2021年1月12日 (火)

東京近郊の未踏破路線を訪ねる ニューシャトル   服部一人

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長いことこの趣味をやっているので東京近郊の路線はJR、私鉄を問わずだいたい乗ったことがあるのだが、一部に未だ乗車したことのない路線がある。今回はそのひとつ、埼玉のニューシャトルに行ってきた。

 

東北新幹線に乗ると大宮を出たあたりで新幹線に並行している鉄道が見える。いつも気になっていたのだが、鉄道博物館までの一駅だけしか乗ったことがない。その先はどうなっているのか訪ねてみた。この鉄道はガイドレール方式のゴムタイヤ、ゆりかもめなどと同じである。正式名は「埼玉新都市交通伊奈線」というらしいが、ニューシャトルの方が馴染みがある。

 

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まずは終点の内宿まで行ってみた。駅周辺は住宅が少しあるだけの静かなところ。無人駅かと思ったらパートタイムのような女性の方がいて、改札は小さなキオスクも兼ねていた。

沿線沿いに歩いて一駅戻ろうと考えた。駅間距離も大したことないし、高架の線路に沿って側道がずっとあるようなので迷うこともない。ぶらぶら歩いていると隣の羽貫駅の手前で何やら線路にたった10メートルほどだが金網があり、そこだけ側道が途切れていた。不思議に思ってスマホで調べてみると、ここは建設時に地権者1名が譲らず、最後は行政代執行で強制的に収用した部分らしい。このたった10メートルほどのためにここだけ開通が7年も遅れたそうだ。一見のどかな土地に見えるが、いろんなことがあるものだ。金網はその土地の空中権を取得していることを示すものらしい。

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これが、その金網状のシェルター。ここだけ側道がない。

そのあとは車庫のある丸山まで乗車し、陸橋から車庫見物。ガイドレール方式のポイントというのは一見しただけではよくわからないが、これでちゃんと切り替わるのだから不思議なものだ。

 

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半日ほどの散策だったがいくつか発見もあって楽しかった。他にも未踏路線があるので、またおいおい訪ねてみよう。

FUJI X-T3,  XF17-55/2.8-4,  XF90/2                             VOL.1447

 

 

 

2021年1月 3日 (日)

Rail-On謹賀新年号 2号車   服部一人

正月の東京駅

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新年あけましておめでとうございます。

昨年から続くコロナ状況下でいろんなものが様変わり。年末の帰省ラッシュも目立った混雑はなかったそうだし、明治神宮の初詣客も大幅減ということらしい。再び首都圏に緊急事態宣言が発出かという近頃だけど、首都の玄関、東京駅に行ってきた。

 

そもそものきっかけは現在東京都写真美術館で行われている展示「日本初期写真史 関東編」を見て、展示の最後の方に宮内幸太郎 明治44年撮影「中央停車場建築」という写真を見たからだ。建築中の東京駅の全景を撮った写真なのだが、まだ鉄骨がむき出しで建築途上なのだが、細かい鉄骨が整然と並ぶ姿は精緻で整然とした美しさを感じた。

 

そんなわけで東京駅を見たくなって出かけてみた。ちょうど夕暮れ時なのでライトアップされた駅舎をバックに写真を撮る人が大勢いた。東京駅の人出はどんなもんかと思ったが、新幹線の列車はどれも空いていた。帰省ラッシュが終わった元旦二日あたりは普段の年でも割と閑散としていることもあるので、例年に比べてどれほどのものなのかはよくわからない。

 

お客がたくさんいようと、そうでなかろうと列車は淡々と定時に出発していく。当然そこに働く人たちもしかり。鉄道は市民の日常を支えるための重要な公共インフラだ。本年が良い年になりますように。

 

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FUJI X-T3, XF18-55/2.8-4                              VOL.1443

 

2020年12月31日 (木)

2020 今年の1枚   服部一人

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みなさん、こんにちは。
本年もレイル・オンブログ「現代鉄道写真研究所」をご覧いただきましてありがとうございます。

1年を振り返りまして今年の1枚として選んだのは4月24日に掲載しました「軽便の夢 頸城鉄道」です。頸城鉄道は僕は現役時代を知りません。しかしながら鉄道趣味誌、写真集などで写真は多く見ており、その鉄道情景には少年の頃から憧れるものがありました。今年の冬、世の中がまだコロナで大騒ぎになる少し前ですが、車両を保存している記念館を見に行くツアーに参加しました。汽車は静態保存で自走できませんが、こうして発煙装置を仕込んで煙を出し、綺麗にレストアされた古典車両と編成を組むと、まるで現役時代さながらです。多くの写真で想像してきた素晴らしい往時の鉄道情景が夢のように現れました。

 

もう1枚付け加えるとすれば、3月30日掲載の「羅須地人鉄道協会 成田ゆめ牧場」です。この団体の情熱的な活動については方々で披露されていますので今更申し上げることは控えますが、頭の下がる素晴らしい趣味活動です。おかげさまで21世紀の今日、このような本物の軽便蒸気を見ることができます。以前から何度か申し上げていることですが、「蒸気機関車、ローカル線、トラム」というのが僕の三大好物です。このような素晴らしい鉄道情景を見られたことを幸せに思います。

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今年はブログのアップがたびたび遅れることがあり申し訳ございませんでした。またコロナのこともあり、ほとんど撮影に出ることができない1年でした。ネタに困り、いろいろと古い写真を探すこともありました。年の終わりに思いますことは、ひとえに、早く世界が落ち着きを取り戻し、かつての当たり前だったことが元に戻り、「不要不急」の鉄道趣味が存分にできることです。

皆様方も、そろってよいお年をお迎えください。

 

服部一人

2020年12月24日 (木)

伊予鉄 700系 3000系   服部一人

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クリスマスだというのに、まったくクリスマスらしくもないお話ですみません。

先に四国を訪問した時に懐かしい車両に出会った。700系は元京王の名車5000系、3000系も井の頭線で活躍した元京王3000系だ。京王5000系は地方私鉄への譲渡が多いので伊予鉄以外でも元気に走っている姿が見られる。しかしながら製造より半世紀以上が経ち、各地で少しづつ廃車が進んでいるように見える。同じく3000系も多くが地方私鉄で活躍している。

昔東京でよく見かけた電車が塗色を変え、地方ののどかな景色の中を走っている姿は古い友人に会ったような親しみを感じる。

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FUJI X-T3,T2, XF16-55/2.8, EF70-200/4       VOL.1434


 

2020年12月12日 (土)

車庫は楽しい 伊予鉄 古町   服部一人

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ホームから見た風景。坊っちゃん列車もよく見えた。

日本のローカル私鉄のジャンクション駅には、その線路配置や風情、佇まいで魅力的な駅がいくつかある。たとえば富山地鉄の寺田駅、四日市あすなろう鉄道の日永駅などである。

この伊予鉄、古町駅もそのひとつだ。まず何より路面電車と鉄道線の連絡駅というのが魅力的だ。駅構内には長い編成の電車と単行のトラムが行き交い、ホームもそれぞれの床面に合わせてふたつの高さがある。トラムとインターアーバン(近郊電車)が接続している、このような駅は今ではそう多くはない。

さらにこの古町が面白いのは車庫があることだ。駅のホームからも留置されている電車がよく見えるし、路面電車の車庫の方は公道のすぐ横なので見物にはもってこいだ。松山に来たなら必ず寄りたい楽しい駅である。

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トラムの車庫はこんな感じ。一部は公道に面している。

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トラムは鉄道線を平面クロスで渡っていく。

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トラムのホームの奥には車庫がある。構内踏切もあっていい風情。

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トラムが古町をでて本町6丁目方面に向かう線路はこんな感じ。鉄道線から別れた後は住宅とマンションの間の細い専用軌道を走る。

FUJI X-T3, T-2, XF16-55/2.8, EF70-200/2.8             VOL.1430

 

2020年11月30日 (月)

伊予鉄道 松山市内線   服部一人

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先日、ことでんの旧型車を撮影に行ったついでに松山の伊予鉄を訪れた。訪問は4回目だが、前回は20年近く前のこと。すっかりご無沙汰だった。以前に出かけた時には電車はツートンカラーだったように記憶しているのだが、いつの間にかみかんをイメージするオレンジ色に変わっていた。おなじみの鉄道線との平面交差をまず見物して、そのあと古町の車庫のあたりを撮影、最後は松山市駅で折り返す電車を撮った。残念ながら坊っちゃん列車は運行されていない日だったので、近いうちにまたこれを目当てに訪れたい。

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FUJI X-T3, XF16-55/2.8                 VOL.1426


写真展のご案内
鉄道写真ではありませんが、今週金曜日12/4-12/10まで銀座のソニーイメージングプラザにてグループ展に参加します。展示作品は海外のスナップポートレート。コロナで不安な日々が続きますが、よろしければお立ち寄りください。

日本大学藝術学部写真学科教員作品展 「SKYⅢ」
2020.12.4-12.10
11:00~18:00

Sony Imaging Gallery 銀座

https://www.sony.co.jp/united/imaging/gallery/#schedule

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2020年11月18日 (水)

ことでん1100形電車 + 写真展のご案内   服部一人

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先回の1080形に引き続き、他社からことでんに譲渡された電車について。
この1100形電車は、言わずとしれた元京王の名車5000系である。京王の5000系は廃車後も各地方私鉄に譲渡されて今でもいくつか見ることができる。ことでんで活躍しているのは1969年に製造された車両で1997年に入線している。車齢50年を超え、ことでんに来てからはや20年以上が経つ。

よく言われるように、正面窓がサイドまで回り込んでいるパノラミックウインドウがチャームポイントだ。たしかに新車の1969年当時、この正面デザインは新しさを感じさせ、京王のイメージアップに大いに貢献したと思う。今では2両編成だが讃岐盆地を毎日元気に走っている。

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FUJIX-T3, XF16-55/2.8, CANON EF70-200/4     VOL.1422



鉄道写真展ご案内

みなさん、こんにちは。いつも当ブログをご覧いただきましてありがとうございます。

もはや毎年恒例となりました、日本大学芸術学部写真学科卒業生鉄道ファンによる写真展が今年も開催されます。例年と同じ会場です。レイル・オンからは梅村と服部が出品します。

今年は10周年記念展。コロナで世の中不自由ですが、会場では感染防止対策を施してみなさまのお越し
をお待ちしています。

在廊予定などは、またこのブログ上でご連絡します。このご時世でまことに恐縮ですが、よろしければお立ち寄りください。


グループ展 「Railway 髭おやじとゆかいな仲間たち」

2020.11.25(水)-12.7(月)
火曜日休廊

12:00~19:00(最終日は17:00まで)

ギャラリーストークス GALLERY STORKS

東京都港区南青山6-2-10 TIビル4F 
03(3797)0856

地下鉄「表参道」駅B3出口のエスカレーターより、
南青山5丁目交差点を左折、骨董通りを高根町方向へ。
南青山7丁目交差点手前。徒歩8分
 

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2020年11月 6日 (金)

ことでん1080形   服部一人

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ことでんには元京急1000形の1080形が走っている。かつて品川駅で見かけたこともある車両が健在なのはうれしいものだ。特に1081−1082編成は2019年より京急時代の赤い塗装に復元されて懐かしい限りだ。

京急1000形は車両数も多く、製造期間も長かったが、ことでんに来ているのは初期に製造されたグループだ。調べてみたら1959年と1960年製造だった。はや還暦を過ぎている。ことでんに来たのがもう30年以上も前のことになる。

正面上部に小ぶりの1灯丸型ライトというのがチャームポイントだと思う。讃岐盆地特有の溜池と小山の続く沿線風景の中を毎日元気に走っている。

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長尾線用には1300形として色違いで走っている。

FUJIX-T3, XF16-55/2.8, CANON EF70-200/4     VOL.1418

 

2020年10月24日 (土)

車庫は楽しい ことでん仏生山   服部一人

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ことでんの仏生山には車庫があり、いろいろと面白い車両が留置されている。

9月30日付けのブログで紹介したとおり、レトロ電車の4連走行を見に行ってきたのだが、その前日に下見を兼ねて仏生山に行ってみた。

ちょうどイベントで走るレトロ電車も日当たりのいい場所に置いてあったし、さらにこの車庫の名物のデカ1型電車も道路脇に無造作に置いてあって楽しい。この電車(電動貨車というべきか)は車体は木造で運転台部分は幅が狭く、独特の外観だ。公道の安全な場所から見学できてうれしい限り。

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FUJI X-T3, XF16-55/2.8                                       VOL.1414

 

2020年10月12日 (月)

写真展のご案内   服部一人

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みなさん、こんにちは。いつも当ブログをご覧いただきましてありがとうございます。

このたび写真展を開催することになりました。今回の展示はアフリカに旅行した時のスナップショット。鉄道ネタの写真展ではないのですが、鉄道関連も2点ほど出しています。

展示する20数点の写真はすべてモノクロフィルムで撮った銀塩写真。旅の思い出を楽しみながら、一枚一枚、自分でプリントしました。

コロナの状況下でまことに恐縮ですが、おついでがございましたらご覧になってくださいませ。よろしくお願いします。

 

服部一人 写真展 「 Days in Africa 」

 

会期 2020年10月21日(水)〜10月31日(土) 12:00〜19:00(最終日18:00) 10月27日(火)休み

         

会場 ギャラリー・ストークス

   〒107-0062 東京都港区 南青山6—2−10 TIビル4階

   TEL.03-3797-0856  (東京メトロ 表参道駅 B1出口)

https://gallery-storks.com/index.html

Dm

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