2025年2月 5日 (水)

万葉線を訪ねる   服部一人

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このところご紹介している北陸地方のトラム、今回は高岡の万葉線です 。僕の世代からすると加越能鉄道といった懐かしい名前が浮かぶのだが、万葉線という第3セクターになってはや20年以上も経っていた。今どきの低床連接車もあるが、昔ながらの釣りかけ電車も健在で沿線風景と共に地方都市のトラムの風情を感じるところだ。

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車庫のある米島口で待っていたら、越ノ潟から来た高岡行きの車両に軽微な不具合があった模様で、横付けされた救援の7075に乗り換えるようすが見られた。高岡行きの電車が2台横並びする珍しい場面。

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低床連接車のドラえもん号。この列車目当ての子供もいるため、時刻表には充当される列車が表示してあった。

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北陸に来るたびに万葉線はよく立ち寄っていたが、終点の越ノ潟に来たのはひょっとしたら学生時代以来かもしれない。すでに40年以上前だ。当時と違い背後に立派な新湊大橋がかかっているが、待合室が新しくなった他は駅の周辺の雰囲気は昔とそんなに変わっていないように感じられた。ここから富山県営の渡船を使って対岸に渡り、その後バスで富山市内に向かった。

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2025年1月24日 (金)

福井駅のトラム   服部一人

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北陸新幹線が敦賀まで伸延してから、まだ福井駅に行ったことがなかったので出かけてきた。前回に行った時にはトラム停留所は駅から少し離れたところにあったのだが、新幹線開業に合わせて駅前まで少しだけ延長され駅前ロータリーに立派な乗り場ができていた。富山と並んで、こちらも利便性が向上し新時代のトラムとして活躍してほしいと思う。北陸は他にも高岡にトラムがある。次回は高岡を紹介する予定です。

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2025年1月12日 (日)

富山駅のトラム 富山地方鉄道   服部一人

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富山地鉄の市内線と富山ライトレールが接続して直通運転が始まり、高架になった富山駅の下に乗り入れたのは2020年3月のことだった。それから時間が経ってしまったが、直通後、今回初めて見に行ってきた。

富山市はコンパクトシティ構想を掲げ、積極的な公共交通の改善を進めてきた。富山ライトレールの開業、市内中心部の環状線の建設、そしてJR富山駅の乗り入れと直通運転といった具合にトラムが元気がいい町のひとつだ。

高架下の市内線富山駅で撮影していると頻繁に電車がやってくる。上を新幹線が走り、すぐ下に現代的な低床車両の連接車が活躍している姿はこれからの時代の活気ある地方都市の姿に見えて、とても頼もしい感じがした。

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2025年1月 3日 (金)

「Rail-On 謹賀新年号 2号車」   服部一人 

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あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。

普段はローカル線が好きなのですが、たまには違ったこともいいかと思って首都圏近郊の未乗区間を訪ねてみました。首都圏の鉄道はほぼすべて乗車した経験があるのですが、新線ができると新たな未乗区間が現れます。今回は相鉄と東急を結ぶ東急新横浜線の大倉山〜西谷の乗車です。正直なところ地下区間が多いので乗車してもあまりおもしろみがありません。そこで少し足を伸ばして相鉄いずみの線のゆめが丘駅まで行ってみました。

ここは相鉄沿線の駅の中でも周囲がまだ未開発で一番のどかな環境だったと思います。それが今年7月に相鉄ソラトスという大型ショッピングモールが駅前にできて雰囲気が一変しました。駅前には大型マンションの建設も始まっており、数年後には景色が大きく変わっているかもしれません。すぐ近くには横浜地下鉄の下飯田駅もあり、利便性があるこの土地は大きく変貌するような気がします。

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2024年12月31日 (火)

2024 今年の1枚 阪堺電車モ161松虫   服部一人

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2024年のブログを振り返って選んだ1枚は3月6日付けの記事「阪堺電車の味わい深い停留所1」に掲載したものです。もはや阪堺電車の至宝と言ってもおかしくないモ161。渋い赤色に塗られたその162号機が阪堺電車の停留所でもっとも好きな松虫に停車しているところ。

今年の1月下旬、モ161の臨時特別電車の運用があると聞いて大阪まで撮影に出かけた。ラッシュアワーが始まるまだ少し前の時刻、冬の夕方の柔らかい光も穏やかできれいだった。反対側のホームに立っている男の子は電車が向こう側に走り去ってゆくまで見ていた。その姿にかつて少年の頃の自分を重ね合わせる。来年も古い車両にローカル線、蒸気機関車と僕の好きな鉄道を求めてあちこち出かけて行きたいと思っている。

皆さま、どうぞ良いお年をお迎えください。

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2024年12月24日 (火)

夜のトラム   服部一人

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メリークリスマス! 

クリスマスにちなんで少しは華やかな写真をと探しました。今年撮影に出かけたトラムの中から香港と広島の夜の電車です。トラムは市街地を走るものなので夜のネオンやイルミネーションの中を走る姿はまた昼と違って艶やかでいいものだと思います。このところ冬らしい寒い日が続いていますが、みなさま、お元気でお過ごしください。
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2024年12月12日 (木)

香港のトラム⑥ 120号電車   服部一人

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香港のトラムの中でも120号電車は特別な存在だ。数ある電車の中でもこの車両のみが古き良き時代の香港トラムの姿を残す電車として外観、内装などが昔のままとなっている。戦後の製造車両であるが1986年から92年にかけて電車の車体更新が行われた際にも従来の形態で残されることになった。外観は渋めのグリーン基調で車内も木製ニス塗りの窓枠や座席、白熱灯の照明が目を引く。車両更新が進む香港トラムの中でもこの車両は吊り掛け駆動のままなので重厚なモーター音と共にレトロな雰囲気が楽しめる。

香港トラムの名物である車体の広告についても割と古めのおとなしい広告が選ばれているようだが、現在は今年が香港トラム開業120周年記念の年なので可愛らしいイラストの絵柄が描かれている。通常運用に入っているようだが、なかなか見かけることも少ないので、出会った時には撮影を中断してすかさず乗車。懐かしい乗り心地を楽しんだ。

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2024年11月30日 (土)

香港のトラム⑤ 市場の中の電車 北角   服部一人

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昔から有名な香港の北角の市場と電車。ループ線に沿って生鮮食品のお店と露店が並び、その脇を電車が歩行者に気をつけながらゆっくりと進む。この場所に初めて来てからすでに30年以上が経ったが、昔も今も生活感のある電車道の風情は変わらない。

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この香港の写真を現在グループ展で展示中です。すでに当ブログでお知らせしました通り、青山のギャラリーでやっております。会場では精密に作られたポルトガル、リスボンのトラムの模型もお待ちしております。私が撮影したノスタルジックなリスボンのトラムのモノクロ写真も1枚飾ってあります。

お時間がありましたらご覧ください。

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Railway 
髭おやじとゆかいな仲間たち
(日本大学芸術学部写真学科卒業生 鉄道愛好会)

ギャラリーストークス
2024年11月25日(月)~12月6日(金)
12:00-19:00 最終日は17:00まで
12月3日(火)休廊

東京都港区南青山6-2-10 TIビル4F 
03(3797)1856
地下鉄「表参道」駅B3出口のエスカレーターより246(青山通り)を渋谷方面に進み、南青山5丁目交差点を左折して骨董通りを高樹町方向へ。
南青山六丁目交差点手前。徒歩8分

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2024年11月18日 (月)

香港のトラム④ 跑馬地(ハッピーバレー)の支線   服部一人

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香港のトラムは1904年の開通なのだが、このハッピーバレー支線はやや遅く1922年の開通となっている。銅鑼湾から別れた支線はちょうどハッピーバレーの競馬場をぐるっと一周する形になっている。ここだけは全線単線で一方通行の運転である。

ハッピーバレーはその支線のちょうど中間くらいにある電停だが、ここが始発/終着となっている運転系統があるので常に数両くらいの電車が溜まっていてなかなか楽しい。また沿線には道路を覆うような大きな街路樹があって、暑い季節などは緑蔭があって気持ちの良いところだ。

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2024年11月 6日 (水)

香港のトラム③ 西の終点 堅尼地城(ケネディタウン)

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西の終点になる堅尼地城(ケネディタウン)はかつては小規模な事業所や港湾関係の倉庫、庶民的な住宅街といった風情だったが、10年ほど前に地下鉄が延びて駅ができて以降、高層マンションが増えたような気がする。ここは1ブロックの街区をぐるっと1周するような形でループ線が設けられており、交差点を直角に曲がって電車は向きを変える。

このあたりの電車道は昔はすぐ海の横にあり、岸壁と電車を一緒に撮影することができた。僕の写真も1990年代に撮ったものは桟橋と船が写っているものがあるのだが、今では埋め立て工事が進み電車道と海岸線はずいぶんと離れてしまった。それでも終点のループのあたりで少し丘に登れば海が見える。

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