2023年9月21日 (木)

行く夏3 只見線   服部一人

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この夏の小旅行の成果をご紹介する「行く夏」、ラストは只見線です。言わずと知れた人気のある超有名路線ですね。昨年全線復活して以来本格的に訪ねていなかったので、夏の終わりに会津川口と会津若松の間を撮影してきました。僕の写真は月並みなものばかりですが、夏の緑深く、田には稲穂が満ちているこの季節は大した写真が撮れなくても、この風土を訪問するだけで気持ちがいいです。

訪問した日は非常に暑く、まだ盛夏の風情でしたが、あとひと月もすればすっかり季節も変わることでしょう。いずれ秋の紅葉にはまた一度再訪したいところですが、まずは晩夏の会津に来ることができて満足しています。
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FUJI X-T3, FUJINON XF 16-55/2.8, XF70-300/4-5.6、XF90/2     VOL.1781



2023年9月 9日 (土)

行く夏2 小湊鐵道   服部一人   

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今年の夏の小旅行の思い出をめぐる「行く夏」の2回目はお馴染みの小湊鐵道です。もはや説明の必要がないほどの人気路線です。僕は久しぶりの訪問だったのですが相変わらず素晴らしいローカル線です。ロケーションよし、駅よし、車両よし。実はキハ40が入線してから初めての撮影だったのですが、房総の田舎の里山をキハの単行が走る風情は昭和の地方路線を思い起こすのに十分です。

夏の終わり、夕刻の西日の中を走り去る列車を見送って、大満足の一日が終わりました。


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HASSELBLAD   CFVⅡ50C 45/4  FUJI X-T3,FUJINON XF 16-55/2.8, XF70-300/4-5.6、XF90/2     VOL.1777


2023年8月27日 (日)

行く夏 1 JR久留里線   服部一人  

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季節としては残暑ということになるのだろうけど、いまだ猛暑が続いています。今年の夏はそんなに遠出はできなかったけれど細切れの休暇を利用してあちらこちら出かけてきました。暑すぎる夏でたいへんだったという印象だけが強いですが、行く夏を惜しみつつ今年の夏休みの小旅行を何回かに分けてお届けします。

久留里線は昨今廃止が取り沙汰されています。実際に行ってみるとよくわかりますが沿線はのどかな里山で昼間の列車や駅は閑散としています。東京から車でアクアラインを使うと1時間少しで行ける近さですが、房総半島の山間部はけっこう田舎です。

終点の上総亀山駅は炎天の中にあって静かな佇まいでした。駅周辺も含めて人の気配が少なく、ときおり自動車が通るだけです。構内のはずれにあった赤錆びた車止めが、ここで鉄道が終わるということを厳然と表しているように感じました。

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HASSELBLAD   CFVⅡ50C 45/4  FUJI X-T3,FUJINON XF 16-55/2.8, XF70-300/4-5.6     VOL.1773

2023年8月15日 (火)

国鉄川俣線廃線跡をたどる   服部一人

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東北本線の福島県松川駅からかつて国鉄川俣線という短いローカル線が走っていた。全長12キロほどでかつて絹織物で栄えた岩代川俣駅が終着だった全国に多くあった短いローカル線の例に漏れず不採算路線として1972年に廃止となっている。

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廃線から半世紀が経過しているが一目で鉄道が走っていたとわかる築堤と緩やかなカーブ。

途中切り通しも残っているが夏草に覆われて歩行困難。廃線跡の多くは農道などに転用されている。

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唯一の途中駅だった岩代飯野駅があった場所は地域の交流館が建てられ、近くに当線を走ったC12が保存されている。

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終着の岩代川俣駅跡は町営住宅に変わり、元川俣駅資料館という建物がある。どのような資料があるかわからないが、現在は公民館として利用されているようだ。現在真岡鐵道で使用されているC1266はかつてここに静態保存されていたそうだ。

廃線跡をたどる楽しみはいろいろあるが、数十年の時を経てもはっきりとわかる道路とは違う線形や遺構から往時を想像することだろう。私は古いもの好きなので、鉄道も最新のものよりはこういう昔のものについ目がいってしまう

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FUJI X-T3. XF16-55/2.8.          VOL.1769 

 

2023年8月 2日 (水)

海底にもぐる鉄道  青函トンネル記念館   服部一人

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青森の竜飛岬にある青函トンネル記念館に行ってきた。1番のお目当ては体験坑道のアトラクション。斜坑を下っていく人車に乗って坑道に下りることができる。斜坑を下る人車は「青函トンネル竜飛斜坑線 もぐら号」という正式名称だ。

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一番前の席に陣取って前面展望を楽しむ。斜坑に向かう扉が重々しく上に移動すると真っ直ぐに下っていく斜坑の全貌があらわれた。

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降りたところにある坑道の様子はこんな感じ。滲み出ている海水のせいかレールは錆びている。

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坑道内にもいろいろと展示があり、バッテリーロコや人車などさまざまな車両が展示してある。

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ひととおりの見学を終えて地上に戻り外に出ると光が非常に眩しく感じられた。記念館のまわりにはかつては作業員の方が多く住み、学校や病院などもありちょっとした町だったという。

岬の上に立つと海の向こうにかすかに北海道が見えた。

 

HASSELBLAD   CFVⅡ50C 45/4                  Vol.1765

2023年7月21日 (金)

津軽線近況   服部一人

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昨年の自然災害で不通が続いている青森の津軽線非電化区間に行ってきた。不通からすでに一年が経とうとしているが依然復旧の気配はない。レールはすっかり錆びており、ところによっては夏草が大いに繁殖していた。終点の三厩駅では駅舎の待合室はきちんと整頓されており代行バスの待合所となっているようであった。

おそらくこのまま廃線となる可能性が強いのだろうと思う。津軽線には今まで何度も来た思い出があり、初めてきたのは40年以上前の学生時代だった。この時にはバスに乗って竜飛岬まで行っている。最近でもキハ40系がなくなる時に撮影に来ている。

レンタカーを借りて不通区間に沿って撮影したのだが、もはや列車の来ないシーンとした津軽線の寂れた様子と、すぐ近くを通る新幹線の近代的な線路と高速で駆け抜ける列車のコントラストが印象に残っている。

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HASSELBLAD   CFVⅡ50C 45/4                    VOL.1761

2023年7月 9日 (日)

七夕とあじさいと  上毛電気鉄道   服部一人

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久しぶりに前橋の上毛電気鉄道に行ってきた。ここは京王の旧型電車が走っていて懐かしい顔に会える。ちょうど七夕電車が走っていた。沿線にはあちらこちらにあじさいの花が咲いている。けっこう暑い一日ではあったがワンディパスを購入して何度も乗り降りして楽しんだ。

日中の時間帯は自転車持ち込みが可能で何度もそういったお客さんを車内で見かけた。次回は僕も自転車を持参したら撮影も楽だし、気持ちいいことだろうと思った。

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SONY α7Ⅳ, 24-105/4, Canon EOS R5 RF24-105/4               VOL.1757

2023年6月27日 (火)

沼尻鉄道の跡を訪ねて   服部一人

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沼尻

 

かつて会津磐梯山の麓を小さな軽便鉄道が走っていた。廃線になって何十年も経つが、いまだに根強いファンの多い沼尻鉄道である。僕自身も大ファンで、もちろん写真でしか現役時代のことを知らないのだが、さぞ美しい軽便の鉄道情景が広がっていただろうことは十分に想像できる。

最近その廃線跡を訪ねてみる旅に出た。このかつて存在した軽便鉄道に対する地元の愛着は今でも強いと思われるが、廃線跡には各駅があった場所に駅名標を模した案内板が立っている。今では線路跡の多くは道路になっていて、当時の面影をたどるのはむつかしいのだけど、しばし往時に思いを馳せて足跡を訪ねた。

家に帰って写真集を見て今日訪ねた道のりと昔の風景を頭の中で重ね合わせる。僕は鉄道模型はやらないのだけれど、もし将来模型を始めることがあったら、まっさきにジオラマを作ってみたいのが、この沼尻鉄道である。

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木地小屋


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酸川野


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名家


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会津樋之口

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白木城

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始発駅川桁を出発してすぐに小さな川を渡る鉄橋。今も鉄橋は残っていて、春には川沿いに見事な桜が咲く

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磐越西線猪苗代駅の近くにある緑の村には沼尻鉄道の車両が保存されている

HASSELBLAD   CFVⅡ50C 45/4  FUJI X-T3,FUJINON XF 16-55/2.8  VOL.1753

2023年6月15日 (木)

伊予鉄道松山市内線   服部一人

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先回の記事の続きです。市内線の北半分、上一万から古町にかけては専用軌道部分が多く、住宅街の中を単線の線路が通っていい風情です。松山市内線は大半が今どきの新型低床トラムに置き換わっているが、それでも旧型の電車もまだまだ健在です。

今回の撮影では実は動画が主体で写真はその合間に撮ったものです。帰宅して簡単な編集を済ませて、いざ大きな画面で眺めていると釣りかけ駆動の旧型電車のモーター音は実にいい音でしびれます。撮ってよし、乗ってよし、音もまたよし ということで三拍子揃ってありがたいことです。


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SONY α7Ⅳ, 24-105/4, Canon EOS R5 RF24-105/4               VOL.1749

2023年6月 3日 (土)

ブログ開設11周年記念 伊予鉄道 道後温泉駅   服部一人

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皆さん、こんにちは。当ブログもこの6月で11周年を迎えました。いつもご覧くださっている皆さま方に深く感謝いたします。日々の仕事に追われ、またコロナでなかなか出かけることもままならずにこの数年が過ぎました。大したことない写真でブログを飾ることも多く情けないことだと自覚しています。

周年記念の記事なのに今回も特別なことは何もなく、申し訳ない限りですが最近出かけた先でのトラムです。以前から繰り返し言っていることですが、僕は「蒸気機関車」と「ローカル線」「トラム」の三つが何より好きです。この夏休みには久しぶりにこの三つがすべて揃うところに撮影旅行に出かけようと画策中です。

今回はありふれた記事で申し訳ありませんが、いずれ夏の終わり頃には久しぶりに遠征した写真をお見せします。

 

松山は3年前にも訪れているのだが、その際には道後温泉には行かなかった。あのレトロ風な駅舎が見たくて久しぶりに訪れた。コロナもとりあえず少しおさまって温泉客もたくさん歩いていた。ちょうど夕暮れ時、温泉街の駅はしっとりとした風情がある。

前回ここに来た時には釣り掛けの旧型車が大半だったような気がするので、いったいいつ頃だったのだろう。フィルムで撮っているのでけっこう昔の話だ。懐かしい駅舎のホームを今どきの低床車両は静かにスムーズに出発していく。


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SONY α7Ⅳ,  24-105/4,    Canon EOS R5  RF24-105/4        VOL.1745

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