2026年1月 9日 (金)

木曽森林鉄道のボールドウィン1号機   服部一人

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前回の記事でご紹介した赤沢自然休養林での撮影会の続きです。このボールドウィンは1両だけ保存されている蒸気機関車です。静態保存なので自力走行することはできませんが、この日は車庫からDLに引っ張り出してもらい、そして発煙+蒸気の演出もあって、なかなかリアルな撮影会となりました。

僕は木曽森林鉄道がまだ現役だった1970年代にほんの2回ほど上松で撮影したことがあります。廃止間際の最晩年で運材列車の本数も減り、上松の構内とその周辺で少し撮影しただけです。当然この蒸気機関車が現役だった頃はまったく経験していません。古い写真をいろんなところで見て、さぞかしすばらしい鉄道情景だったことだろうと想像するだけです。今回の撮影会はその想像を実現する良い機会となりました。

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実に可愛らしいモーターカーとのツーショットも実現してうれしいかぎり。このモーターカーは自走可能で実際に乗せてもらいました。エンジンやギヤの音が狭い車内に響いてにぎやかでした。次回の記事でこのモーターカーの写真をお披露目します。

HASSELBLAD 500CM PLANAR 80/2.8   CFVⅡ50C, SONY α7Ⅳ 24−105/4            VOL.2076

2026年1月 3日 (土)

Rail-On謹賀新年号 3号車 木曽森林鉄道の幻影   服部一人

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みなさま、明けましておめでとうございます。

新年最初の写真は往時の木曽森林鉄道の全盛期を彷彿とさせるボールドウィン1号機の姿です。秋に長野県の赤沢自然休養林内にある木曽森林鉄道の施設を借りての撮影会で撮った写真です。この日は夜間撮影に備えてライティングを準備し、さらに現役蒸気の雰囲気を出すために煙や蒸気の演出まで含めて非常に凝ったすばらしい撮影会でした。紅葉はほぼピッタリで良かったのですが、あいにくの雨模様の天気で終始肌寒い1日でしたが、雨に濡れた汽車の車体はしっとりして艶やかでした。

実際にはこのボールドウィンは静体保存なので自力で動くことはないのですが、写真でご覧のとおり、今にも走り出しそうなリアルな姿です。アメリカのロッキー山脈あたりのナロー森林鉄道の情景だといったら、信じてしまいそうな雰囲気です。最近はこういった静態保存機を演出して撮影することもしばしばあるのですが、たとえ動かずとも、このような写真が撮れるのならなかなかいいものです。

今年も僕の好きな蒸気機関車、ナローゲージ、トラムを中心にローカルな鉄道をいろいろ訪ねてみたいと思っています。本年もどうぞよろしくお願いします。

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こちらも現役時代を彷彿とさせる酒井のDL。木曽森林鉄道特有の湘南顔が懐かしいです。

HASSELBLAD 500CM PLANAR 80/2.8   CFVⅡ50C                 VOL.2072

2025年12月31日 (水)

2025 今年の1枚 やながわ希望の森公園   服部一人

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みなさん、本年もこのブログ「現代鉄道写真研究所」にお付き合いいただきまして本当にありがとうございました。今年の1枚として選んだのは4月21日の記事「やながわ希望の森公園」の小さなSLです。掲載したのは4月の記事で使った写真とほぼ同じ時刻に撮ったアザーカットです。こちらの方が蒸気が少なく汽車の顔がよく見えます。この時は仲間内でのチャーター運転のため、普段は見ることができない夜桜と汽車というすばらしい組み合わせを堪能することができました。

撮影日は桜の開花時期に合わせて事前に設定するものの、うまく満開になるかどうかはわかりません。当日の天気も直前まで気になります。今年はこれらの諸条件がうまくいって春らしい穏やかな晴天の中、満開の桜の下で楽しむことができました。僕は写真を撮るときに今でもフィルムカメラを使うことがしばしばあるのですが、鉄道写真に関してはほぼすべてデジタルです。やはり高感度が気軽に使えるのは大きなメリットです。

この撮影では定常光の照明を当てていますが、それほど明るいものではありません。フルサイズのセンサーでISO2500、シャッターは1/13、24−105のズームレンズで絞りは4.5です。強力な手ぶれ補正がついたボディなので手持ちでスローシャッター、ズームレンズの開放に近い絞りにも関わらず画面周辺までシャープです。

実際に撮影したデータはこの写真より2段くらいアンダーです。あとからRawデータを現像する際にシャドーを明るく起こしてから、ノイズリダクションをかけました。できあがった写真を見ると、もともとあったノイズはほとんどなくなり、解像度も落ちた感じがしません。トーンも不自然なところもなく目で見たままの夜桜の中の汽車が見事に再現されていました。撮影からレタッチに至るまで最新機材やテクノロジーの進歩の凄さにあらためて敬服しました。そういう意味でも今年思い出深い写真です。デジタルになってそれまで撮れなかった鉄道情景が撮影可能になっています。現代に生きるありがたみを感じました。

みなさま、良いお年をお迎えください。来年もどうぞよろしくお願いします。

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2025年12月21日 (日)

汽車のある情景(写真展ご案内)   服部一人

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蒸気機関車が好きで、もう日本では見られなくなった蒸気機関車を見にいろんな国々に出かけている。今回はそんな中からフィルム時代に撮影した写真を少し。いずれも鉄道と人との関わり具合が感じられるような写真を選びました。
現在銀座のソニーイメージングギャラリーにて勤務先の教員の写真展をやっております。掲載の写真も含め海外の蒸気機関車のスナップショットを12点ほど展示しております。すべてフィルムで撮影し、暗室でプリントしたモノクロ写真です。

日本大学芸術学部写真学科 教員作品展 SKYⅧ

2025.12.19 - 12.25

11:00 - 19:00

会期中無休

ソニーイメージングギャラリー銀座

中央区銀座5-8-1 銀座プレイス6階

https://www.sony.co.jp/united/imaging/gallery/detail/251219/

私の在廊は21日は15−19時、23日は15:30−19時、24、25日は15−19時会場におります。年末のお忙しい時期ですが、おついでがございましたらお立ち寄りください。急なご案内ですみません。よろしくお願いします。
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2025年12月 9日 (火)

阪急宝塚線 服部天神   服部一人

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自分と同じ名前の駅があるとわかれば、鉄道ファンなら誰しも1度は訪ねて行ってみたいと思うことだろう。「服部」の名のつく駅は全国にいくつかあるが、今回は阪急宝塚線の「服部天神」駅まで見に行ってきた。

阪急の駅としてはごくありふれた佇まいで、すぐ裏にはパチンコ屋があり忍者ハットリくんらしきキャラクターがいる。しかし、なんといっても目を引くのは上り線ホームに御神木の大きな木が1本生えていることだ。じっさいしめ縄が巻かれてきちんとお祀りしてある。駅名にあるとおり近所に服部天神宮があり、駅はこの境内にあるということらしい。境内にある御神木なら切るわけにもいかなかったのだろうなぁと想像する。

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せっかくなので服部天神宮にお参りに行ってきた。ここは足の神様として知られているということで、境内には「踏み石」と呼ばれる祈願台座があった。二礼二拍手一礼の作法でお参りしてからここに座り、「足病平癒・健脚」などと唱えると足の病気が治ったり、いつまでも健脚が保てるというご利益だった。僕もこの先いくつになっても足腰が元気で世界中いろんな鉄道を訪ね歩きたいと強く思っているので、しっかりとお参りしてきた。

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HASSELBLAD   CFVⅡ50C 45/4                       VOL.2059

2025年11月27日 (木)

広田尚敬さん、卒寿お誕生日会&撮影会   服部一人

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言わずと知れた著名な鉄道写真家の広田尚敬さんの90歳のお誕生日会と記念の撮影会が開催されたので参加させてもらいました。鉄道模型の一流ブランド関水金属(KATO)の全面的なご協力で特別な計らいのもと、埼玉の鶴ヶ島新工場で行われました。

ここには関水本線と称されるナローゲージの路線と動態保存の蒸気機関車があります。隣接する鶴ヶ丘公園にはKATO Railway Parkという3線の機関庫が設けられ、ここで保管整備が実施されています。1周630メートルの周回路線ですが、遊園地の乗り物ではなくナローゲージの蒸気鉄道という今や貴重な体験が楽しめる鉄道です。当日は稼働可能な蒸気機関車2両に火を入れて、特別に動かしてもらいました。軽便鉄道の夢や空想を形にして実現してくれたすばらしい鉄道です。

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広田さんも「おめでとう祝90歳」のヘッドマークをつけた横で記念撮影。非常にお元気で鉄道写真を撮る姿は真剣そのもの。僕もこういう年まで鉄道を楽しみたいものだと思いました。いつまでもお元気ですてきな鉄道写真を撮ってください!

(今回の撮影会は特別な許可のもとに開催されています。通常は工場施設内の見学はできません)

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2025年11月15日 (土)

夜の鉄道博物館 1階   服部一人

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前回に引き続き、夜の鉄道博物館の車両たち。今回は1階に展示してある名車の数々。外観だけでなく、客車や電車の中には内部に入って実際に座席に座れるものもあり、想像力を膨らませて往時の雰囲気が少しばかり味わえる。国鉄の車両ばかりではなく、小さな人車軌道の客車も展示されていて、これなんかはスペースがあれば庭に1台置いておきたい感じ。

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HASSELBLAD   CFVⅡ50C 45/4                       VOL.2051

2025年11月 2日 (日)

夜の鉄道博物館 2階から   服部一人

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去る10月25日の夜、大宮の鉄道博物館で夜間開館が行われた。当日は館内照明の一部消灯、三脚の使用可など、撮影を楽しみたいファンにとってはありがたい配慮もあった。大混雑というわけでもなく適度な参加者で撮影がやりやすかった。鉄博は何度か行っているが、今回はきちんと写真を撮ろうと思って三脚と高画素カメラを持って参加した。

それにしても歴代の名車たちが一堂に見られる博物館は楽しい。どの車両も静態保存とはいえコンディションは抜群である。2時間半ほどの開館だったが、じっくりと見て撮影しているとあっという間の眼福であった。

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HASSELBLAD   CFVⅡ50C 45/4                       VOL.2047

2025年10月21日 (火)

近江鉄道 日野駅   服部一人

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大阪に出かける途中、近江鉄道に立ち寄った。今回はJRの近江八幡で乗り換えて乗車し、八日市を経て日野駅に行ってみた。特にあてがあって行ったわけではない。グーグルマップで見るとこの駅の先にいい感じの田んぼと鉄橋があったので適当に当たりをつけただけだ。

実際に駅を降りみると木造の落ち着いた駅舎だった。ホームの上屋も木造でなかなかいい雰囲気である。あとで調べたら2017年に地元の努力で再生されたということがわかった。内部も古材や駅名看板など当時のものが残されている。駅舎の中にはささやかながら鉄道資料展示館もあって日野駅の沿革も知ることができた。地域の人の近江鉄道や日野駅に対する愛着がとてもよく感じられて気持ちが良かった。

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FUJI X-M5 XF50/2,  RICOH GRⅢX  GR26.1/2.8                  VOL.2043

2025年10月 9日 (木)

広電で見た旧型車 2025夏   服部一人

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この夏、広電の広島駅乗り入れを見に行った際に見かけた旧型車のいくつかです。以前に比べれば数は少なくなっているものの、まだ現役で貴重な車両が見られるのはありがたいことです。

それぞれの出自も大阪、神戸、京都の他に広電生え抜きの車両もいて多彩です。末永い活躍を願っています。広電本社もある千田車庫には電車見望台というお立ち台があって、フェンス越しに安全に撮影できます。

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CANON EOSR6MarkⅡ RF24-105/4. RICOH GRⅢX  GR26.1/2.8  VOL.2039

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