2017年10月12日 (木)

列車のこない駅   服部一人

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アフリカ中部の内陸国にマラウイという国がある。といっても、ほとんどの日本人にとってはまったく馴染みもなく、知名度も低い。周辺を大きな国に囲まれた弱小国といっていいだろう。

このマラウイでは鉄道はほとんど機能していない。隣国であるザンビア、港があるモザンビークと線路はつながっているのだが、旅客営業はなく、貨物列車もたまにしか走らない。廃止になったというわけではないようだが、鉄路はすっかり錆びつき、ところどころで砂に埋もれている。線路は沿線の村の住民にとってはただの生活道路になっている。

この駅もかつて旅客列車が走っていた時期もあった。今では列車のくる気配はまったくなく、駅舎は学校の教室として転用されていた。

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FUJI X-T2 Fujinon XF35/2,  FUJI X-100F Fujinon XF23/2                         VOL. 1028

2017年9月30日 (土)

トラムの走る町 24 札幌 夜の流し撮り   服部一人

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前回の函館に続いて北海道のトラムをもうひとつ。

最北のトラム、札幌。少し前に終端部分が延長されて路線がループになったのはご存知のとおり。その延長された区間は、ちょうど札幌一の繁華街すすきのの近く。夜になると街路灯やネオンの光がにぎやかなところ。

右に左にやってくる電車を気の向くままに流し撮り。町の明かりが光跡となって流れるようすは都会のトラムにピッタリの背景。昼とは違った流し撮りの楽しみ。

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FUJI X-T2 Fujinon XF35/2,  Summicron 50/2                       VOL.1024

2017年9月18日 (月)

トラムの走る町23 函館   服部一人

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7月に鉄道写真のグループ展に参加したときに北海道の鉄道をテーマに展示した。その取材の際に函館市電を撮影したので本日はそちらを少々。

前回、函館市電を訪問したのは百周年を迎えた2013年。駒場車庫のすばらしいイベントを見学したときだった。(記事はこちら→http://blog.rail-on.com/2013/07/100-55e8.html

ここでのお目当てはなんといっても「函館ハイカラ號」39号車である。今回も相変わらず元気な姿で走っていた。赤っぽい木目のサイドビューが美しい。ほかの車両も好みの形式はあるのだけど、ほとんどが広告のラッピング電車なのはちょっと残念。でもまぁ、営業収入をあげなきゃいけないので、これも仕方のないこと。1ファンがとやかく言うことではないですね。

1日券で乗って撮ってを繰り返し、楽しい時間を過ごしました。旅行者然とした風体の僕に、運転手さんが気軽におもてなしの声をかけてくれるのも気持ちのいいことでした。

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FUJI X-T2 Fujinon XF35/2,  Summicron 50/2                      VOL.1020

2017年9月 6日 (水)

ある駅のたたずまい 9   服部一人

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この春にスペインを旅行した際、南部コルドバをベースにしてアンダルシア地方をいくつか撮影していた。この日は朝コルドバを出て日帰りでセビーリャへ。夕方まで撮影して、さてコルドバに戻るかとセビーリャからAVE(スペイン版新幹線)に乗った。

コルドバまでの乗車時間は50分たらず。今日一日の撮影の軽い疲れもあったと思うが、何となくぼーっとして過ごしていた。ふと窓の外に駅の気配を急に感じて目をやると、コルドバという駅名標が過ぎ去っていく。すでに列車は出発していた。乗り過ごしてしまったのだ。

やれやれと思いながらもあわてて時刻表を調べ、コルドバに引き返す方策を考える。さいわい20分くらい行った次の駅で降りて待てばコルドバに戻る列車がある。とりあえずホッとして次の駅PUENTE GENIL-HERRERA(プエンテ ゲニル エレーラ)に降り立った。列車から降りたお客は僕を含めて数人。ホームは長いが閑散として人の気配がない。駅はまだ新しく、床も壁もツルツルと光っている。

さっそく窓口でコルドバに戻る列車の切符を買うが、あとはやることがない。ちょうど夕刻で腹も減った。売店かカフェでもと思ったが、駅構内にはまったくお店がなかった。店が閉まっているのではなくお店がなかった。窓口の駅員以外に人影はない。待合室の照明も何となく暗い。

しかたない、外に出てなにかお店でも探すかと駅前に出てすべてを悟った。目の前には夕闇迫るオリーブ畑が薄暗く広がっているだけでほかには何もない。お店どころか人家とか集落とか、人の気配のするものは見える範囲に何もない。バスもなければタクシーも停まっていない。わずかに遠くに高速道路の灯りがずっと続いて、車の音が風に乗って聞こえてくるのみである。

広大なオリーブ畑の中にポツンとある新駅といった感じだ。スペインのAVEは日本の新幹線のように在来線とは別に新線を建設してスピードアップを図っている区間がある。最短距離を直線で結ぶので大きな町でないところにも駅ができることがある。ここもそんな駅なのだろう。

察するに、日本で東京から上越新幹線に乗って高崎まで行くつもりが、うっかりして忘れて安中榛名で降りた、または東北新幹線で盛岡から仙台に行くときに乗り過ごして白石蔵王でおりたといったところだろう。このプエンテ ゲニル エレーラ駅も在来線との接続はなく、およそ乗降客が多そうにはみえない。

待ち時間は空腹を抱えて手持ちぶさただったが、しかし考えてみればまだ失敗の傷は浅かったと思った。すぐ次の駅で折り返すだけなのだから。もしこれが新幹線のぞみに乗って名古屋に行くはずが乗り過ごせば次は京都だ。東北新幹線で東京からはやぶさで大宮まで行くとして、うっかりすれば次は仙台だ。AVEにも長い区間停車しない特急もある。

ちょっとしたアクシデントで偶然降り立った駅だし、特に何があるわけでもなかった。こんなことがなければおそらく来ることはなかっただろうし、次に来ることもないだろう。そう思えばこれもなにかの縁だ。何もない駅で列車を待つあいだにとても美しい夕焼けが見られた。それだけでも来た甲斐があったというものだろう。

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折り返す列車までは1時間30分以上あった。その間ほとんど乗降客はなく駅はひっそりして静かなものだった。

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美しい夕焼けを眺めていると、出迎えのためか車がやって来て人が駅に入っていった。人の気配を感じると、なんとなくホッとするものだ。


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折り返した列車に乗ってわずか20分もするとコルドバに到着した。先ほどまでの静かなプエンテ ゲニル エレーラ駅で少し心細い気持ちだったが、コルドバの駅や町の灯りがうれしい。

FUJI X-T2 Fujinon XF10-24/4, XF35/2                     VOL.1016

2017年8月24日 (木)

かわいいDLたち 2   服部一人

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グロッセンフェルトバーン博物館

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フランクフルトフェルトバーン博物館

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デルニッツ鉄道

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ムスカウ森林鉄道

前回インドネシアの製糖工場の小さなDLを紹介する記事を書きながら写真を眺めているうちに、この小さなDLたちの姿がなんとも愛らしく、なんだか楽しくなってしまいました。ほかにも集めてみようと思い立ち、ここ数年毎年のごとく出かけているドイツの保存鉄道の中からとびきりかわいいやつを集めてきました。

もし田舎に暮らしていてちょっと広い土地でもあったら、線路を敷いてこういう小型のDLを1台走らせたらいい気分だろうなぁ と夢想します。最近は15インチゲージの個人用組み立てキットもあるらしいので、土地さえあれば、あとはなんとか自作で個人鉄道ができそうです。楽しいだろうなぁ。

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ムスカウ森林鉄道

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ムスカウ森林鉄道

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フランクフルトフェルトバーン博物館

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フランクフルトフェルトバーン博物館

CANON EOS 5DMkⅡ,  EF70-200/4L IS, Makro-Planar50/2, Distagon35/2    VOL.1012

2017年8月12日 (土)

かわいいDLたち 1   服部一人

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自分よりも大きい客車を1両引いて、これから畑に行きます。自然素材で作った掘っ立て小屋といい、こういう軽便の風情がいいですねぇ。

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朝は畑に収穫に向かう列車が出発するので機関庫は忙しい。

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これくらいの大きさならちょっとした庭先にも置けるのではないか。家庭用にも1台ほしい と夢は広がります。

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こちらはやや新しめのDL。日本製だそうです。空の貨車を引いてこれから畑に行くところ。

ナローゲージが好きで、特に蒸気機関車が大好きなので、しばしば海外のそういう鉄道へ撮影に行くのだが、そこにはたいていの場合DLもいる。まぁ、目が向くのは汽車の方だけど、それでも小さくてかわいいDLを見つけるとやはり近寄って写真を撮らずにはいられない。

汽車と一緒に見るからありがたみが薄いのであって、もしこれと同じものが日本で普通に走っていたら、きっと喜んで撮りに行くだろう。ナローのDLというだけで、けっこう貴重なのだ。電気機関車もいいけど、やはり内燃機関というのは魅力があります。

というわけで、昨年サトウキビ畑の汽車を撮りに行ったインドネシア、ジャワ島のスンボロ製糖工場。(記事はこちら→http://blog.rail-on.com/2016/08/post-d30a.html )そこで働いていたかわいいDLたちを集めてみました。こうして見ると汽車とはまた違ったたたずまいで愛らしいです。大きさと形のバランスが絶妙という感じです。ほとんど原寸大の模型のようです。汽車がなくなっても、こういうかわいいのがチョコマカ動いてたら、また撮影に行ってもいいかなぁ と思いました。

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田舎道で線路が平面交差。まるで模型のレイアウトです。チャーター列車なので2台鉢合わせするように並べてみました。

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車庫の中には廃車になっているのか、これから修理するのか、いろいろ魅力的な形態の車両がたくさんいます。

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見渡すかぎりのサトウキビ畑に向かって簡易軌道がふらふらと伸びている。いい景色ですねぇ。

CANON EOS 5DMkⅡ,  Distagon35/2       
                    VOL.1008                                        

2017年7月30日 (日)

レイル・オン ブログ1000回記念 VOL.1003 マヨルカ島の小さな鉄道2題   服部一人

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このすばらしい木目の美しさ。ソーイェル鉄道が1912年に開通し、1929年に電化された時に導入された電車だ。きちんと手入れされて、今も輝きを保つ。

みなさん、こんにちは。当ブログも5年目にして1000回の大台を迎えることができました。これもひとえに、いつも見ていただいている皆さまのおかげと感謝しております。今後ともよろしくお願いします。

僕の記事は毎度のことながら、蒸気機関車、ローカル線、トラムのネタを中心にやっておりますが、今回は1000回記念なので特別編といたしまして、スペインのマヨルカ島の小さな鉄道をご紹介します。通常の2回分のボリュームでふたつの鉄道を取り上げます。

                ☆  ☆  ☆  ☆  ☆

マヨルカ島の中心都市はパルマなのだが、パルマという都市はほかにもあるので、正式にはPalma de Mallorca(マヨルカのパルマ)というようだ。このパルマの中心部スペイン広場(Placa d'Espanya)からソーイェルまでソーイェル鉄道(Ferrocarril de Soller)が走っている。この鉄道の何がすばらしいと言って、1929年製の木造電車が現役で走っているのだ。

広場の片隅にあるソーイェル鉄道のパルマ駅は列車のいない時はひっそりとした静かな駅だ。ホームは1面のみ。機回し線と小さな車庫があるだけだ。キップの予約をしてしばらく待ってると、次第に観光客とおぼしき人々が集まり始めた。ほどなく駅のはずれからホイッスルが聞こえて名物の木造電車が静々と入線してきた。ソーイェルから到着した列車で、これが折り返してまたソーイェルに戻っていく。木造電車はすぐに機回しをして反対側の先頭につく。この鉄道は木造電車が機関車代わりとなって木造客車を牽引するスタイルだ。

本当は先頭の木造電車に乗りたかったのだが、ホームであれこれ写真を撮っているうちに電車は満席となってしまい。仕方なく2両目の客車に乗車。でも、この客車もなかなかいい雰囲気の木の内装だ。パルマを出発した列車は少しのあいだ市街を路面電車のように走る。やがて郊外に出ると、あとはのどかな田園風景の中をゆったりと走っている。途中駅のブンヨラ(Bunyola)駅を出てトンネルを抜けると、いつのまにか山の中腹を走っている。遠くにソーイェルの町を見下ろすことができる景色のよい眺めだ。あとはカーブを繰り返しながらソーイェルの町に向かって一気に下りていく。

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ソーイェル鉄道のパルマ駅。

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パルマ駅にソーイェルから来た列車が入線してきた。

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列車がパルマに到着すると、すぐに機回しがおこなわれ、再びソーイェルに向けて出発する。

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先頭の電車から客車にいたるまで、すべて木造の編成美。

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客車の内装。

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ソーイェルの構内。小さなターンテーブルに平面交差もあって非常に興味深い。

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車庫の中にはなにやら変わった車両も。
近づいてみると2両の小さなグースでした。走るところを見てみたい。

終点のソーイェルは車庫もあるなかなか大きい駅だが、これで終わりではない。降りたホームのすぐ下にトラムの駅があって、さらにソーイェル港(Port de Soller)までかわいい2軸単車のトラムが走っている。お客の多くは小さなトラムに乗り換えて港をめざす。このトラムも実に味わい深い。駅を出るとすぐに町の中を走り、中心部の教会の広場を横切る。狭い道路や市場の前、カフェのすぐ脇などをゆっくりと通り抜けると、専用軌道に入り田舎電車の風情となる。やがて海が近づくとにぎやかなリゾートの海岸線を走って港のすぐ脇の終点に到着する。

こちらも木造電車が客車を牽引するスタイルだが、多少違うのは列車の両端に電車があり、あいだに2両の客車をはさんでいる。そのため終点での機回しの必要がない。

パルマからふたつの電車を乗り継いでの旅は車窓に変化があり実に楽しかった。山も海も、さらに市街地といろんな風景が味わえ、何といっても明るい日差しに映える木目の美しい車体が心に残っている。

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パルマから来たお客の大半はソーイェルでトラムに乗り換える。

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こちらがソーイェルのトラム乗り場。鉄道のホームのすぐ下にある。

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トラムの車庫。

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トラムは最初、ソーイェルの市街地を走る。

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やがて海岸沿いに出てリゾートホテルが建ち並ぶ横を静かに走って終点ソーイェル港へ。

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これはリスボンで走っていたトラムを改造した比較的新しい電車。半鋼製車。

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こちらが客車。オープンデッキ。

ソーイェル鉄道、アクセスとガイド
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マヨルカ島はスペインの東、地中海に浮かぶリゾートアイランド。バルセロナ、マドリードから国内線もあるし、ほかにヨーロッパ主要都市からフライトもある。空港は市内から少し離れた郊外にあり、パルマ市内まではバスがある。空港のバス乗り場にある券売機は壊れていたので、乗車時に運転手に料金を払う。降りるところはスペイン広場(Placa d'Espanya)。空港から約20分程度だ。降りる時にはボタンを押すことになっているけど、スペイン広場は繁華街なのでたいてい他の乗客も降りるから心配ない。

スペイン広場の地下にはマヨルカの郊外電車も出ているのだが、今回の目的ソーイェル鉄道のパルマ駅は地上にある。広場の脇にひっそりとたたずんでいて、電車の発着時以外は人影もまばらで静かだ。ここではトラムの終点のソーイェル港までの往復キップ切符も買えるのだが、繁忙期は列車を指定して切符を買うことになる。パルマ〜ソーイェル間は1日4往復から6往復。バカンスシーズンは多く走る。約20キロの区間に1時間以上かけてのんびり走る。乗り継ぐソーイェルのトラムは朝晩は1時間に1本、昼間は30分に1本程度。こちらは約5キロで20分くらいかけて走る。軌間はともに914ミリだ。

パルマ市内にも手頃なホテルはあるが、ここはリゾート地なのでソーイェルのリゾートホテルに1週間くらい滞在し、ゆったりとリゾートを楽しみ、たまに鉄道をちょこっと撮影する なんていう優雅な過ごし方が本当は一番やってみたい。

マヨルカ島は温暖な気候なので、僕が訪問した2月下旬でも天候さえよければ暖かい。昼間は半袖でもいいくらいだった。

FUJI X-T2 FUJINON XF35/2  XF10-24/4  CANON EOS5D EF70-200/4L                              VOL.1003

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2017年7月21日 (金)

暑中お見舞い申し上げます & 写真展ご案内   服部一人

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みなさん、こんにちは。暑い日が続きますが、お元気でお過ごしでしょうか。
多少なりとも涼しげな写真で、暑中お見舞い申し上げます。

場所はアフリカのビクトリアフォールズ。世界3大瀑布のひとつです。アフリカの内陸国ジンバブエとザンビアの国境に位置する巨大な滝です。この滝をまたぐようにして鉄橋があり、両国を結ぶ鉄道が走っています。ちょうど橋のところが国境です。

訪れたのは3月。現地は雨期の最中で、そのため滝の水量もかなり多く、見応えがありました。 と書くと簡単に終わってしまうのですが、じっさいのところ滝のすぐ近くはたいへんなことになっています。大量の水が滝壺に落ちて、その水しぶきが空中に舞い、ときに視界もままならぬほどです。風が吹くと横なぐりの雨のように降りかかってきて、テレビでよくある台風のときの現地中継みたいな感じです。5分も立っていると全身ずぶ濡れになって水滴がしたたり落ちます。傘もカッパもほとんど役に立ちません。

ガイドブックには、雨期の真っ最中は水量が多すぎて見学には不適とありましたが、まったく、その通りでした。服を着たまま風呂に入ったような感じで、観光どころの話ではありません。いちおう防塵防滴というカメラを持っていったのですが、どうもここの状況は防滴という範囲をこえていたようで、30分くらいで動かなくなりました。やれやれ。でも鉄橋を渡る長大貨物列車を見ることができたので、まぁ、よしとします。

FUJI X-T2 Fujinon XF10-24/4, XF35/2     VOL.999


写真展のご案内

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ジャパンクリエイト株式会社主催の鉄道写真展にレイル・オンより、梅村、服部、深川の3名が参加します。詳細は以下のようになっております。

「鉄道」「猫と鉄道」写真展

会期
2017年7月25日~30日

時間
火~木 11:00~19:00 / 金・土 11:00~20:00 / 日 11:00~17:00
(最終日30日は17時まで)入場は終了の30分前まで

会場
ギャラリー・ルデコ 3階・4階・5階
http://ledeco.net/

入場料
500円 小学生以下無料(同伴者と入場される場合に限る)
発券当日に限り再入場可能

主催
ジャパンクリエイト株式会社 フォトソリューション事業部

■ Facebookページ
https://www.facebook.com/鉄道写真企画展鉄道写真鉄道と猫写真-590980331068181/
■特設サイト
https://railwayphoto2017.jimdo.com


金土日はメンバー在廊します。私たち3名は「北海道 鉄道の魅力」というテーマでそれぞれ展示します。たいへん暑い時期で恐縮ですが、よろしければ足をお運びください。また週末はプロカメラマンのトークショーなどもあります。詳細は特設サイトをご覧ください。どうぞよろしくお願いします。


2017年7月 9日 (日)

トラムの走る町 22 マドリード スペイン   服部一人

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スペインの首都マドリード、市内中心部は地下鉄とRENFE(スペイン鉄道)のネットワークがあり、トラムはない。郊外の新興住宅地に3路線のトラムがあるが、多くの場所で専用軌道か地下を走る。いわゆる路面電車というよりは、郊外に点在する住宅地を結ぶインターアーバンのような感じだ。

METRO LIGERO(軽いメトロ)と呼ばれ、今どきの低床車が軽快なスピードで走る。地下鉄やRENFEとの接続駅は地下になっていて、郊外に出ると地上を走る。また住宅地が近づくと地下にもぐるといった感じの路線である。最近のヨーロッパではメトロとトラムをあまり厳密に分けない傾向が一部にあるが、ここもそんな感じのトラムである。

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FUJI X-T2 FUJINON XF35/2  XF10-24/4    VOL.995

2017年6月27日 (火)

トラムの走る町 21 とさでん交通  高知   服部一人

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後免線の知寄町3丁目より東は、だいたい専用軌道か路側軌道ふうである。最近は広告電車も増えて、それはそれで経営のためにはやむを得ないことと理解するが、こうして旧塗装の213号を見ると、「やっぱり、これだよなぁ。」と納得する電車としての美しさがある。

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「トラムの走る町〜」シリーズも20回をこえる記事になったが、今までは外国の路面電車ばかりだった。これまでにも阪堺電車や広電、都電荒川線など日本の路面電車を記事にしてきたが、このシリーズには含めず単独記事の扱いだった。今後、国内外を問わず路面電車は「トラムの走る町~」シリーズに統一しようと思う。さて、その国内第1回は先頃訪れた、とさでん交通を取り上げることにしよう。

とさでん交通は経営統合によって2014年に新しくできた会社だが、路面電車に関しては僕のような世代では「とさでん」と言った方がなじみがある。四国は高知市内を走る路面電車である。

有名なはりまや橋で交差する東西南北の路線を持つとさでん交通だが、この中の東西の路線は、はりまや橋を境にして西が伊野線、東側が後免線となっているが、相互に直通運転をおこなっている。

この両線の両端あたりは路側軌道ふうになっていて僕の趣味心をくすぐる。かつてポーランドのウッチ(こちら→http://blog.rail-on.com/2016/10/post-ed18.html )、チェコのリベレツ(こちら→http://blog.rail-on.com/2016/05/9-5433.html )など海外の味わい深いトラムを訪ねた路側軌道好きの私である。もし自分が外国人で日本に撮影に来ることがあったら、迷わずこの高知を訪ねたであろう。高知にはかつての懐かしい路側軌道の名残がある。

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一方の伊野線は鏡川橋より先は橋を渡って伊野まで単線になる。途中、朝倉で懐かしいタブレットの交換がある。

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こちらも路側軌道ふうの雰囲気が味わえるし、なかなかシブイ電停もある。

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終点伊野のすぐ手前には、かつて使用されていた留置線への引き込み線跡がある。現在は分岐ポイントは埋められてしまい留置線は使われていないが、まだ線路はあり、今はパーク&ライドの駐車場として使われている。

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とさでん交通といえば、僕の地元、名鉄美濃町線からきた590型も健在だ。久しぶりに懐かしい姿を見た。

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桟橋車庫は南国らしい雰囲気。

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とさでん交通にも新しいLRTが走っている。古い物好きな僕だけど、こうして新型によって利便性が向上し、市民の足として活躍するのが今後のトラムの生きる道なのだと思う。

FUJI X-T2 FUJINON XF35/2  XF10-24/4 SUMICRON50/2               VOL.991

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