2025年5月15日 (木)

香港のトラム⑧ 一風変わった電車. 服部一人

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昨年(2024)は香港のトラム開業120周年だったので、その宣伝用に300号車が可愛らしいラッピングに変更されて走っていた。一般客を乗せる営業用には使われず、適度に市内を流して運行されていた。

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香港のトラムは車体全面に広告ラッピングをまとっているのが大きな特徴だが、数少ないがまったく無広告の電車も存在する。この46号もその1両で濃いグリーン一色の車体はなかなか渋い雰囲気で僕は好きだ。

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香港はおおむね暑くて湿気の多い土地柄だが、トラムはほとんど冷房化されていない。この88号は2014年に冷房改造され試運転ののち2016年から営業運転に入っている。しかしながら香港のトラムは電気設備の関係で冷房車を走らせたとしても全線で10両程度が限界と言われている。この88号以外にも冷房車は数両あるというが、今後増備する具体的な計画はないらしい。

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2000年に新造された新世代の車両で全面窓が1枚の固定式になっているのが特徴である。しかし前述の冷房化が進まない現状では全面窓固定では換気が悪いということで、数両が作られただけで増備には至っていない。

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2025年5月 3日 (土)

香港のトラム⑦ 数珠つなぎ   服部一人

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昨年出かけた香港、10月から12月にかけて6回の記事にしてアップしたが、実はまだ続きがありました。今回は「数珠つなぎの電車」。この電車が溜まってしまう現象はトラムならではのもの。

一般的には終点や始発の停留所で起こることが多いが、信号などの関係でどこでも起こる可能性がある。3台くらいだと、まぁ普通だが、4、5台並ぶとなかなか見応えがある。香港のトラムはカラフルなので色とりどりの電車がくっついているのは楽しい眺めだ。

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2025年4月21日 (月)

桜&汽車 やながわ希望の森公園   服部一人

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前回の記事はまるで季節外れの雪景色の写真だったので、今回は反省して春らしい桜の写真にしました。

福島県伊達市にある、やながわ希望の森公園にはナローゲージの蒸気機関車が走っている。汽車は地元福島の協三工業で製造された車齢約40歳のかわいいB型のタンクだ。 春から秋にかけてのおもに週末のみの運転だが、今の日本でナローの蒸気機関車が見られるというだけでも素晴らしいところだ。

路線長1キロにも満たない小さな鉄道だが、かつて日本各地に存在した蒸気軽便鉄道の風情が味わえる。線路端には桜が植えられ、今の季節は鉄道ファンもよく訪れる。

今回は鉄道仲間内でチャーター運転を企画して、この撮影会に参加してきた。昼過ぎからのどかな春の陽光の中でしばし撮影。これだけでも十分楽しいのだが、この撮影会の本番は「夜桜&SL」 というスペシャルな企画なのだ。

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やながわ希望の森公園の特別な配慮のもと、十分に安全に注意した上で鉄道施設内に入っての撮影ができた。両端のターンテーブル上と途中の桜のトンネルを抜けるあたりで撮影して大満足。幻想的で美しい春の宵を堪能した。

絶大なご協力をいただいたやながわ希望の森公園のみなさま、伊達市役所のみなさまに深く感謝します。満開の桜に囲まれてとても素晴らしい体験ができました。

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2025年4月 9日 (水)

弘南鉄道冬景色   服部一人

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今はすでに季節が変わって春爛漫、東京は桜が満開のこの時季に雪の写真ですみません。

先日のキ100ラッセル車+ED333のチャーター撮影に行った折、もう1泊して沿線の撮影を楽しんだ。弘南鉄道もきびしい経営が続くが、雪の中を定時に運行する列車は頼もしい。僕はラッセル車とか電気機関車とか、ついそういう車両に目がいってしまうが、日常を淡々と走るこういう列車こそがローカル私鉄の重要な光景なのだ。

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2025年3月27日 (木)

弘南鉄道ラッセル キ104+ED333   服部一人

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前回の函館市電と同じく、これも1月下旬のこと。青森県の弘南鉄道弘南線でラッセル車キ104+ED333のチャーター運転撮影会に参加してきた。撮影前日までにかなりの降雪があったが当日はおおむね好天に恵まれた。

降雪の中、盛大に雪を飛ばしながら進む迫力ある姿は見られなかったものの、贅沢は言っていられない。ラッセル車は無論のこと、この電気機関車も今や大変貴重な車両である。走っている姿を見られただけでもありがたいというものだ。午後から半日、場所を移動しながら撮影して日没まで堪能した。

弘南鉄道は大鰐線の廃止表明が出るなど厳しい状況が続く。この2両も何か冬の観光資源として集客できないものだろうか。

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2025年3月15日 (土)

函館市電ささら電車   服部一人

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1月後半のことだが、函館市電の雪かきささら電車のチャーター撮影会に行ってきた。今年の東北、北海道の豪雪はすごかったが、この時はまだ大雪の前で、ご覧の通り、ささら電車にとっては何とも様にならない雪なしの撮影日であった。とはいえ、今や国宝クラスの貴重な電車が動いているところを撮影できただけでもありがたいこと。また途中の十字街ではライトアップされた歴史的建造物をバックにいい夜景が撮れたので言うことなし。チャーター運転が終わった後は車庫に入って休んでいるところを少しだけ撮影させてもらって満足して帰ってきました。

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写真展のお知らせ

いま青山のギャラリーにて写真展をやってます。鉄ネタではありませんが、よろしければご覧ください。25年前の東京のスナップ写真です。

服部一人写真展「パノラマ・東京・ミレニアム」

2025年3月17日(月)〜3月23日(日)会期中無休

12:00−19:00 最終日は16:00まで

ギャラリーストークス

東京都港区南青山6−2−10TIビル4階

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2025年3月 2日 (日)

夜の南富山駅   服部一人

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富山地鉄の南富山駅は鉄道線の駅に市内電車の軌道線が乗り入れている駅だ。鉄道線の片隅に軌道用の低いホームが1線だけある小ぢんまりとした好ましい佇まいだ。このように鉄道線と軌道線の接点となる駅はかつてはいろいろあったのだろうが、今や非常に少なくなった。愛媛の伊予鉄道の古町駅も同様だが、ともに僕の気に入りの駅である。

市内から電車に乗って終点のここに到着すると、少なくなった乗客はバラバラと下車してそれぞれ駅から町の暗がりの中に散ってゆく。

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少し歩けば車庫があり、公道からでもわりと撮影しやすい。訪れたのは底冷えする寒い夜だったが、ツートンカラーの電車が2両も止まっていてラッキーだった。帰路は鉄道線の方に乗車して富山駅まで戻る。車内は暖かく、外で撮影して冷えた体がほっと一息ついた。

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2025年2月18日 (火)

富山地方鉄道 寺田駅   服部一人

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富山地鉄には味わい深い駅が多いが、寺田駅は特にお気に入りの駅である。この駅で立山線と本線が分岐するのだが、ちょうど分岐に挟まれるように三角形のホームがあり、その中央に信号取扱所だった建物がある。ホームはそれぞれの方向に2本づつ、計4本あり、渋い木造の屋根がかけられている。駅のすぐ近くにはこれも古めかしい変電施設もあっていい感じである。さらに駅本屋も木造の好ましい建物で「驛田寺」という駅名標が掲げられてレトロなことである。訪れた日は寒い雨降りだったが、待合室ではストーブが燃えていてホッと一息ついてうれしかった。

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2025年2月 5日 (水)

万葉線を訪ねる   服部一人

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このところご紹介している北陸地方のトラム、今回は高岡の万葉線です 。僕の世代からすると加越能鉄道といった懐かしい名前が浮かぶのだが、万葉線という第3セクターになってはや20年以上も経っていた。今どきの低床連接車もあるが、昔ながらの釣りかけ電車も健在で沿線風景と共に地方都市のトラムの風情を感じるところだ。

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車庫のある米島口で待っていたら、越ノ潟から来た高岡行きの車両に軽微な不具合があった模様で、横付けされた救援の7075に乗り換えるようすが見られた。高岡行きの電車が2台横並びする珍しい場面。

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低床連接車のドラえもん号。この列車目当ての子供もいるため、時刻表には充当される列車が表示してあった。

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北陸に来るたびに万葉線はよく立ち寄っていたが、終点の越ノ潟に来たのはひょっとしたら学生時代以来かもしれない。すでに40年以上前だ。当時と違い背後に立派な新湊大橋がかかっているが、待合室が新しくなった他は駅の周辺の雰囲気は昔とそんなに変わっていないように感じられた。ここから富山県営の渡船を使って対岸に渡り、その後バスで富山市内に向かった。

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2025年1月24日 (金)

福井駅のトラム   服部一人

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北陸新幹線が敦賀まで伸延してから、まだ福井駅に行ったことがなかったので出かけてきた。前回に行った時にはトラム停留所は駅から少し離れたところにあったのだが、新幹線開業に合わせて駅前まで少しだけ延長され駅前ロータリーに立派な乗り場ができていた。富山と並んで、こちらも利便性が向上し新時代のトラムとして活躍してほしいと思う。北陸は他にも高岡にトラムがある。次回は高岡を紹介する予定です。

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