2017年4月18日 (火)

春の鉄道散歩 東海地方にお花見   服部一人

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前回のブログで取り上げた樽見鉄道谷汲口(こちら→http://blog.rail-on.com/2017/04/rail-on-201733-.html )に行く前に実はちょっと寄り道をしていた。それが養老鉄道の北大垣駅あたり。駅をおりるとすぐに川の土手があってきれいな桜並木がある。いつも東海道本線の普通列車に乗ってここを通る時、車窓から土手下を走る養老鉄道の線路が見えて、1度桜の季節に行ってみたいと思っていた。

電車と一緒に撮るのはむつかしいけど、まぁ、あまり気にせずに桜並木の下でお花見。一服したあとは土手を歩いて東海道本線の鉄橋のところまで来た。ここには杭瀬川を渡る鉄橋がある。特別いい景色というのでもないけど、頻繁に列車が通過するので撮影は楽しい。のんびりと数時間をここで過ごしてから樽見鉄道に向かったのだ。

翌日は東京に戻る途中に大井川鐵道へ。ご存知、有名な家山あたりと川根温泉笹間渡の先の鉄橋にも足をのばして桜を満喫。大井川鐵道は汽車もいいけど、いまや電車も貴重な存在になりました。ありがたく見せていただいて乗車も楽しんで実り多い春の鉄道散歩でした。

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Canon EOS5DMkⅡ, EF 70-200/4IS, Makro Planar50/2 Distagon35/2      VOL.966


2017年4月 6日 (木)

Rail-On 春まつり2017 谷汲口のオハフ33   服部一人

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樽見鉄道谷汲口は桜の駅として有名だ。毎年この季節になると多くの人が撮影に訪れる。その構内の片隅にオハフ33形客車が展示してある。満開のときには、この古い客車を取り囲むように桜が咲き誇る。

案内板の解説によれば、製造は昭和22年。旧国鉄で使用したのち昭和59年に樽見鉄道が発足するときに3両が国鉄から移籍したうちの1つだという。樽見鉄道時代の番号はオハフ502。平成2年に老朽化のため廃車、以後ずっとここに展示されている。現在の塗色は製造当時の色に復元したもので赤い帯に棒3本の3等車表記が古めかしい。

遠目に見れば、駅のホームに客車が停車しているようにも見え、しばし懐かしい情景を夢想することができる。雨ざらしのため車体が非常に痛んでおり、いずれ解体されるのではないかと心配している。

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CANON EOS 5DMkⅡ, EF 70-200/4L, FUJI X-E1 Fujinon XF18-55/2.8-4     VOL.962

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2017年3月24日 (金)

トラムの走る町 19 バルセロナ スペイン   服部一人

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バルセロナのトラムはほとんどが今世紀になってから開業した新しいものだ。いまどきの低床連接車が静かに走っている。そんな中で旧来から残っている路線はたったひとつしかない。路線長はわずか1.3キロしかなく、二軸単車が短い区間を往復している。

起点はAvinguda Tibidaboというところで、ここを出発すると少し並木道を走ったあとは曲がりくねった上り坂を走り、バルセロナの町が一望できる展望台のTibidabo山まで登っていく。その姿は町のトラムというよりも登山鉄道と言った方がふさわしいようなふんいきだ。

短い区間で乗車時間もわずか6、7分といったところだが、小さな単車がゆっくりと急勾配を登っていくようすは可愛らしくもあり、また力強いものでした。

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地下のAvinguda Tibidabo駅を出ると目の前にあらわれるのはこんな光景。季節がよければ街路樹が緑の葉をつけ、さぞ気持ちいいことだろう。

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起点を出発するとしばらくは直線でこの街路樹の通りを走る。電車は上り下りともゆっくりと走るので後ろには車の行列ができる。

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並木道が終わるとカーブと急勾配が始まり、あとはひたすら頂上目指して登るのみ。

_2017_02_26_041背景に見えるお城のような建物が終点。わずか1.3キロでせっせと登ります。

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こちらが終点のTibidaboの展望台。右側にはケーブルカーがあり、乗り換えてさらに山頂まで行けます。

アクセスとガイド
起点のAvinguda Tibidaboまでは、バルセロナの繁華街Placa de Catalunya(カタルーニャ広場)からカタルーニャ鉄道(FGC)のL7番に乗ります。駅は広場の地下にあります。L7番系統は全線地下鉄で終点がAvinguda Tibidaboです。乗車時間は15分程度です。終点でおりて地上に出ると、目の前に並木道があり、その道路の端っこに停留所が見えます。すぐにわかります。運転日には停留所に係員がいて、乗車前にこちらから切符を買います。

運転は夏のハイシーズンは毎日ですが、それ以外の季節はおもに週末や祝日のみの運行です。運賃は距離の割にはけっこう高くて片道5.5ユーロもします。まぁ、これは通常の公共交通機関というよりは行楽地への観光鉄道と考えた方がいいのでしょうね。おすすめは登りの往路だけ乗車して、帰路は坂道をのんびり歩いて下りながら撮影するというものです。

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車両は1種類で常時2両が行ったり来たりしています。

FUJI X-T2 FUJINON XF35/2  XF10-24/4  CANON EOS5DⅡ EF70-200/4L         VOL.958

2017年3月12日 (日)

レトロの味わい 大井川鐵道(下)   服部一人

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千頭に到着し、この小さな車両群を見ると森林鉄道の駅構内にやって来た気分になる。

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川根両国の車庫にはちょうどDD107がとまっていた。

千頭から先は、ご存じのように森林鉄道ふうのふんいきだ。こちらは車両限界が小さく、ゲージこそ1067ミリだが車両はナローゲージそのものである。

せっかく乗るならいちばん先頭、運転席のすぐ後ろが特等席だ。前面展望は運転手の気分。乗車していると車内の狭さや天井の低さが意外に心地よい。カーブが多くレールと車輪のきしむ音がひっきりなしに聞こえる。

2年半前の集中豪雨で接岨峡温泉より先、終点井川までは長らく不通だったが、このたびめでたく復旧して3月11日の始発から全線開通している。いちど井川まで森林鉄道に乗って行ってみませんか。

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奥泉に到着する列車。奥泉駅では井川方面の列車が出発する際、こんな看板を持って見送ってくれます。

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おなじみ奥大井湖上の鉄橋。あざやかな水の色でした。

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こちらもおなじみアブト区間。つい窓を開けて見てしまいます。

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接岨峡温泉駅。冬で山肌に色はないけど、赤い実が車両の赤とマッチして印象的でした。

FUJI X-T2 Fujinon XF18-55/2.8-4                                VOL.954

2017年2月27日 (月)

レトロの味わい 大井川鐵道(上)   服部一人

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千頭駅構内は見どころ多く、飽きることがない。SL列車は到着後、簡単な入れ替えをしてから転車台へと向かう。この日は気温が低く煙も蒸気も盛大で迫力ありました。

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大井川鐵道のいいところは客車もSL同様、古いものを大切に使っているところだ。この椅子に腰掛け適度な揺れに身をまかせていると、つい、うとうとと眠くなる。

久しぶりに冬の大井川鐵道に行って来た。
一年中、いつ行っても蒸気機関車が見られるというのは本当にありがたいことだ。2日間有効のフリー切符を買って撮影だけでなく、SL急行「かわね路」号にも乗ってきた。初日はC56、2日目はC10と2種類の汽車にお目にかかれたのもうれしかった。乗ってよし、撮ってよし、大井川鐵道、大いに楽しめるところです。


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大井川鐵道には貴重な古い車両がいっぱい。汽車もいいけど古い電車や客車列車も味があります。

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新金谷の構内はいろんな車両が見られて楽しい。JRの金谷で乗り換えてひと駅、いつもここに来るとレトロなふんいき満点で気分も盛り上がる。

FUJI X-T2 Fujinon XF18-55/2.8-4                                VOL.950

次回は千頭から先、井川線を紹介します。

2017年2月15日 (水)

ウィーンのインダストリアルナロー博物館(下)   服部一人

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このシュヴェヒャート鉄道博物館はナローのほかにも標準軌の展示もあります。屋内には整備された車両。屋外にはこれからレストアを待つ車両が置いてあります。機関車、客車、貨車と雑多な車両が保存されていますが、その多くが小型車両です。ウィーン近郊で博物館の土地が狭いという理由もあるでしょうが、僕には、これはオーナーの趣味だという気がしました。

この手のフェルトバーン博物館はどこもそうですが、ボランティアの方々があちこちで働いています。車庫の中で車両のレストアをコツコツとしている人、売店でキップやおみやげを売っている人、展示車両の前で説明する人、遊覧列車のDLを運転する人。そうした雰囲気が愛好家のグループのクラブ活動のようで、実に好ましい感じなのです。展示場は彼らのクラブハウスであり、構内はグラウンドです。日本にもこういう保存鉄道がもっと多くできたらいいのに、と思います。

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構内の線路を利用してかわいいDLの遊覧列車が走ります。客車はここで製作したもののようです。

CANON EOS60D, EF17-40/4L                                                                    VOL.956

2017年2月 3日 (金)

ウィーンのインダストリアルナロー博物館(上)   服部一人

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ウィーン空港に降りたことがある鉄道ファンの方なら、空港から市内に向かう電車に乗ると空港を出てしばらく行った右手の方、線路脇に本線とは明らかに違う、なにやら非常に怪しげなナローゲージと思われる車両群が見えていろめきたった人もいると思います。

僕もこれが視界に入った時には何ごとかと思い、放っておけない気持ちになったのですが、なにぶん大きな旅行荷物を抱えた身なのでまずは市内のホテルに荷を降ろし、後日いざ探検に出かけることにしてみました。場所はウィーン郊外。市内からだとSバーンの7系統、空港方面行きに乗って30分足らず。SCHWECHAT(シュヴェヒャート)駅のすぐ横にあります。駅で降りたら線路の下の道路を通って改札口と反対側へ。すぐに小さなMUSEUM という看板があります。開館日は、僕が訪ねた2015年は5月1日から10月26日まで。冬期は閉館です。開館時間は水曜日から土曜日までが14時~18時、日曜日が10時~17時までとなっています。月曜日、火曜日はお休みです。

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ここはどうも私立の博物館のようで「EISENBAHNMUSEUM am Bahnhof SCHWECHAT」(シュヴェヒャート駅の鉄道博物館)と書いてあります。入場料は8ユーロ。窓口のおじさまは初老の男性で、ほかにもNPOの趣味団体のメンバーのような方が働いていらっしゃいました。古い車庫を改修した屋内展示と構内を利用した屋外展示があります。

いろいろ見ていくと、ここは標準軌の車両もありますが、オーナーの趣味か小さなインダストリアルナローの機関車が非常に多いことに気がつきます。まさに僕のツボにぴったり。構内には600ミリのレールが敷かれ、多くの産業用車両が置いてあります。ただその多くは保存というよりは「放置」という感じで、構内至る所に錆びた車両がころがっています。とりあえず廃車になった車両を運んできて、こつこつと順番にレストアしていく素材のようです。

その適度な「荒れ具合」がまた実に侘び寂び度が高くて、ますます僕のツボにはまりました。そこらへんの草むらに投げ捨ててあるナベトロなんかを見ていると、博物館の展示というより、実際のフェルトバーン(トロッコ 軽便鉄道)の現場に来たような気分で、なかなか臨場感のある味わい深い景色です。さほどの期待はしていなかったのですが、僕にとってけっこう楽しめる博物館でした。次回は標準軌の展示をご紹介します。

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CANON EOS60D, EF17-40/4L                                                                   VOL.942


2017年1月21日 (土)

リューゲン島の汽車 ドイツ   服部一人

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Jagdschloss駅付近

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Binz〜Serams

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Putbus付近 訪れたのは9月だが、ちょっと日が陰ると風がもう肌寒いくらい。

北ドイツ、バルト海に浮かぶドイツ最大の島がリューゲン島だ。ここには750㎜のナローゲージ鉄道があってほぼ全列車が蒸気機関車で運転されている。かつては100キロ近い路線網があったそうだが、旧東独時代の1960年代に大半が廃止され、現在残っているのはリゾート地のGohren(ゲーレン)と  Lauterbach(ラウターバッハ)を結ぶ約26キロ。途中には沿線でもっとも大きな町Binz(ビンツ)や機関区がある Putbus(プットブス)がある。

はじめに訪ねたのはプットブス。駅に隣接する機関庫や側線に留置されている旧東独時代の車両などを眺めてから、まずひと駅先ののラウターバッハまで乗車。今日は何回か途中下車しながら撮影し全線乗るつもりなので、元が取れるかわからないが1日乗車券を買った。ラウターバッハはヨットハーバーのある港のすぐ近くだが、あいにくと海は見えない。

ラウターバッハですぐに折り返して列車は反対側の終点のゲーレンまで。けっきょく全線乗ってみたが、島の鉄道でありながら沿線で海が見えるところはなかった。撮影は中間のビンツで下車。まずはプットブス方面に歩く。ほどなく牧草地が広がるなだらかな丘陵があったのでここで撮影。風が強くて心配したが、列車がくる直前に静かになった。勾配もないのでいたってのどかに走り去っていった。

続いてはビンツの駅に戻り、今度はゲーレン方面に歩く。こちらは駅を出ると上り坂でやがてに森に入る。ちょっと勾配で力行する姿が撮ってみたくなったのだ。この区間は線路と並行した道路はなく、ハイキング用のフットパスが森の中に続いている。細い道をたどりながらせっせと登る。途中、線路に近づいたり離れたり。けっこう深い森の中で人の姿もほとんどない。昔なら不安になるところだが今はiPadにグーグルマップがある。GPSで自分の居場所がはっきりと示される。黙々と線路が見えないような道を歩いていても撮影ポイントまで迷うことはない。

森の中で上り下り1本ずつ撮影したらあたりは薄暗くなってきた。もう感度を上げないと撮影がきびしい。やむをえず次の列車はスローシャッターの流し撮り。まだ日没までには時間があるが、森の中は日が差し込まない。真っ暗になってから森の中を歩くのもいやなので早めに下山することにした。ビンツの町まで歩いて列車に乗って帰宅。今日は撮影というよりほとんど山歩きの1日でした。

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プットブスで出発を待つゲーレン行きの列車。ゲーレン方面行きはバック運転となる。

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プットブスの機関庫。グリーンが美しい機関車は52Mh形。1914年バルカン製のDタンク。

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Binz〜Serams

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リューゲン島の汽車 アクセスとガイド
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島内にはリゾートが点在するので、そういうところに泊まってもいいのだろうけど汽車撮影に便利な場所だと駅の近くかな。僕は島に最も近い都市シュトラールズントの駅前のホテルに泊まった。ここは対岸だが島とは鉄橋で結ばれておりDBの列車が走っている。機関庫のあるプットブスにはDBでBergen(ベルゲン)まで行き、ここで支線に乗り換えて到着できる。

また沿線で1番にぎやかなビンツには同じくDBの終着駅があり、シュトラールズントから普通列車がある。ただDBとリューゲン島鉄道のビンツ駅は離れていて徒歩20分くらいはみておいた方がいい。また島内のDBは行き先によっては1時間に1本程度なので時刻表で確かめてから行こう。

沿線の風景は大まかに言ってプットブス~ビンツは人家も少ない丘陵地帯。ビンツ~ゼーリン間で山越えがあり、ゼーリンから先ゲーレンまでは町中の道路と少し並行して走り小さな森を通って終点ゲーレンに到着といった感じ。

ビンツとゼーリンの間は深い森の中を曲がりくねったルートで山越えする。途中のJagdschloss駅あたりがサミットで、上り下りどちらも勾配で多少の煙が期待できる。ただ並行する道路はないのでレンタカーなどで線路に近づくのは限られた場所のみとなる。基本的には徒歩でポイントまで行くしかない。森の中にはお店などはないので食料や水を持ってハイキングのつもりでどうぞ。

なお、このJagdschloss駅と隣のGarftitz駅はリクエストストップとなっているので、乗車している場合は事前に車掌に申し出ないと停まらない。また駅から乗車するときには列車が来たら手を振るなどして、乗車する意志をはっきりと示す必要がある。ビンツ〜ゲーレン間は区間列車があり、列車密度が高いのでたくさん撮れるのも好都合。

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コッペルDタンク1931年製。

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こちらは1953年、カール・マルクス機関車工場製の1E1タンク。ドイツの旧東独のナローゲージではよく見かけるタイプ。ナローゲージのわりにはずいぶん大きい。

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入れ替えやラウターバッハ行きの列車に使われるDL。

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機関車だけでなく古典客車も魅力的。ダブルルーフに旧東独のDRロゴが決まってます。

CANON EOS 5DMkⅡ, EF70-200/4L IS, Makro-Planar50/2, Distagon35/2   VOL.938

2017年1月 9日 (月)

駅チカの昭和風情 6 鶴見線国道駅のガード下   服部一人

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前回、この「駅チカ~」のシリーズをやったのは一昨年7月のことだった(こちら→http://blog.rail-on.com/2015/07/post-cec8.html )。

しばらくあいてしまったが、世の中にはまだまだ昭和の香りを濃厚に残した空間があまたある。正月3日の記事で訪問した鶴見線の国道駅、30数年ぶりの訪問だったが、歴史遺産として町並み保存しているのかと思うくらい昔と変わらぬ風情で健在であった。お正月でどの店も閉まって閑散としていたが、いくつかのお店では入り口にベニヤ板が打ち付けてあり、すでに廃業して空き家になっているところもあるようだ。上を走る電車は変わったが、このガード下は昔の時間が静かに生息しているようだった。

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今回の撮影ではX-T2のおまけ機能のひとつ、アドバンストフィルターから「トイカメラ」を使用しました。掲載写真はすべて撮って出しのjpeg。リサイズ以外のレタッチはしていません。僕はこういう機能は少しバカにしているところはあったのですが、いやいや、いい雰囲気で写っています。これで何か作品のシリーズを撮ろうということはないけど、なかなかよくできていると感じました。

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最近使っているのはこのカメラ、フジのミラーレスX-T2です。昨年9月、発売とほぼ同時に買いました。フジのXシリーズは数年前にX-E1を使いはじめました。でき上がる絵は気に入っていましたが、X-E1は正直なところ使いにくいカメラでメイン機種になるには力不足でした。

レスポンスもAFも速くなったということで、X-T2期待をもって導入しました。現在までのところおおむね気に入っています。AFもこれで新幹線を撮るのはまだ無理かもしれないけど、僕が好きなローカル線やトラムや汽車くらいのスピードなら何とかなりそうです。

すでに熟成されているデジタル一眼にくらべ、ミラーレスはいまだ発展途上なので次に出る機種はさらに各部が改良されているかもしれません。しかしレスポンスひとつとってみてもX-E1からは格段に向上しているし、僕のよくやる標準や広角でのスナップショットには十分な性能という気もします。

ミラーレスならではの電子ビューファインダーは、慣れてしまえば光学ファインダーよりも便利なところもあります。夜景のような暗いところでも明るく細部が確認できるし、被写界深度や露出など、写るままの絵が見られるのは快適です。

ミラーレスの名の通り、ミラーが無いことによるカメラぶれの低減、さらに電子シャッターを使えばフォーカルプレーンシャッターの振動も防げます。カメラが高画素になるにつれ、カメラぶれが心配になっていたので、これは大きなメリットです。電子シャッターは動体を撮るとゆがみますが、いままでのところ車両を大きく扱わないような構図のスナップショットでは特段問題を感じません。

いまのところファーストインプレッションといった感じですが、今後継続して使用しながらよい感触が得られれば、デジイチからこちらがメインカメラになるかもしれません。何といっても小さくて軽い機材は気持ちも軽くなって行動範囲も広がります。

FUJI X-T2 FIJINON XF18-55/2.8-4, XF10-24/4 VOL.934

 

 

2017年1月 3日 (火)

「Rail-On 謹賀新年号3号車」   服部一人

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馬込車両検修場の跨線橋をはさんで左右の風景。車両は地下から出たあと、一旦スイッチバックして構内に入る。跨線橋には「どどめき橋」というちゃんとした名前がある。

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新年の鉄道散歩

東京の今年のお正月は、実に穏やかでよい日和だった。年の初めからこういういい天気だと気分も良く、「よし、カメラ持って散歩に行くか。」ということになる。小さいカメラ1台だけ持って、かねてから気になっていたところを3ヵ所訪ねてきた。

ひとつめは都営地下鉄の馬込車両検修場。西馬込の駅の先にあるのだが、地図を見ると検修場を渡る跨線橋がある。天気のいい日に1度ここに出かけて車庫を眺めてみたかったのだ。昼間なので車両はそれほどたくさんいなかったのだが、静かにひなたぼっこしていた。

跨線橋を渡りきって、初詣で賑わう池上本門寺を通り抜け、東急池上線の池上駅へと歩く。ご存知の通り、ここは東急線内で唯一構内踏切がある駅だ。いなかの無人駅でも立派な跨線橋がある駅もあるのに、東京の中にこんな構内踏切というのもおもしろい。


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池上駅は構内踏切だけでなく、木造のホーム屋根も見どころ。都心の駅が高架や地下になる中で、昔ながらの地上の駅というのはたのしい。

さて池上から蒲田まで乗車し、蒲田からはJRに乗り、つぎは鶴見線国道駅。ここは高架下の風情が昭和の香り満点のシブイ駅として有名。僕が以前に来たのは学生時代だから、実にもう30年以上前。正月でお店も閉まっていて閑散としていたが、でも当時と雰囲気はほとんど変わっていないような気がする。

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独特の雰囲気の国道駅。ホームのゆるやかな曲線を描く鉄柱も昔のまま。

車も少なく静かなお正月に、お日さまを浴びながらのんびり散歩して写真撮るのは楽しい時間。さて、日が暮れる前に帰ってビールでも飲もう。

FUJI X-T2, XF18-55/2.8-4       

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