りてくる。
油彩を厚塗りしたような、秋から冬へのグラデーション。
根室本線 山部-下金山 HASSELBLAD 201F Sonnar C 250mmF5.6 T*

18051_2
遠い風音


速い雲が向こうの山を目まぐるしく明滅させている。
その合間に冷たい風がざわざわと木々を揺らしている。
根室本線 山部-下金山 HASSELBLAD 201F Tele-Tessar CF 350mmF5.6 T*

Vol.1161

2018年10月 9日 (火)

只見線がくれたもの-2018長月  深川俊一郎

稲穂の芳しさが鼻をくすぐる頃、会津盆地は黄金色に染まります。
季節の折り返しともとれるこの時期を境に、野山は一歩ずつ冬に向けて歩き出すかのようです。

180482
朝靄の彼方


長い秋雨がようやくあがった。
朝靄の向こうには、収穫間近の実りの里が輝いていた。
只見線 会津高田-根岸 HASSELBLAD 201F Tele-Tessar CF 350mmF5.6 T*

18049
甘い秋風


線路端に甘い秋風が漂ってきた。
列車はゆっくりと、秋桜を揺らしながら去ってゆく。
只見線 会津柳津-郷戸 HASSELBLAD 201F Planar FE 110mmF2 T*

18049_2
宵闇へ


同じ時刻の列車を撮っていると、ふと日が短くなったなと思う。
広い一本道が、宵闇に吸い込まれてゆくようだ。
只見線 会津高田-根岸 HASSELBLAD 201F Distagon CF 50mmF4 T*

Vol.1157

2018年9月27日 (木)

秋の足音‐小湊鉄道  深川俊一郎

猛暑の後に、続く長雨・・・容赦なく激しい季節の変わり目は、風流な秋の訪れとはかけ離れています。
歩けばまだ汗が背中に滲むような線路端の小道に、秋を知らせる曼珠沙華が静かに燃えていました。


18046
秋の足音


小さな線路へ続く細道に、どことなく秋の気配が漂っている。

小湊鉄道 上総大久保-養老渓谷 HASSELBLAD 201F Planar FE 110mmF2 T*

180462
線路端の曼珠沙華


お彼岸が近くなると、不意にあぜ道は赤く縁取られる。

小湊鉄道 上総大久保-養老渓谷 HASSELBLAD 201F Planar FE 110mmF2 T*

18046_2
優しい秋風


華奢なコスモスをやんわりと揺すぶる優しい秋風。

小湊鉄道 上総久保-高滝 HASSELBLAD 201F Planar FE 110mmF2 T*

Vol.1153

2018年9月15日 (土)

遥かなる旅愁-色あせた夏  深川俊一郎

朝晩の涼しさに身をさらすと、もう夏はとっくに終わっていたんだと、しみじみ思います。
これから北の大地は、ひと風ごとに彩色を変え、その様相を深めてゆくのです。

この度の胆振東部地震について、北海道が好きで応援する者として、大変痛ましい思いです。できることは限られていますが、これからもこの地を訪れ、写真を通して応援していく所存です。

17045
涼しい海風


朝の柔らかい陽射しが心地よく感じるようになった。
釧網本線 北浜 HASSELBLAD 201F Planar FE 110mmF2 T*

17045_2
都会へ


行くのか、それとも帰るのか・・・荷物より重いものがあるのかもしれない。
釧網本線 止別 HASSELBLAD 201F Distagon CF 50mmF4 T*

17045_3
色あせた夏


夏花は色あせ、秋花が慎ましく咲く。自然の花畑に訪れた、静かな季節の折り返し点。
釧網本線 北浜-原生花園 HASSELBLAD 201F Distagon CF 50mmF4 T*

17046
気まぐれな空


厚くて速い雲が、斜里岳に吸い込まれるように次から次へとやってくる。
釧網本線 南斜里-清里町 HASSELBLAD 201F Distagon CF 50mmF4 T*

170462
夏のうしろ姿


激しい通り雨とともに、夏が不意に去っていった。
釧網本線 北浜-原生花園 HASSELBLAD 201F Sonnar C 250mmF5.6 T*

Vol.1149

2018年9月 3日 (月)

パステルカラーの夏-四日市あすなろう鉄道②  深川俊一郎

昨日9月2日、可愛らしかったパステルカラーの旧型車が静かに引退しました。
残暑厳しかった線路端のささやかな残像が、夏の彼方へゆっくりと消えてゆくのです。
18044
夏空のオレンジ

青空に浮かび上がる爽やかなオレンジが眩しい。
日永 HASSELBLAD 201F Distagon CF 50mmF4 T*

18044_2
変わらない朝


お別れのペイントが目に飛び込んできた、いつもの朝。
日永 HASSELBLAD 201F Distagon CF 50mmF4 T*

180452
小さなターミナル


小さな乗換駅には、何とも言えない旅情が漂っている。
日永 HASSELBLAD 201F Sonnar C 250mmF5.6 T*

18044_3
涼風


小魚の影が覗き、トンボが滑るように行き交う。涼し気な水辺。
赤堀-日永 HASSELBLAD 201F Distagon CF 50mmF4 T*

17042
夏枯れ


蛇口を全開にして、頭から被りたい衝動に駆られる。
南日永 HASSELBLAD 201F Distagon CF 50mmF4 T*

18045
変わりゆく街


この場所にもやがて家が建ち、列車が見渡せることもなくなるだろう。
泊-追分 HASSELBLAD 201F Distagon CF 50mmF4 T*

18045_2
過ぎ行く夏


厚い雲がかかれば、ふと寂しげな表情を見せる夏の終わり。
泊 HASSELBLAD 201F Sonnar C 250mmF5.6 T*

Vol.1145
 

2018年8月21日 (火)

只見線がくれたもの-2018葉月  深川俊一郎

各地で異常な最高気温が騒がれる頃、只見でも記録を更新したとの知らせが届きました。
気温は高いけれど、少しだけ爽やかな風が吹いていた、平成最後の8月です。

18041
見上げれば夏


見上げると、ゾクゾクするような、鉄橋らしい鉄橋だ。
山峡の夏がそこにある。
只見線 会津柳津-郷戸 HASSELBLAD 201F Distagon CF 50mmF4 T*

18041_2
炎熱のみち


線路端で謳歌する大輪の花。
暑さで気がもうろうとなる炎熱のみち。
只見線 会津柳津-郷戸 HASSELBLAD 201F Tele-Tessar CF 350mmF5.6 T*

18042
郷里の夕べ


暑かった陽が山の端に隠れると、少しだけ身体が楽になる。
旧盆の頃は、山里にも束の間の賑わいが訪れる。
只見線 入広瀬 HASSELBLAD 201F Distagon CF 50mmF4 T*

Vol.1141

2018年8月 9日 (木)

暑かった夏-三岐鉄道北勢線  深川俊一郎

今回は三重県にあるもう一つの762㎜という狭軌、三岐鉄道北勢線です。
こちらは野山を走る本格的なローカル線で、乗り応え、撮り応えたっぷりです。
ツートンカラーのレトロな車両が、少し寂しげに真夏の郷愁を漂わせます。

18037
朝風とともに


一番列車から受ける朝風は、既に猛暑の予感がある。
車内 HASSELBLAD 201F Distagon CF 50mmF4 T*

18037_2
暑かった夏


暑すぎた夏に、のどかな浮雲はささやかな気休めだ。
穴太-東員 HASSELBLAD 201F Distagon CF 50mmF4 T*

18038
猛暑


熱気が溜まっていた線路端。
東員-大泉 HASSELBLAD 201F Distagon CF 50mmF4 T*

18039
白昼


めまいがしそうな白昼に、気が遠くなりそうな夏空が広がっている。
楚原-麻生田 HASSELBLAD 201F Distagon CF 50mmF4 T*

18039_2
気だるい午後


今日は終業式。少し狭い車内は膝がくっつきそうだ。
車内 HASSELBLAD 201F Distagon CF 50mmF4 T*

18039_3
陽炎の細道


細い細い線路が、暑さに揺れていた。
楚原-麻生田 HASSELBLAD 201F Sonnar C 250mmF5.6 T*

Vol.1137

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